要 結城の日常   作:テンツク

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92話

あの後アフロのメンバーは練習があるとかで、みんなとは別れて今は沙綾と一緒に街の方に来ている。

 

ちなみに有咲はおばあさんに呼ばれたとかで、家に帰り、りみはさっきゆりちゃんに呼ばれて、一緒に買い物をするらしく、嬉しそうにそっちの方に行った。

 

そんで今は沙綾と二人でいるのだが、いるのだが。

 

「なあ、なんか近くないか?」

 

「ええ?そうかな?女子同士なんだし、こんなもんでしょ♪」

 

「そういうもんなのか?」

 

「そういうものなの♪」

 

そう今の状況を言うと、沙綾が俺の腕に抱き着きながら街の方に歩いているため、若干歩きにくいのである、そんな感じで歩いていると、後ろから。

 

「あれ?沙綾じゃん!それと・・」

 

「あ!リサさん、それに、みなさんも」

 

「紗綾ちゃん、その女の人は?」

 

「ああ、この人?この人はね」

 

「山吹さんの友達かしら?」

 

「なんか友希那と似てるね」

 

「そうかしら?」

 

「そうですね、確かに見た目だけだと、似ているかも知れませんね」

 

「ねーねー!沙綾ちゃん、紹介してよ!」

 

「あ!そうだったね、この人はね・・・」

 

『あ、そうだ、お兄ちゃんって事は黙っておこうっと』

 

「山吹さん?」

 

「あ、そうでしたね、この人は」

 

「「兄さんだよね」」

 

「「「え!?」」」

 

『いや、なんで分かるんだよ、ひまりとつぐみと言い、何か仕掛けられてんじゃねーの?』

 

そんなことを結城が思っていると。

 

「何を言っているのリサ?、この人が結城さんですって?」

 

「さすがにそれはないと思いますよ、それに、性別自体違うじゃありませんか」

 

「そ、そうだよね」

 

「またまたー、三人とも分からないの?燐子は分かるよね?」

 

「はい、分かりますよ」

 

『普通は分んねーよ!』

 

『『『そうだとしても普通は分からないわよ/分かりませんよ/分からないよ』』』

 

『やっぱり二人には分かっちゃうかー』

 

「そ、それでそうなんですか?」

 

「ええ、そうですよ」

 

「「「!!!!」」」

 

「はぁー、そうだよ、俺だよ」

 

「な、なんでそんな体に?」

 

「ポピパのバカ二人と、こころが原因なんだよ」

 

「「「???」」」

 

「まあ、説明するとだな」

 

俺はロゼリアのメンバーにこれまでの経緯を説明をした。

 

 

「にわかに信じがたいですが、本人が言うぐらいですからね、そうなのでしょう」

 

「そうね、それにしても・・・」

 

「?」

 

『『『なんか負けた気になる!!』』』

 

「カッコカワイイね!りんりん!」

 

「そうだね、あこちゃん」

 

「それで?二人は今からどこに行くの?」

 

「なんかせっかくだしこの姿で遊びたいんだと、そんで今から街の方にな」

 

「そっかー、それじゃあ友希那、私は行くねー」

 

「「「え?」」」

 

「あ、それじゃあ私も」

 

「「「ええ!!??」」」

 

「いやいや、お前ら、何か用事があったんじゃなかったのか?」

 

「「それはそれ、これはこれ」」

 

「お前らな、三人は良いのかよ?」

 

「まあ特に何もないですし」

 

「良いんじゃないかしら」

 

「良いのかよ、まあ本人達が良いって言ってるからいいのか?」

 

「良いの良いの、さ!行こう?」

 

「はいはい、沙綾は良いのか?」

 

「全然良いよ、それに、二人にバレてる事態で、こうなることは予想出来てたからね」

 

「あらそう、それじゃあ悪いな、三人とも、そんじゃあ行くか」

 

「「「うん!!!」」」

 

そうして俺達は友希那達と別れて、四人で街の方へと向かった。

 

 

 

 

「・・・・どうしましょうか?」

 

「そうね、帰りましょうか」

 

「そうですね」

 

取り残された三人は、各々で別れて家へと帰るのであった。

 

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