要 結城の日常   作:テンツク

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6話

「最近商店街を抜けたところに大型のショッピングセンターが出来たって、大学内で噂になってたから、暇つぶしに行ってみるか」この日結城は大学が休みなので、時間があったため、暇つぶしに最近新しく出来た大型ショッピングセンターに向かって歩いていた。

 

 

 

そのショッピングセンターは街の商店街を抜けた先にあるので、結城は商店街を歩いていた。すると後ろから声をかけられた。

 

「あれ?もしかして結城さんですか?」

 

後ろから聞き覚えのある声がして、振り向く。

 

「ん?あぁ君らか。こんにちは」

 

っと挨拶をすると。

 

「「こんにちは」」

 

と、挨拶を返してくれた。

今声をかけてきたのは、たえもやっているガールズバンドのグループの一つで、ハローハッピーワールド通称ハロハピのメンバーの、奥沢美咲と松原花音の二人だ。

 

「どうかしたのか?」

 

俺がそう言うと、

 

「いえ、いま花音さんと二人で出かけているんですけど、たまたま結城さんを見つけたんで声をかけたんです」

 

「そうだったのか」

 

「あの・・・結城さんは何を・・・されてるんですか?」

 

「ああ俺?俺はこの先にあるっていう新しく出来たって噂のショッピングセンターにでも行こうかって思って向かってる途中」

 

「ふぇぇ、そうだったんですか。お邪魔してごめんなさい」

 

「いやいや、ただの暇つぶしだから別に気にすることじゃねーよ」

 

「そうなんですね・・・よかった」

 

「それより今日は二人なんだな。あの三バカは居ねーのか?」

 

「ああはい、こころは家族で過ごすみたいで、薫さんは演劇部の予定があって、はぐみはソフトボールの練習なんです」

 

「そうなのか。まぁ平和だから良いんじゃねーか?」

 

「あはは、まあそうかもしれないですね」

 

「だはは、じゃあ俺は行くわ」

 

俺がそう言うと、二人は何かを話し始めた。

 

「花音さん、一緒に行きませんか?って聞いてみませんか?」

 

「ふええぇ・・・いやそれは悪いんじゃないかな?ほら、結城さんも誰かと待ち合わせてるかもしれないしさ・・・」

 

「花音さんは一緒に買い物をしたくないんですか?これはチャンスですよ?」

 

「いや、それは私だって一緒にお買い物出来たらうれしいけどね・・・」

 

「だったら聞いてみるしかないですよ!」

 

「そうだね、そうかも!」

 

なにやら二人での話が終わったらしく、こちらに向き直し、

 

「結城さん、あの、もしよければなんですけど、私たちも一緒に行っても良いですか?」

 

「ダメ・・・ですか?」

 

「え?俺についてくんの?特になんもないよ?」

 

「はい大丈夫です、私たちも同じ感じなので、お互いに一緒に行ったほうが楽しいとおもいますよ」

 

「私も・・・そう・・・思い・・・ます・・・」

 

「まぁ君らが良いんだったら別にかまわんけど」

 

「「ほんとですか!?」

 

「ああ」

 

「「やった!」」

 

こうして二人も一緒に行くこととなった。

 

「それじゃあ行こっか?」

 

「「はい!」」

 

俺らは三人はショッピングセンターに向かって、再び歩き始めた。

 

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