要 結城の日常   作:テンツク

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98話

あれからしばらく各々でゲームのマスを作って行き、ついに。

 

 

「「「「「出来たー!!」」」」」

 

「なんやかんや結構時間がかかったな、それじゃあはめて行くか」

 

「「「「「ちょっと待った!!!」」」」」

 

「お、おう、どうしたんだよ」

 

「い、いやー」

「えーっと」

「なんと言うか」

「そうだねー」

「私達は兄さんの後で置きたいです!」

 

俺がマスをはめようとすると、四人は何か渋っており、イヴは後からはめたいと言って来た。

 

「そうか?まぁ良いが、それじゃあ俺からはめさせてもらうな」

 

俺はそう言って適当な所にマスをはめて行った。

 

「これで良しっと、そんじゃあ次はお前らな、俺は飲みもん取ってくるからやっておいてくれ」

 

「「「「「はーーい!!」」」」」

 

俺はそう言ってリビングに飲み物を取りに向かった。

 

 

 

 

それから俺が飲み物を持って戻ってくると、マスは全部埋まっていたので。

 

「お、終わったな、そんじゃあやっていくか」

 

「「「「「はーーい!」」」」」

 

「それで?順番はどうするんだ?」

 

「順番はこのルーレットで決めるよ」

 

「そうなのか、それじゃあ俺から行かせてもらおうかな」

 

俺はルーレットを回した、結果は。

 

『1』

 

「「「「「えーーっと」」」」」

 

「いや、お前等は何に気を使ってるんだよ、別にこんな事では落ちこまねーよ!?」

 

「「「「「あはは・・・」」」」」

 

「ったく、次はお前らだぞ」

 

「そうだね、それじゃあ次は私がやろうかな」

 

そう言って、リサ→ひまり→イヴ→有咲→美咲の順に回して行った、結果を言うと。

 

順番は イヴ→美咲→ひまり→有咲→リサ→俺、の順番となった。

 

 

「それじゃあ順番も決まったことだし、やっていくか」

 

「「「「「賛成ーー!!」」」」」

 

こうしてゲームが開始された。

 

 

 

 

 

 

 

「まずはイヴからだな」

 

「はい!いきます!」

 

そう言ってルーレット回した、結果は5だった、イヴは駒を進めていき。

 

「5、えっと、右隣にデコピンをする、やられた側はコインを一枚貰うですね、右はひまりさんですね」

 

「まだ優しいので良かったかも、よーーし!どんとこい!」

 

「いきます!」

 

そうして、イヴはデコピンの準備をし、そして。

 

 

ペチッ

 

などと可愛らしい音がなった。

 

「え、えーっと、これで良いんだよね?」

 

「そ、そうだね、一応そう言う命令だしね」

 

「じゃ、じゃあコインをもらいますね」

 

音が音なだけに、やられたひまりも少し戸惑っていた。

 

「そ、それじゃあ次は私ですね、ほいっと」

 

そう言って美咲が回した、結果は4だった。

 

「1、2、3っと、えーっと何々、両隣の人の腕に十秒間抱き着く、って事は、有咲とお兄ちゃんの腕に十秒間抱き着くと」

 

「「「「!!!!!」」」」

 

「こんなまであるのかよ、まぁ良いけど、さっさとやっちまおうぜ」

 

「そうだね、それじゃあ有咲もこっちによって」

 

「お、おう」

 

「それじゃあいくよ、ほいっと」

 

そう言って美咲は俺と有咲の腕に抱き着いた。

 

 

「9、10、はいお終い」

 

「よっと、あ、そういやこれはこれだけなんだ」

 

「そうだな、コインもなかったな、それにしても」

 

「どうかした?」

 

「いや、いつの間に有咲の事を下の名前で呼んでるのかと思ってな」

 

「ああ、これね、ほら私達ってバンドで結構な苦労人同士じゃん、学校も同じだしさ、お互いに意気投合してさ、そっからお互いに名前で呼び合ってるんだ」

 

なるほどな、そうだったのか」

 

「そ、えっと次は」

 

「私だね!えい!」

 

そう言ってひまりが勢いよく回した、結果は1だった。

 

「ガーーン!!えっと、何々、次の自分の番が回って来るまで正座をする!?そんなーー!!」

 

ひまりは渋々ながらも正座をした。

 

「ううーー」

 

「次は私だな、よっと、3か、1、2、3っと、えっと、十秒間左の人の肩を揉む、コインを一枚もらうっと、えっと左は」

 

「私だね、そんじゃあ有咲よろしく」

 

「了解ですっと、どうです?」

 

「ん///いい・・感じ」

 

「「「//////」」」

 

「9、10っと、ほい終了」

 

「おっと」

 

「ありがとー、てか有咲上手いね」

 

「良くおばあちゃんにしてるので、それでかも」

 

「へーそうなんだ、それなら納得かも」

 

「おーーい、お前等戻ってこい」

 

「「「/////」」」

 

「だめだこりゃ」

 

「あ、コイン貰いますね」

 

 

 

それから少し待って。

 

 

「次は私だね、よっと、5かイヴと一緒だね、って事は有咲にデコピンかー」

 

「何だか複雑ですね」

 

「あはは、確かにそうだね、でも仕方ないよね」

 

「ですね」

 

「よし、それじゃあ行くよ」

 

「はい」

 

 

ベチッ

 

「っ!!結構痛かった、主に爪が」

 

「あはは、ごめんごめん」

 

「まぁ良いですけどね、それじゃあコイン貰いますね」

 

「OK!はい」

 

そう言ってリサは有咲にコインを渡した。

 

「次は俺だな、よっと・・・・お、6だな・・・5、6っと、えっと何々、自分以外の他の人がルーレットを回して、一番大きい数字を出した人と十秒間ハグをする、コインを二枚貰う」

 

「「「「「!!!!」」」」」

 

「こんなんまであるのかよ、他にもいろいろありそうだな、そんじゃあ回してくれ」

 

俺がそう言うと、順番に回していった、結果はと言うと。

 

「よっしゃー!」

 

「「「「    」」」」ズーーーーン

 

「リサか、そんじゃあやるか」

 

「うん、いっくよーー!」

 

「おっと、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10っと、ほいお終いっと」

 

「ええー、もうかー、残念」

 

「ルールは守らねーとな、そんじゃあコインをいただきっと」

 

そう言って俺はコインを取った。

 

「「「「次は絶対に私が!!!!」」」」

「次も私が」

 

「?????」

 

こうして一巡目が終わり、二巡目へと入った。

 

 

 

 

何かは知らんが俺以外の奴らはやたらとやる気になっていたのであった。

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