要 結城の日常   作:テンツク

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63話

あの五人のお世話から数週間が過ぎ、今日は前に言っていた、バンドをごちゃ混ぜにしてのライブの日だ、俺は今CiRCLEに来ている。

 

「まりな、おっす」

 

「あ、結城君、こんにちは」

 

「いよいよ今日だな」

 

「そうだね、あの子達もやる気満々だったよ」

 

「そうなのか?今日はまだ誰にも会ってないから分かんねーや」

 

「そうなんだ、でもみんな生き生きしてたよ、絶対優勝して結城君の手料理を食べるんだって」

 

「ん?なんか違うような」

 

「あはは、確かにそうかもしれないけど、でもそれが原動力になってるのも事実だしね」

 

「なんか複雑な気がするのはなんなんだろうか」

 

「まぁやる気がある事は良い事だよ」

 

「まぁそりゃあないよりかは良いけどな」

 

「そうそう、彼女達に会って行く?」

 

「そうだな、顔だけでも出して行くかな」

 

「奥の待機室でバンドごとに分かれてるから、行ってあげてよ、ちなみにどこにどのバンドが居るのかはないしょね」

 

「へいへい、そんじゃあ行ってくるよ」

 

そう言って俺は奥へと歩いて行った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

奥に着いた俺はとりあえず一番手前の部屋の扉を開けた。

 

「おいーーっす」

 

「結城さん!」

 

そう言って部屋に入ると、俺に気づいたひまりが勢いよく俺に抱きついて来た、こいつって相変わらずでk・・元気だな。

 

「あら、結城じゃない!」

「あ、お兄さんだ」

 

ひまりに次いでこころとたえも俺に気づきこちらにやって来た。

 

「おう、様子を見に来た、調子はどうだ?」

 

「バッチリよ!今日も何だか楽しい事が起こりそうだわ!」

 

「そうかい、お前はそれで良いんじゃねーか」

 

「あ、お兄さんからオっちゃんのニオイが」

 

「しねーからな」

 

「そっか、残念」

 

「してたまるかってーの」

 

そんな感じで馬鹿げた会話をしていると、麻弥と美咲がどこかに行ってたみたいで、部屋に戻って来た。

 

「「あ、結城さん」」

 

「おう二人とも、様子見に来た」

 

「そうだったんですか」

 

「それで?二人から見て完成度的にはどんな感じだ?」

 

「まぁある程度は形にはなってるっすよ、後は自分たちがどこまでこころちゃんについて行けるかっすかね」

 

「まぁ確かにそうかもな」

 

「まぁこころが暴走することはいつもの事なので、大丈夫だと思いますけどね」

 

「確かにな、まぁ大丈夫そうで安心した」

 

「「ありがとうございます」」

 

「そんじゃあ他のとこにも行くとするわ、ほらひまり、離れんしゃい」

 

「はーーい」

 

ひまりが離れたので、俺は他のとこに行くことにした。

 

「頑張れよ」

 

「「「「「ええ!/はい!」」」」」

 

俺は次へと向かった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次に隣の部屋を開けると。

 

「こーらモカ、これからライブするんだから、そんなに食べたら動けなくなるよ」

 

「だーいじょーぶ、モカちゃんはいつもの事だから」

 

「まったく」

 

開けて目にしたのは、パンをほうばっているモカと、それを注意している沙綾だった、その光景を見ていると、燐子がこちらに気づき、こっちにやって来た。

 

「結城さん・・どうかされましたか?」

 

「ああ、ちょっと様子見にな」

 

「そうなんですか」

 

「燐子は大丈夫そうか?」

 

「わ、私は・・・たぶん」

 

「まぁあんまり気負い過ぎんなよ、ロゼリアでやるんじゃないんだし、気楽にやんな」

 

「は、はい!」

 

「あ!結城さんだ!こんにちは!」

 

「おう彩、今日も元気そうだな」

 

「はい!もちろん元気ですよ!」

 

「そうかい、元気良すぎて空回りしないようにな」

 

「う!わ、分かってますよ・・・あはははは」

 

「大丈夫かよ、お前さんもだぞ?りみ」

 

「は、ひゃい!だ、大丈夫です!」

 

「ダメだこりゃ、緊張しすぎだ落ち着け」

 

そう言って俺はりみの頭を撫でてやった、こうした方が落ち着くかも知れんからな。

 

「あ・・・・えへへ」

 

「どうだ?」

 

「はい!バッチリです!」

 

「そりゃあ良かった、あんまり気負い過ぎないようにな」

 

「はい!」

 

「りみりん良かったね」

 

「沙綾ちゃん」

 

「もうモカへの説教は良いのか?」

 

「あ、はい、言う事聞かなくて、ダメだった場合、家への出禁を言い渡しましたので」

 

「そうか、だからさっきからあいつはあんな絶望したような顔をしているのか」

 

「あはは、まぁちょっと言い過ぎたかもしれないですけど、こうでも言わないと、モカが聞きそうになかったんで」

 

「まぁそれがせいかもしれんな、それより、曲の方の出来栄えは?」

 

「バッチリですよ、一番とりたいですしね」

 

「沙綾がそんなこと言うなんて珍しいな」

 

「「「「「だって優勝したら結城さんの手料理が食べられるじゃないですか!」」」」」

 

「お、おう」

 

「まぁそんな訳で、結城さんの美味しい料理が食べたいって感じで私達全員頑張って行きますよ」

 

「まぁ頑張る理由がちょっとあれかも知れんが、まぁ頑張れ」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

「そんじゃあ俺は他のとこの様子を見に行くよ」

 

「はい!私達のライブ、楽しみにしててくださいね」

 

「そうだな、彩がてんぱるところを楽しみにしとこうかな」

 

「も、もう!そんなことなりませんよ!」

 

「ははは!冗談冗談、ライブ、楽しみにしてるよ」

 

「「「「「「「「はい!」」」」」

 

 

そう言って俺は部屋を出た。

 

 

 

 

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