要 結城の日常   作:テンツク

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62話

~数時間後~

 

昼寝から目が覚めた俺は、体を動かそうとしたが動かなかった、原因は分かってはいる。

 

「えへへ//」

「zzz・・・」

「・・・・」

「えへ・・・えへ・・」

「クゥー、クゥー」

 

原因である彼女達は良くも悪くも気持ちよさそうに眠っている、そのおかげで動けないのだ、え?退かせばいいじゃないかって?そうしたいのはやまやまなんだが、いかんせん彼女らの抱き着く力が強いもんで、腕も足もしびれて動かなんだわ・・・・どうしよ。

 

そんな事を思っていると。

 

「ん、んー、あれ?結城さん?」

 

「おきたか?つぐみ」

 

「これは夢だよね、結城さんが私の部屋に居るはずないもんね・・・zzz」

 

「いや、ここ俺の部屋って聞いてないや」

 

一瞬つぐみが起きたかと思ったがすぐに寝てしまった、それにしても千聖のやつやけに静かだな。

そう思った俺は顔を千聖の方に向けると。

 

「・・・・・」ドンッ!

 

無言で目の前で目を開けている千聖がいた、それに驚いた俺は頭を勢いよく後ろに倒してしまい、その結果。

 

 

ゴンッ!

 

鈍い音を立てて、リサの顔に俺の後頭部が直撃した。

 

「痛った~、何々?」

 

「すまん、俺の後頭部が直撃した」

 

「結城さんの後頭部?また何で?」

 

「逆側を見れば分かるよ」

 

「逆側?よっと。って、うわ!」

 

「横向いたらこの顔があるんだぜ、ビックリしてさ」

 

「確かにこれはビックリするかも」

 

「それより大丈夫か?」

 

「うん、痛くはあったけど、大丈夫」

 

「そっか、しっかし、こいつ寝てんのか?」

 

「起きてると思うけど、千聖?」

 

「・・・・・zzzz」

 

「「寝てる!?」」

 

「こいつ目開けたまま寝てるぞ」

 

「なんか怖いね」

 

「一種のホラーになりそうかもな」

 

「確かに、目覚めていきなりこれを見たらやばいかも」

 

「それより、時間も時間だからさ、こいつら起こしてくんねえ?」

 

「了解!」

 

こうしてリサにより全員が起こされ、下へと行くのであった・・・俺?俺はしびれて動けないから先に降りといてくれって言っておいた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

~数十分後~

ようやく動けるようになった俺は起き上がり、体の動作確認を行った、しびれもだいぶ取れて、元に戻ってきた、すると扉が開き。

 

「「「「「結城さん、晩御飯出来ました!」」」」」

 

と言われたので、一緒にリビングに降りると、そこには一人の人が俺らの晩飯であろう肉を食べていた、その正体はと言うと。

 

「なんでお前がここに居るんだ?・・・たえ」

 

そう、そこに居たのは不法侵入の常習犯である、たえの奴が、黙々と肉をほうばっている光景がそこにはあった、俺らに気がついた、たえの一言目は。

 

「お肉おかわり!!」

 

という何とも場違いな発言だった。

 

「おい、ちげーだろ」

 

「あ!そうだったね、ごはんおかわり!」

 

「「「「「「もっとちげーよ!/違うよ!」」」」」」

 

 

さらにバカ発言を言うもんだから、全員で突っ込んだ。

 

「???みんなどうしたの?早く食べないとなくなっちゃうよ?」

 

「なんでお前は無くす前提で話しをしてんだよお前は」

 

「??それはお兄さんのお家だからだよ?」

 

「なんか、会話のキャッチボールが出来てないような気がするんだが?」

 

「「「「「出来てないですね」」」」」

 

「それで?あとどれくらい残ってるんだ?」

 

「えっとね、これ!」

 

そう言って俺に見せてきたもは、皿半分ぐらいしか残っていない、肉の皿だった。

 

「他はどうした?」

 

と、俺が聞くと。

 

「??全部食べたよ?」

 

自信満々に言って来たのだ、それを見た五人はと言うと。

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

ハイライトが何処かに行った目でたえの方を見てから一言。

 

「「「「「ちょっとO・HA・NA・Siしようか?」」」」」

 

「え?あ、え?、うん、分かった」

 

そう言って、六人はリビングから出て行ったのであった。

 

その後、何が行われ、どうなったかは分からないが、俺は予備の肉の準備することにしたのであった。

 

 





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