荒舟「準備はいいか?」
倉木「ええ、いいですよ。」
今いるのは、ランク戦をする場所へ転送してくれる部屋だ。簡素なベッドがある程度で他には何もない。ここボーダーではランク戦というものが開かれている。個人でポイントを稼ぐ個人ランク戦と、部隊で順位を競うものがある。多分荒舟さんがあまり人がいないかを確認したのはこのためだろう。荒舟さんは今はスナイパーだが、元アタッカーだ。あまり他の人に弧月を振るっているところを見せたくはないのだろう。多くの人に見られるとそれだけ対策される確率がうまれる。それを避けたいようだ。俺もあまりそういったことは好まなかったし、よかったと言えるだろう。
荒舟「今回はあくまでもお前の実力を試すもんだ。同じところに転送させる。それから始めよう。スナイパーの使用は禁止だ。いいな?」
倉木「はい。ありがとうございます。」
ふぅ、やっと人と剣を交えるのか。どうなるか俺はやりあえるのであろうか…?
倉木「やってみるか。」
そういって気合いをいれる。
荒舟「じゃ、始めるぞ。」
「「トリガー
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荒舟「トリガーの起動は問題ないみたいだな。」
気づくと住宅街のような場所に出た。荒舟さんは目の前にいる。黒を基調とした服を来ていた。
倉木「荒舟さん服が違うんですね。」
荒舟「あぁ、隊によって服が変わるんだ。お前も那須隊に入ったんだからその服からは変わるはずだ。」
そうか。那須隊って女性だけだったよな…
俺に合う服なのか?また不安要素が増えたな。
だけど、
荒舟「じゃあ、はじめるか。」
今は集中しないとな。荒舟さんが弧月を抜いた。それにあわせて、俺も弧月を抜く。荒舟さんは片手でもち、俺は両手でもつ。
静寂が流れる。
均衡を破ったのは荒舟さんだった。
一太刀、上段からうってくる。それを弧月で受ける。
倉木「くっ…!」
重い…!
ただそれだけでは終わらない。そこからの左右の連激。それをすんでのところで受ける。
しかも、速い!
たまらず距離をとる。
が、荒舟さんはそのままこちらに突っ込んで来た。
弧月と弧月が重なる。が、そのまま押しきられ近くにあった塀に激突してしまう。
倉木「カハッ....」
弧月を杖のようにして立ち上がる。
荒舟「お?実力を試すとか言ってたが....その程度か?」
明らかに雰囲気が重く話してた時とは全く違う。本当に殺すつもりできてるな....
当たり前か、この世界もいつ危険が迫るかわからない。そんな状況で戦ってるんだ。覚悟はあるだろう。少しなめていたのかもしれない。あちらの世界よりかも…だがもうそれはよそう。相手にも覚悟がある。
なら俺も
守る覚悟をしないとな。
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荒舟side
荒舟「お?実力を試すとか言ってたが....その程度か?」
まぁ、それなら洗礼ってことでいいか。さて、そろそろ…
と倉木の方を見ると、こちらを見据えて構えていた。
こいつ、何か変わった…明らかに目が違う。
やっかいなことになりそうだ…早めに決めるか。
そして倉木の元に一直線に今までの斬激より早く振り下ろす。
カキンッ…
という音がし、前のように後ろに吹き飛ぶかと思ったが
こいつ動かねぇ…!
確実に俺が決めるつもりで放った太刀を受けやがった!
チッ…次だ
と連激をくりだす。だがすべて倉木の刃によって受けられている。
という倉木は息一つ乱しておらず
いや違う衝撃だけ流したのか。
流石に今の連激をほぼ息を乱さずにするには流すしかないはずだ。流すのは簡単ではないはずだ。
大人げないが使うか。知らないだろうが見切れなければそれまでということだ。
弧月を構える。
(いくぞ.....旋空!)
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倉木side
よし。受けきれる。これならいける。
俺はあまり、自分から攻めることが少し苦手だ。だが防御に関しては剣術でも体術でも、回りのやつらよりか得意と言えるほどの実力はある。だから必然的に戦法はカウンターよりになる。荒舟さんの攻撃を受け流し続ける。
何発か受けたあと、荒舟さんは少し下がった。
やはり隙がない…狙うなら大技の後。ここまで防御を固めれば一発で勝負を決めてくるはず。
その予想通り荒舟さんは、弧月を構えこちらを見ている。
集中しろどんな攻撃をしようと俺なら受けきれる。
さぁ、来い!
荒舟さんが弧月を振るう。それは明らかに間合いの外だったが、剣先が伸びてくる。明らかに早いが
それと同時に前にでる。俺の弧月と荒舟さんの伸びてきた弧月が重なる。腕から胴体。腰から足へと、衝撃を地面に流す。
くっ…剣の方がもつか!?
威力が思ったよりも強い。弧月にもヒビが入っている。
後もう少し!
倉木「届けぇぇぇぇぇぇ!」
荒舟「…やるじゃねぇか。俺の敗けだ。」
俺の刃は荒舟さんの胴体を真っ二つに切っていた。
〈トリオン体活動限界
俺は、折れた弧月を見ながら
強くならないと…そのためにはもっと知る必要がある。トリガーのことボーダーのこと。まだ知らないことが多すぎる。自分の技術ではどうしようもないことがある。
それを思い知った。最後の一撃少しでもミスっていれば俺が負けていた。
倉木「強くならないと…」
俺は再び心に誓うのであった。
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城戸「..............」