「オールフィクション、君のヒーローへの嫉妬をなかったことにした。」
ステインを前に私は個性を発動した。
私は転生者、憑依者?
よくわからない。球磨川くんは知ってるしヒロアカも知ってるんだけど、前世の私100%でもない、かといって球磨川くんでもない。
まぁ、いいさ。
私?は私?のまま、この、僕のヒーローアカデミアの世界をあたり前に生き抜いていこう。
私の個性は「オールフィクション」
ただなかったことにする。それだけの能力だ。自身の死さえなかったことにできるのだから大概チートだ。
使いこなせるかは別問題だが。
中三の春、私への嫌悪感を消した彼女は、初めての恋人になった。彼女は私に依存したまま、私を支える!と、学校さえ辞めた。おい義務教育は。重さに耐えられず振ってしまったが。紆余曲折のうち、彼女はヤンデレ街道まっしぐら。
彼女の私への恋心をなかったことにした。翌朝、女性の自殺をニュースで知った。またひとつ私の記憶をなかったことにした。これが良くないことだという記憶もなかったことになるのだろう。
せっかくだから、雄英を受験しよう。幸い原作陣たちとは同期のようだ。実技試験?重力を無視してるロボットなんてないよね。重力をなかったことにしたら勝手に倒れてくれました。あざーす。筆記?私のカンニングをなかったことにした。
勝手に入学式なかったことにすんなよ!なかったことをなかったことにはできないんだよ!
体力測定。数字も残るし、出久の名場面もみなきゃだから、相沢先生のやる気をなくすわけにもいかない。
摩擦やら、反発やら、重力やら。なかったことにはいくらでもできる。詳しい話は知るか、お前は一方通行か!どうにかなったんだからそれでよし。チートだから上位にはなったよ。チートなのか周りが雑魚なのか問題。ただ、ヤオモモはおっぱいだった。
峰田が擦り寄ってくる。なんで私の能力を悪用すればモテることを知ってるんだ、どこから漏れた?嫌悪感をなくせばいいby峰田……私と同じ発想だ。はっきりいって気持ち悪い、峰田の色々なことをなかったことにした。性欲もなかったかとにしたのだから、落ち着くだろう…落ち着くよね?
峰田のことは忘れよう。彼はきっと英雄だ。英雄色を好むというじゃないか…
やってまいりましたUSJ!一言、二言、三言…お前の小言をなかったことにするぞ、13号先生。
ヴィランさんいらっしゃーい、13号は犠牲の犠牲になったのだ。わけがわからないよ。
私はきっとヒーローではないんだろうね。私を襲ってきたヴィランどもの命をなかったことにした。ついでに轟くんたちの記憶もなかったことにした。私はヒーローの卵なんだから余計な火種は残さない。
オールマイトがんばー。
なくすことでは届かない本当の英雄がそこにあった。そしてそこは半端者の私には決して届かない頂きだ。ヒロアカは僕みたいな無能が英雄に至る物語だ。僕みたいな無能が私みたいなチートさえ押しのけ真の英雄に至る物語。私は英雄へは至れない。そんな私程度になかったことにされるなよ英雄たちよ。