「おいおい......
物陰に隠れて俺は通信をつなぐ。
『あなたが寄り道するのがいけないんでしょ。そのせいであなたの存在がばれてしまったでしょ。』
通信先から聞こえるのは、俺がこの世界に来てから何回聞いただろう。一見冷たいように聞こえるが、その奥には優しさがあることを俺は知っている。
「探せ!脱走者だ!ゲイツがやられてからさほどたっていない。近くにいるはずだ!」
タッタッタッタッ
おっとやべぇーな
『もう、兵士がきているのね。あいかわらずよく働くこと。』
「もしかして俺、結構ピンチなんじゃないんですかね?」
『あなたが兵士を脅して「誰にもばれない場所はないか?」とか聞くからでしょ。』
「まぁ.....確かに。でも、ほら!もっと援護してくれたっていいじゃんか!」
とやけくそ気味に言う。
『なら、きびきび動きなさい。ほら、もう兵士はいったから今度はここに移動して。』
と俺の目の前にここ付近のマップが表示される。
えーとここの赤ピンか。よし。
俺はまわりを確認『はやくいきなさい。』
「あぁ...わかったよ。」
と確認もせず物陰からでるが。まわりには人の影すらない。さっすが相手の動きは予想してますってか。怖い怖い
『あなた今失礼なこと考えたでしょ』
あの....心を読むのやめてくれませんかね。
「いやー....相手の動きを把握できててすごいと思っただけです。」
『別に簡単なことよ。巡回パターンは、頭にはいってるなら。』
嫌だからそれがすげぇーんだよ.....
『そこで止まって。くるわよ。』
「ちょっ!おま....」
いや、ちょうど開けてる道なんですけど!今ですか!はいそうですね今ですね!
ちょっとしゃべり声聞こえてきたぞどうするんだよ。
ヤバイ!ヤバい!やばい!
「おい、お前のそっちにはなにもないぞ。」
この声は見張りの兵士か?
「おっと、そうだったか?てか今ごろ脱走者なんて珍しいな。党首様もお怒りだろうよ。」
「そんな無駄口叩いてないで仕事にもどるぞ。」
「へぇーい」
助かった....
『よかったはね。ばれなくて。』
少し笑うようにいってくる。こいつこうなることを予測してたな。
「で、これからどうすればいいんだ?」
『あと、そこをまっすぐいくだけよ。』
まっすぐいくと倉庫らしきものに囲まれたところに来た。
「本当にここであってるのか?」
『私が失敗するとでも?』
「確かに。それはねぇな。」
『えぇ。あと一分後に
そうか。もう、この世界とはおさらばか。
『本当にいくの?』
「なぁ。さらったお前が言うか?ミラ。」
そう、今話てるのは俺をこのもといた世界から俺をさらった張本人だ。
『別にいいでしょ。今はあなたのこと心配してるんだし。』
「あんたは、俺の親かなにかですか?」
俺がふざけて聞くと
『そのつもりだったのだけれど?』
おっとそれは予想gayでーす。まぁ、最初は冷たかったけどあのときから優しくなったし。まぁ今はかたらないけどな?
いつもよりしおらしい声でいってくる。
「あーはい。そ、そうですね。」
『ふふ。お母さんと読んでもいいのよ?』
お、こいつ調子にのってきたな。
『それで、本当にいくの?』
と、また同じことを聞いてくる。
「あぁ、俺は俺の世界を救いたい。あと....」
『あと?』
「お前をこの世界から救いたい。」
『......』
いや。なんかしゃべれよ。
『ならささっといきなさい。もうそろそろ開くわよ。』
ガンスルーですか。はい。
すると俺の前に
「じゃあ俺はいくぜ。」
『まっているからね。いってらっしゃい。彬。』
「あぁ、いってくるよ。ミラ。いや、母さん。」
そして俺はもとの世界に戻る。もといた世界をすくうため。ここでできた家族を守るため。そして自分のため。