「あ~、疲れた.....」
トリガーの説明を受けた次の日の朝。俺は忍田本部長からの質問に答えていた。俺が知っていることは全て話した。なぜ人をさらうのかという目的や、ブラックトリガーの所持数など.......まぁミラから教えられたことなんだけどな。
今は昼の1:00昼御飯をいただいて今は自室(ベッドのみ)である資料に目を通している。忍田本部長が言うには。
「君にはB級の隊に入ってもらいたい。一人でも別にいいがそれはなにかと不憫だろう。この中から選んで隊員室を訪ねてくれ、隊の隊長には私からつたえておく。」と言って、このB級隊の情報が書かれたこの資料をもらった。
「う~ん......」
正直言って今みてるところまでだけど、あんまりしっくりくる隊がないな.....まぁあるとしたらスナイパー部隊の荒船隊。ガンナーが二人アタッカーが一人の諏訪隊。まぁ穴で香取隊ってとこか。
そしてまたペラペラめくっていく。二宮隊、東隊いろいろな隊があり、その隊の特徴までことこまかく書いている。ほう、オールラウンダーとかもあるのか。女子だけの隊もあるな.....えぇと那須隊か。シューターの那須玲をリーダーとしているのか。後のメンバーは.....
「えーと、アタッカーは....熊谷.....友子?」
なんでこの名前が目についたかというと俺の中学一年生の時のクラスメイトだった人物におなじ名前の子がいたからだ。
(気のせいだよな....嫌でも名前はありきたりだけど....名字は珍しいからな....?)
どうする?間違ってたら女子オンリーの隊室にいくわけだしあとあとの評価が下がりそうだ。でも、本人だったら久々にあいてぇーな。元気にしてるかな?
まぁ.....行ってみるだけいってみるか....
俺は重たい足を動かし那須隊の隊室へと向かうことにした。
*** ***
「へぇー、今頃新人隊員がくるの?」
私は少しめんどくさそうに言う。
「えぇ、くまちゃん。特別入隊らしいわ。忍田本部長からよ。」
と玲はこたえる。
「その人ってそんなに強いんですか?」
と、茜がきいてくる。
「スナイパーの、男性だということはわかっているけどその他の情報はなにもないの......」
「スナイパーって.....私のポジション奪われちゃうじゃないですか。」
なにをバカいってんだか。
「もしここに来たとしても入隊させないわよ。今は私達も次のランク戦のことで精一杯なんだし。で、そいつの名前は何て言うの?名前ぐらいは知っといた方がいいでしょ。次のランク戦で敵になるわけだし情報は多いいほうがいいでしょ。」
さぁ、スナイパーだからあまり私が相手にすることはないだろうけど.....
「名前は.....倉木彬君よ。
そう、倉木彬っていうの。ふ~ん。まぁ、関係な....
え?倉木....彬?まぁ、そんなわけあるはずない。だってあいつは.....
「どうしたのくまちゃん。」
「どうしたんですか?」
と、二人は私を心配してくる。そんなに思い詰めていた表情をしていたのだろうか。
「なんでもないわよ.....もう一度確認するけど名前は倉木彬なのよね。」
「そうだけど....知り合いなの?」
「ないとは思うけど同じ名前の知り合いが昔いたのよ。」
「へ~。熊谷先輩の昔のご友人ですか。あってみたいですね。」
と、茜は言うけれど多分もうあうことはない。
うん。期待するのはやめよう。偶然同姓同名のやつが入ってきただけということでしょう。
「ほら、無駄話はやめにして.....」
『すいません。那須隊の隊室でしょうか?』
この声を聞いた瞬間私は隊室をすぐさま開いた。
「くまちゃん!」
「熊谷先輩!」
扉をの前にいたのは私と年が同じぐらい....いや、同じ少年がたっていた。私が急に出てきたことに驚いているのだろうか。驚いているのは私のほうだ。まさか、あんたがのこのこ帰ってくるなんて。私の気持ちなんてしらないで。一発で勘弁してやるから....だから.....
一回抱きしめさせなさい。
* * *
俺は今那須隊隊室の扉の前でたっている。まっているわけではない。もう扉はすでに開いている。その扉を開いた本人であろう人は俺をずっと見ている。後ろにはそれを驚いたように見ている女子二人がいる。
まさか、本当に熊谷友子がいるなんて。どうやらもう連絡はいっていたようだ。良かった知っているやつがいて。
「よぉ、くま。元気だったか?」
声をかけたが返事はない。
「お~い。」
確認してみても返事はない。かといって中に入れてくれる様子もない。あれからずっと下を向いて動かない。
長い間あってなかったのか、忘れてしまったのだろうか。それだったらショックだな。するとくまが動き始めた。右手がドンドンあがっていく。なにをするのだろうか。まだあがっていく。あがっていった右手は頭の横まであがったとこで止まった。う~んなにか嫌な予感がするぞ
「え~と.....く「パシン!」いたっ.....!」
静止しようとした瞬間にぶたれた!平手で!
