貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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少し編集しました。2018/3/25


第2話

 

 

 

おかしな事を言うが、俺には前世ってもんの記憶がある。

 

その中で俺は様々なロボットを操作し戦うゲームをよくプレイしていた。主に力を入れて育てていたのはスーパー系と呼ばれた機体。(くろがね)の城は勿論、スーパー系主人公、某リアルロボットなのにロボットが飾りの作品等は機体やキャラのレベル共に優先して上げて行った。

 

「…はぁ。現実逃避したくなるぜ。」

 

その中でも合体・変形を可能とする〝ゲッターロボ〟はプレイしていた当時…前世の俺にとって憧れの存在だった。

 

「そう、憧れだったんだけどな。今は複雑な心境だぜ。ゲッターロボは恐竜帝国と戦い、ゲッタードラゴンは百鬼一族、真ゲッターから號、ゲッターアークは徐々に宇宙が舞台になって…エンペラーへと続いて行く。」

 

俺は大都市アーカムシティから1年掛けて漸く日本の浅間山のとある場所、この世界が〝ゲッターの世界〟なら早乙女研究所があるだろう場所へ辿り着いた。

 

「研究所があった形跡は全く無いのに、何故か此処に大きな穴があって降りてみれば…何でこんなモンがあるんだよ!!」

 

ギロリと目の前の()()()が俺を…いや、〝流竜馬〟を睨んでくる。

 

「真・ゲッター、ドラゴン…」

 

そう、某ロボット大戦には登場せず、原作漫画とゲッターロボ大決戦ってゲームにしか登場していないゲッター。原作漫画では繭に包まり進化途中だった為活躍しなかったが、ゲームでは最終話直前使用できるようになる機体。攻撃の仕方が、別空間から武器を取り出したり、ドラゴンの状態でライガーのドリルを出現させる等どれもぶっ飛んでいたのを覚えている。チェンゲの様に下半身がウザーラ()じゃなく、足ってとこも個人的に魅力的だった。んで、その真ゲッタードラゴンがうつ伏せになって穴の奥に倒れているこの現状…

 

てか、ヤベ、さっきのセリフカッコイイ!!動画でも撮っとけばよかったな。容姿だけじゃなく声も流竜馬(CV神谷明ver)だからな。で、

 

「ほぉ、このクズ鉄。動いたのか。」

「…さっきから俺を付け回していたのはお前か。」

 

この森に入ってから此処までずっと付けていたヤツが出てきやがった。如何にも怪しいって感じの顔まで隠せるフード付きのマントっていでたち。関わりたくねぇー!

 

俺はゲッターが()()()()()踏んで(願って)此処まで来た。だから、ヤツが俺に直接何もしないなら、気付かぬ振りをしてさっさと帰るつもりだった。が、予定変更だ。付け回していたヤツは、

 

「…お前、()()がある事を以前から知っていたな。」

 

〝動いたのか〟って言いやがったからな。元々知っていたのか、俺みたいに前世絡みか。

 

「ああ。ハッキングした日本政府のサーバーの一番奥に隠されていた。んで気になって何度か見に来た事がある。以前は泥の様な物で全身を覆っていたが徐々に剥がれていき、今は御覧の有様。鬼械神(デウス・マキナ)なら魔導書をどっかからぶん盗って使ってやろうと思ったんだが…調査してみたら何の金属か分からねぇし、乗り込む所を探しても見当たらねぇし。そんな時に現れたのがお前だ。」

 

せ、政府のサーバーにハッキング!?トンデモねぇ事をしたのにコイツサラッと言いやがったぞ!!な、何か嫌な予感がするんだが…

 

「で、政府のサーバーをハッキングして無事って凄腕のお前が俺に何の用だ?」

「単刀直入に言う。お前、()()の事知ってる風じゃないか。()()()の事を教えろ!拒否権は、無論無い!!」

 

って、いきなり襲ってくるよかよ!嫌な予感がこんなに早く当たるなっての!!

 

「ほぉ、初撃を躱されたのは初めてだ。だが、接近した状態でこの攻撃は避けられんだろう!!」

「ちょ、待てって!!」

 

早い早い早い!!攻撃が早すぎる!!俺が少し()()を出さないと避けきれないってどんな鍛え方してんだよ!!

 

「そら!目だ!耳だ!鼻ぁ!!」

 

チィ、何処の神隼人だよ!!

