貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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第15話

 

 

 

「竜馬の奴、初っ端(しょっぱな)から奥義なんて使って張り切ってんな。」

「…そうだな。(何を焦っている竜馬?そんなに()()は強いのか。それとも他に敵が…)」

 

黒平安京がある琵琶湖の畔に隼人と武蔵が待機していた。二人の目に映るのは、竜馬が放った攻撃で空へ打ち上げられた鬼の末路。

 

「じゃ、私らも加勢に…<ゴウ!>ん?空飛ぶ戦艦!?ホント、時代や技術がバラバラな世界だな。」

「そういう世界だと割り切ればいい。では、加勢に…な、何ぃ!?」

「どうした武蔵!?新手か!!」

「し!し!!」

「死?誰か死んだのか!?」

「し、指揮官が女性だ!!」

「…は?」

「あの船団の指揮官は女性だ!そちらに加勢せずに、百合ハーレムを目指せるかぁ!!」

「…はぁ。(何時もの発作か…)」

 

突然叫んだ武蔵は、顔を隠していたフード付きのマントはそのままだったが、あっという間に去って行ってしまった。隼人は武蔵に対しため息を吐くしか出来なかった。

 

「おーい、ドクターウェスト。まだ掛かるか?」

「もう、出来ているのである!吾輩の芸術的天才的超頭脳があればこの程度、朝飯前どころか昨日の夕飯前どころか昼飯前どころか朝飯前であり何?戻った?それともこれは一日食事を抜いてぶっ通しってこと?我輩にも分からぬ。」

「ンなもん、私が知るか!!それと、今からアイツ…武蔵を連れ戻してくる!戻ったら、行動開始すんぞ!!」

「分かったのである!!」

 

 

 

■□■□

 

 

 

「こ、こんな事があってたまるか!!」

『見ろよ。清明の野郎、狼狽えてやがる。』

『ま、あんなの見せられたら誰でも狼狽えるわ。』

『おかしい、そもそもあんな速度で人間は動けないハズ(ブツブツ…)』

 

顔を隠した謎の乱入者に鬼を倒された清明は、目の前の現実を受け入れられず途方に暮れている。今まで良いようにあしらわれていたリョウマは、その姿を面白そうに眺め二人に話しかけた。

 

「クソ!!こんな所で使いたくは無かったが…『全ての時空に(うごめ)く鬼共よ!この都へ集え!!我と共にこの地、この時にて打ち払うべし!!』」

 

清明がそう唱え五芒星を切った途端、その五芒星が五つに別れその中から巨大な鬼が5体現れた。

 

「なに!?(…おかしい、この時五芒星は4()()だった筈だ!一個多いぞ!?俺達がこの世界へ来た所為か、或いは…)」

『こうなりゃ、オレ達も参戦するぞ!良いな、ハヤト!ベンケイ!!』

『…考えるのは後だな(小声)。分かった。存分に暴れてやれ!』

『やっちまえリョウマ!!』

 

突然出現した鬼に驚愕した謎の乱入者。敵が増えた事でリョウマ達はゲッターロボで、謎の乱入者に加勢する。

 

「先ずは、あ奴から消せ!!」

「望むところだぁ!!」

 

しかし清明は、3()()の鬼を乱入者へ向かわせ、残りの2体をゲッターへ宛がった。

 

『チィ、アイツ一人に集中攻撃かよ!!』

『悪態を付いている場合じゃないぞリョウマ!早く奴の加勢に向かわないと!!』

『どんどん出て来てやがる!?目の前のヤツを早く倒して向かわねぇと!!』

 

次々と五芒星から現れる鬼共に戦慄しながら、リョウマ達は目の前に迫り来る鬼共と対峙し乱入者への助太刀を急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

源頼光(みなもとのらいこう)率いる空飛ぶ戦艦が、鬼共を蹴散らしながら清明の居る城を目指していた。

 

『騎乗部隊、降下!!』

 