「おい、急になん「あんた......!」!」
「あんた....!勝手に人前から......急にいなくなったりして!私がどれだけ....どれだけ心配したことか!しかもそれからあんたが行方不明って知って....!もう......会えないとおもって......!」
くまは泣いていた。俺のせいで泣いていた。甘く見ていた。昔の友人とは普通に話せるものだと思っていた。けど現実は違った。
「........ごめん.......」
俺は謝ることしかできなかった。それ以外に言葉が見つからなかった。すると今度はくまは両手を振り上げた。俺は殴られるかと覚悟して目を閉じた。
だが、いつまでたっても衝撃はこない。その代わりなにか暖かいものに包まれた。目を開けるとくまが俺に抱きついていた。
「おい.....くま.....」
俺が離そうとすると。
「このまま......」
と、細い声が聞こえた。
「このまま....もう少しいてよ.....」
俺はそのまましばらく、くまに抱きしめられていた。
後ろに驚いて固まっている女子が二人いるんだけどな~。
* * *
「くま。そろそろ落ち着いた?」
と俺はまだ俺に抱きついているくまに言った。
「....うん。」
どうやら落ち着いたようだ。
「あ.....おかえり....あき...。」
はじめて戻ってきてからおかえりって言われたな。
「あぁ、ただいま。」
そういうとお互い恥ずかしくなったのか下を向く。
「あの~。そろそろいいかしら。」
「うわぁ....熊谷先輩が男の人に....!?」
「こ、こら!からかわないでよ!」
この人達が今のくまの仲間なのか。あ、くまが赤毛の女の子に八つ当たりしてる。あれは日浦茜か。
すると
「あなたは、くまちゃんの知り合いなのね。」
と、車椅子にのっている女子が話しかけてきた。
「あ、すみません。俺の名前は倉木彬です。熊とは少しの間中学で一緒でよく遊んでいました。」
「そうなの。私は那須玲。那須隊の隊長をしているわ。ポジションはシューター。そして赤毛の子は日浦茜。ポジションはあなたと同じスナイパーよ。ちなみにくまちゃんはアタッカーをしているわ。」
「そうなんですか。」
「あなたはこの隊に入りに来たのかしら。」
「いえ、そういうわけではないのですが。ここに来た理由はくまがいたからなんですよ。もしかしたら同姓同名の人かもと思って確認しにきたんですよ。でもよければ入れてもらえればと思っています。くまもいるし。」
と自分の思ったことを言った。
「そうなのね。でも残念だけど.....」
これは断られたかな。と思ったその時。日浦の首をしめていた手を離し
「玲、こいつこの隊にいれてもいい?」
と言った。
「熊谷先輩!」
「くまちゃん....!」
と二人は驚いている。
「お願い!玲。迷惑はかけないから。」
と、頼みこんでいる。
「くまちゃんがいいならいいけど。茜ちゃんわ?」
「私もどっちでもいいですけど......ポジションが。」
「あ、俺アタッカーもできますよ。」
まぁ、隠そうとも思ったけどこの隊にはいれるのであればと隠さず言った。
「ほら、あきもそういってることだし。いいんじゃない?」
「なら....私は....」
日浦ちゃんは同意してくれる。
「皆がいいなら私もいいのだけど。」
お、これは....
「わかったは。あなた倉木彬君を正式に那須隊に迎え入れます。これからよろしくね倉木君。」
「ありがとうございます!」
よかった俺は無事入隊できたようだ。那須さんがあいさつをしてくる。
「よろしくお願いしますね。倉木さん。」
今度は赤毛の子。日浦ちゃんもあいさつしてくる。
「あぁ、よろしくね。日浦ちゃん。」
「はい。」
ひとなつっこい笑顔で返事をする。
「あき、今度はつれていかれなさんなよ。」
「もう、つれていかれねぇよ。いざとなったらお前が守ってくれるんだろ?」
「それが男のあんたが言うセリフか!」
と、からかってみる。俺は新しい場所を手に入れた。親しい友とも再開できた。これほど嬉しいことはない。
「これからよろしくお願いします。」
と、俺は笑顔で三人に言うのだった。
また、みてくださりありがとうございます。最近なのですが何故か物語シリーズにはまりつつあるジャックloveです。これからはどんどん文字数をふやしていこうと思います。不定期更新ですが、これからもよろしくお願いします。