 

「…仕方ねぇ!手加減正拳付き!!」

 

魔術が普通に使わられていたアーカムシティで生活する(生き残る)為に、前世の知識をフルに使って色々な格闘技術を体に覚えさせていったからな。相手のスピードを考慮して、

 

「グッ!?」

 

その軌道に拳を置いて当たる寸前に力を弱め振動させる。相手のスピードと俺の力を体内に響くようにすれば…一発で気絶させれる。

 

「フウ、これで大人しくなった。起きる前に拘束して、少し脅しながらゆっくり話でも聞くかな。」

 

しっかり手加減の練習もそこら辺のゴロツキ相手にやったからな。これぐらいなら朝飯前だぜ!…本気で殴ったら、鋼鉄をぶち抜いてビビったしな。

 

 

<ポヨン>

 

 

ん?何か今腕に柔らかいモノの感触が!?今、腕には襲撃者しか居ないぞ…あっ!

 

「…いや、考えるな。感じろ…って只の変態じゃん!!」

 

大きい岩は無いか、無いか…あった!!

 

「オラァ!!」

 

手刀で斬って、

 

「声が何か高いなーって思ってたけど。」

 

そこに襲って来たヤツを寝かせてっと。失礼、顔を拝見。

 

「はぁ~。やっぱり、()か。」

 

手刀で綺麗に切り取った岩の上に、襲って来た女を寝かせた。う~ん、拘束は無しだな。それと、どっかで見覚えのある顔だな~。

 

 

 

■□■□

 

 

 

「…う、こ、此処は。」

(私は、確か…そ、そうだ!重力に反逆している妙なモミアゲを持つ男を付けて、)

 

「よう、目、覚めたか?」

「ッ!?」

(力ずくで赤い兵器の情報を聞き出そうとして返り討ちに遭った。チィ!負けたのはこれが初めてだぜ!!)

 

さて、単刀直入に聞いちゃいますか。

 

「で、超天才のアンタは()()について聞きたいって?」

「…ああ。で、負けた私を辱めた後にでも教えてくれるのか?」

(どんな辱めを受けても、情報だけは吐かせ隙を付いて殺してやる!!)

 

ちょ、俺は○犯罪者じゃねぇよ!健全なアーカムシティ民です!!

 

「はぁ!?そ、そんな事はしないぞ!!その証拠にアンタを拘束してないだろ!!」

「…ま、そう言う事にしておこう。で、()()は一体何なんだ。見た所鬼械神(デウス・マキナ)じゃないロボットって事しか分からん。」

 

そりゃそうだ。なんせこのゲッターの動力は、魔術じゃなく〝宇宙から降り注ぐゲッター線〟だからな。

 

「…コイツの事を知ってどうする?」

「決まってる!我が物顔で街をぶっ壊す、鬼械神(デウス・マキナ)を操るクソったれな魔術師共に一泡吹かせる為に利用させてもらうのさ!!」

 

それには同意するぜ。この日本でも訳の分からねぇ魔導書を持った魔術師が、好き勝手やってるのを見たからな。

 

「何だって利用する!アレも!無論、お前も!!」

 

いいねぇ!その絶対諦めない心!!気に入った!魔術師を倒したいって嬢ちゃんの願い俺が手助けしてやるぜ!!

 

「…分かった!「じゃあ!!」…が、アレに関しては諦めろ。今のままじゃ動きやしない。」

「何故!!」

「アレは三人居ないと動かない代物だ。代わりと言っちゃあなんだが、俺がその魔術師を倒す手伝いをしてやる。」

 

他のゲッターならまだしも、この真・ゲッタードラゴンはゲッターロボ大決戦内では三人乗っていないと動かせないって代物。それも、オープンゲット(分離)が出来なくて、別の形態に変形できなかった。恐らくコイツも同じ仕様だろう。

 

「願い下げだ!!生身で鬼械神(デウス・マキナ)は倒せねぇだろうが!クソが!…ん?なら、後一人見つければいい話だろ!!」

「いやいや。俺みたいなのが三人いないと、まともに動かせないっての!!魔法障壁ないからGは直接体に掛かるしな。」

 

はぁ、この世界の〝隼人〟や〝武蔵〟に早く会いたいもんだ。…居るかどうかは分からんが、ゲッターがあったんだ。彼らがいても不思議じゃないぜ。

 

「ま、そう言う事だ。自己紹介が遅れたな。俺は竜馬。孤児だから苗字は無い。」

「私はじn…私の名前は隼人(はやと)神隼人(じんはやと)だ。」

 

…はい?

 

「え、き、聞き取れなかった。もう一度頼む。」

「私の名前は神隼人(じんはやと)だ!」

 

……フゥ、落ち着こう。

 

「パドゥン?」

神隼人(じんはやと)だぁ!!」

 

………マジかぁぁぁぁぁ!!そう言えば何となく似てる!でも!何で!

 

「女体化はないだろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

この日、竜馬の叫びが洞窟に響いた。

 

「五月蠅いわ!!」

「スマン!!」

 

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