要 結城の日常   作:テンツク

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56話

あれからみんなでくじ引きを引き、二人二組で別れて肝試しが開始されたのだが・・・

 

 

キャーーー!

キャーーー

あはは、待て待てー

香澄、逃げたわ!追いかけましょー

あ、おっちゃんに似てる

おたえちゃん・・・

 

 

などなど、様々な声が聞こえてくるのだが、若干名なんか違う感じになってやがる・・・やっぱり香澄とこころを組ませたのは失敗だったか。

 

え?お前は誰といるのかって?そんなんの決まってるじゃないですかー、一人ですよ一人!

 

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俺は館の中を探して、何やらこころが用意したものを見つけ出して持ってくるってものらしいが、一体なんなんだ?どうやら黒服さんがいるらしいのだが。

 

 

そんな事を考えながら歩いていると、何処かから、誰かがすすり泣く声が聞こえた。俺は周りを見渡して探してみると、そこにいたのは、

 

 

「そんなところで何やってるんだ?蘭」

 

そう、そこにいたのは確か薫と組んでいたはずの蘭がいた。

 

「ん、ゆう、ぎ、ざん?」

 

「ああ、俺だが」

 

「ゆ”う”ぎざーーーん!!!」

 

と言いながら俺に抱きついてきた。

 

「おいおいどうした?そんなガチ泣きして」

 

「ぐす、最初は、薫さんと、一緒に、行ってたんだけど、誰かが後ろからいきなり来て、それで、薫さんと、はぐれて、暗いし、自分が今どこにいるのか分かんないし、おばけは怖いしで、それで、それで」

 

「恐怖のあまり泣いちまったと」

 

「ぐす、・・・うん」

 

「それは災難だったな・・・それでどうするよ?黒服さん呼んで入り口まで送ってもらうか?」

 

「ううん、結城さんと一緒に行く・・・薫さんも心配だし」

 

「あいあい、そんじゃあ行くか、立てるか?」

 

「それが・・・・・」

 

「どうした?腰でも抜かしたか?」

 

「・・・・・・・うん」

 

「・・・マジか」

 

仕方なく俺は蘭をおんぶして再び歩き始めた。

 

 

 

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蘭と出くわして、しばらくいろんな部屋に入っては見たが、いっこうにそれらしき物が見当たらん・・・蘭もなんとかだが探してはいるが全くだ。

 

「しっかし、本当にあるのかね?」

 

「どうだろう、でも弦巻さんの事だから何もないというのはないかもしれない」

 

「確かにな、無駄に豪華なもんとかあったりして」

 

「まさか」

 

「だよなー、・・・・ん?」

 

「結城さん?どうかした?」

 

「いや、人影らしきものが」

 

「薫さん?」

 

「さあ?行ってみるか」

 

「うん」

 

俺達は見えた人影のもとに向かった。

 

 

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そしてその場所に着いたのだが、着いたのは良いのだが。

 

「うえーーーん!怖いよーー!暗いよーー!、みんなどこに居るのー!?パパー!ママー!誰か助けてー!!」

 

なんと人影の正体は蘭とはぐれた薫だった。しかも蘭以上のガチ泣き込みの・・・そんな薫を見た俺は、

 

pi!

 

とりあえずその場面を携帯で録画することにした。

 

「結城さん!?」

 

「いや、こんなもん滅多に見れないだろ?だから記念にと思って、あと薫ファンに売りつけ・・・見せてあげるためにさ」

 

「今売りつけるって言おうとしませんでしたか!?」

 

「そうですよ!そうですけど何か問題ありますか!?」

 

「逆ギレ!?」

 

「まぁそれは嘘として、そろそろ元に戻すか」

 

「戻るんですか?」

 

「まぁ見てなって、そんじゃあ行こうか」

 

そう言って俺達は薫のもとに近寄って。

 

「おい、うるせーぞ」

 

「うわーーー、・・・・・やぁ結城さんと蘭ちゃんじゃないか?どうしたんだい?こんな所で?ああそうか、私に会いたかったんだね?仕方ないなー、二人とも寂しかったんだね?安心して良いよ、これからは私がいss」

 

『うえーーーん、怖いよーー!、暗いよーー!、みん』

 

「何か言ったかい?かおちゃん?」

 

「ごめんなさい、すみません、失礼しました、どうか、どうかそれだけは」

 

「良いんだよ?この動画ネットにアップしても?」

 

「誠に、誠に申し訳ございませんでしたーー!」

 

「結城さん、もうそろそろ」

 

「ん、そだね、それで?これからどうする?俺らと一緒」

 

「一緒に行かせていただきます!」

 

「お、おう」

 

こうして薫を仲間に加え、再び歩き出した俺達だった。

 

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再び歩き出したのは良かったんだが・・・

 

「なあ、聞いても良いか?」

 

「いや、聞かなくても、合ってるので大丈夫ですよ」

 

「そうか、そうだよな」

 

「ま、まぁ良かったじゃないかのか」

 

「確かにそうかもな、んじゃ出るか」

 

「「はい」」

 

そう、なんか知らないが、出口に着いてしまった、何故分かるかって?だって扉にデッカク『出口!』なんて書かれてんだもん・・・とりあえず俺達は出ることにした。

 

 

出口を出た俺達が見たものは

 

 

「あ!出てきた!」

「あ、ホントだね」

「ら~~ん、大丈夫だった~?」

「蘭ちゃん大丈夫!?」

「薫くんおかえり!」

「薫さんなんとか出てこれたんですね」

 

などなど言ってきている先に行った奴らだった。出てきた蘭と薫のもとに向かって集まって行っていた。

 

「結城さんご苦労様」

 

「薫さんのお世話してたんじゃないですか?」

 

「まぁいろいろあったな、それにしても」

 

「「??」」

 

「リサ声変わったか?」

 

「あはは、騒ぎ過ぎたかもね」

 

「確かにリサちゃん、楽しそうだったもんね」

 

「え?いや、中のひ」

 

「「それ以上はいけない!!騒ぎ過ぎたの!!」」

 

「あ、そう?でもやっぱりCぶ」

 

「「ストーーーーーーーーーーープ!!!この話はお終い!良い!?」」

 

「あ、ああ、分かった、そうだよな、騒ぎ過ぎたんだよな」

 

「そうそう、ふざけて叫び過ぎたせいだね」

 

「そうか、お前らは楽しんだ方なのか?」

 

「うん!めっちゃ楽しんだよ」

 

「でも、こころちゃんや香澄ちゃん程ではなかったけど」

 

「あいつらと一緒じゃダメだろ?肝試しじゃなかったしな、聞こえてきた声だけ聞いてると」

 

「「あはは、確かに」」

 

「でも意外だな、花音が楽しんだとは」

 

「まぁ最初はビクビクしてたけどね」

 

「い、言わなくていいから!」

 

「まぁいろいろあったんだな、それで?この後は解散なのか?」

 

「そうみたい、なんでも黒服さんがみんなを家まで送ってくれるんだって」

 

「そうなのか、そんじゃあとっとと帰りますかね」

 

「「そうだね」」

 

 

あれそういや、用意したものって何だったんだ?・・・・・まぁいっか、終わったし忘れよう。

 

 

 

こうして肝試し大会は無事?に終わり、俺達は黒服さんに家まで送ってもらい帰路へと着いたのっだった。

 

 

 

 

 

 





蜂語りさん!黒き辻斬りさん!☆10評価ありがとうございます!


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