要 結城の日常   作:テンツク

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一昨日ぐらいに、日間のランキングで7位になっていて驚いていた自分です。


後UAが5万を超えました!みなさん読んでいただいてありがとうございます!


48話

 

CiRCLEの件から数日が過ぎた今、俺はある建物の前に来ている、何故ここにいるかと言うと、昨日の夜の一本の電話からなのだ。

 

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【前日の夜】

 

この日、俺は昼にまりなに呼ばれ、CiRCLEに手伝いに行っていた。なんでも一人体調不良者が出たみたいで、人手が足りないから、暇なら手伝ってくれないかと頼まれたからだ。お助けのために、さっきまでCiRCLEで肉体労働をして、家に帰ってきて、やることやって、今はソファーでゆっくりしているところだ。

 

 

「♪~~♪~~」

 

 

 

「ん?電話?こんな時間に?誰だ?」

 

携帯を取り、画面を見てみると、姉貴からだった。

 

「はい、姉貴か、どうしたよ?」

 

『あ、結城、明日暇?』

 

「まぁ特に用はないが」

 

『それじゃあさ、明日私の仕事手伝ってほしいんだけど』

 

「姉貴の仕事?俺が?」

 

『そ、何でもカップルの写真を雑誌に載せたいらしくてね。それの相手を結城にお願いしたいのよ』

 

「それ拓さんで良いじゃねーか」

 

『やだなー!たっくんは彼氏じゃなくて夫じゃないのよ』

 

「いや、知ってるからな。だから言ってんじゃねーか」

 

『でも、たっくんだと、カップルって感じに撮れないのよね。一回やってみたんだけどさ』

 

「やったのかよ。てかそれ俺でも一緒じゃね?」

 

『まぁそうなんだけどね、変な人と組まされるよりは結城の方がそれっぽく出来そうだしさ』

 

「そんなもんか?」

 

『そんなもんよ!それで?どう?』

 

「まぁ別にかまわねーよ」

 

『お、マジ?それじゃあ後で詳細は送るね』

 

「あいよ」

 

『それじゃあ明日よろしく!』

 

そう言って姉貴は電話を切った。

 

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ってな事があったので、今ここにいる。

 

 

「あれ?要さん?」

 

名前を呼ばれたので、振り返ってみると、そこにはパスパレのマネージャーの人と麻弥がいた。

 

「あ、どうも。麻弥も、よう!」

 

「どうもっす。それで、なぜここに?」

 

「ああ、姉貴に呼ばれたんだよ」

 

「京香さんにっすか?」

 

「そ、なんでも仕事を手伝ってくれって話だ」

 

「それはすごいっすね!」

 

「すごいかどうかは分からんが…まぁそう言うこった、俺は行くわ」

 

「あ!自分達も途中まで一緒に行っても良いっすか?」

 

「ん?ああ、別にかまわねーよ」

 

「それじゃあ行きましょう!」

 

「あいよ」

 

そうして俺達は建物の中に入って行った。

 

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入って少し歩いた所で、前から誰かが走ってきた。よく見るとイヴで、その後ろに千聖と彩がいる。

 

そして走ってきたイヴは勢いそのままに、俺に抱きついて来た。結構痛い。

 

「こらこら、危ないだろーが」ビシッ

 

「あう、ごめんなさい…結城さんを見つけたので、居ても立っても居られませんでした!」

 

「そうかい、でもさっきの勢いで抱き着くのはやめような。危ないし、君アイドルだからね」

 

「はい!分かりました!」

 

「ホントに分かってるのかは、まぁこの際置いておこうか」

 

「イヴちゃん・・・早・・・すぎ・・・よ」

 

「ハァハァハァ、しんどい」

 

「こっちに比べて二人はがっつりと疲れてるな、大丈夫か?」

 

「スーー、ハーー、はい、大丈夫です」

 

「私も・・なんとか・・いけます・・」

 

「そうかい、無理はしないようにな」

 

「はい・・」

 

「それで、何故結城さんがここに?」

 

「姉貴の手伝いでな」

 

「「「京香さんのお手伝い?」」」

 

「そ、それで今向かっているところだ」

 

「そうだったんですか!」

 

「そうだったんです」

 

「あの、それは見る事とか出来ないんでしょうか?」

 

「さあ?聞いてみるか?」

 

「「「はい!!」」」

 

「仕事はないのかよ?」

 

「今日の分の仕事は終わっていますので、ご心配なく」

 

「そうですか、なら掛けるな」

 

そうして俺は姉貴へと電話を掛けて、詳細を伝えた。すると、二つ返事でOKが出た。

俺は携帯をポケットに入れて、

 

「良いってよ」

 

「「「ありがとうございます!」」」

 

「それは後で姉貴に言ってやんな」

 

「「「はい!!」」」

 

「それじゃあ行きましょうかね」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

こうして、パスパレの奴らと一緒に行くこととなったのだった。

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