空を飛び襲ってくる鬼共をガトリング銃の様な物で撃ち落とし、大きな木箱を投下。その中から戦車と思わしき物と歩兵が出現し、清明の城目指し進軍して行く。

 

「殿!降下、全て完了しました!!」

「分かった。私達も『危ない!!』なに!?」

 

源頼光と家臣、金時の目の前に迫る鬼が誰かの声と共に消えた。

 

「今のはいったい…」

「殿!ご無事ですか!?」

「大丈夫だ。問題ない。それよりさっきのは…」

 

頼光は助かった事に安堵したが、何故助かったのか分からなかった。それに、先ほどの声も気になる。

 

『世の為、美女の為、美女に敵対する野郎を打ち砕く、大和型戦艦2番艦武蔵!この菊の輝きを恐れぬなら、かかってこい!!』

「殿!艦首に女が立っています!!」

「何だって!?」

 

突如名乗りと共に艦首に現れた謎の女。白い髪を(なび)かせ、首元にあるマークが輝いている。

 

「私の名は、武蔵!訳あって助太刀する!!『艤装展開!行くぞぉ!打ち方、始め!!』」

「な、何という…」

「これ程の手練れが居ようとは…」

 

謎の女…武蔵が一瞬眩い光に包まれた後、彼女の腰あたりから船と思しき装備が装着され、その主砲から次々と砲撃していた。

 

「何故貴殿は私達に手を貸してくれるのか?」

「と、殿!?」

「フッ、それは「テメェは黙ってろ!バレないようにフード付きのマントにしたんだぞ!!自分から(清明)に正体明かしてどうすんだボケ!!」済まない、連れが来たようだ。」

 

頼光が武蔵に何故自分を助けたのか聞いた直後、フード付きのマントで顔を隠した者がもう一人現れた。

 

「何奴!?」

「そう邪険にすんなオッサン。(って言ってもどう説明するか…あっ、コレで行こう。)私達はあの陰陽師と対立する者だ。アンタらがおっぱちめやがったから、好機と思ってな。助太刀に来た。」

「成程、清明と対立する者が私達の他に居たのか。これは心強い!」

 

頼光にとって今話した者は、顔が分からず怪しい存在だった。しかし、その仲間と思わしき者は名乗りを上げ、姿をさらしている。それを踏まえ頼光は、怪しい存在を悪い者ではないと判断した。

 

「オラ!一旦戻るぞ武蔵!!」

「だ、だが美女のそb「ドクターウェストの調()()が終わった。竜馬の野郎を回収しに行くぞ。」う~、仕方ない。ご両名!私達は一旦戻り()()()()で仕掛ける!!その間持ちこたえてくれ!!」

「「任せろ!!」」

 

 

 

■□■□

 

 

 

「熱烈歓迎だなクソが!!」

 

負ける事はねぇが、

 

「敵が多いぞこんちくしょうが!!(()()()は秘孔を突かなくちゃならねぇけど、これなら!)アタタタタタタタ―、ホワタッ!!」

 

デカい奴を一々相手するのに手間が掛かる!!

 

魔朧(まろう)百裂拳(ひゃくれつけん)ン!!』

 

次ぃ!!

 

空円脚(くうえんきゃく)!でえええい!!(ま、本家のこの技は只の格闘だけどな)』

 

流達も確実に数を減らしてるけど、どんどん五芒星から出て来てやがる!!

 

「切りが無いぜ!『ゲッター・レザー!である!!』(ようや)く来たかアイツ等!!」

 

流石()()()()()()()()、G制御装置をもう完成させたか!!

 

『不本意ながら、このバケモノ達と肩を並べて戦う事になったのである。本当に()()()()()()、である!!』

『誰がバケモノだ!!』

『…ドクターウェストには普通に構うのに、私には全然構ってくれない。』

 

清明さんよぅ!こっから俺達も()()()()で反撃させてもらうぜ!!

 

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