貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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第21話

 

 

 

罠だと分かってこの人気の無い一角に私は来た。()()()を完全に使いこなし、こいつらの企みを潰して来たから私だけで倒せると思ったからだ。覚悟を決め、目の前の男と決別する為に!

でも、また私は繰り返してしまうの?

 

「あの『メタトロン』が『ムーンチャイルド計画』の生き残りだったとは。至極、至極納得した。」

「クッ、ウェスパシアヌス!夢幻心母には私がコアになる、リューガにこれ以上戦わせるな!!」

 

私達(ムーンチャイルド)は、クトゥルーを制御する為に魔術強化を人為的に受け造り出された。目の前の杖を持った老人、ウェスパシアヌスに。

そして、対峙している全身黒の外骨格を(まと)った男が、4号である私の次に生み出された存在。5号で弟のリューガだ。

…あの何もない施設で同士討ちをさせられた時、この私がこの手で殺してしまった。神父さまに助け出された後も彼を殺してしまった事を後悔していた。でも、その子が蘇って私と敵対している。

 

「…だそうだがどうするかね?」

「メェェェェタァトォロォォォォン!!」

「そんな、正気が!?」

 

まさか、この子を蘇らせた時に細工を!?

 

「なに、細工などはしていない。」

「心を読んだ!?」

 

クソッ、ウェスパシアヌスのペースに呑まれるな!ヤツを倒してリューガも助ける!!

 

「読めずとも、今のお前の心境は分かる。ソレを蘇らせたのだが、困った事にお前に復讐する事しか考えてなどいない。お前に宛てる事しか出来んのだよ。それに、夢幻心母のコアは既に()()している。故に、故に!!」

「ぼくに倒されろ!4号ォォォォォ!!」

 

そ、そんな!それじゃ、リューガは私に復讐する事…殺す事しか頭にないの!?…そして、この場でウェスパシアヌスが嘘を付く必要もない。残念だけど、『C計画』も完成してしまっている。九郎ちゃんとアルちゃんに早く連絡して<ドゴン!!>

 

「グッ!!」

「彼を前に考え事とは。何かこの状況をひっくり返せる秘策があるのかね?あれば、教えてほしいものだ。」

「オォォォォォォ!!」

 

重いパンチを腹部に喰らってしまった。これ以上のダメージを受けたら…

 

「そろそろ、チェックメイトと行こうか。我らブラックロッジの計画を次から次へと邪魔をした責任、取ってもらう。ガルバ止めをs「手を出すな!!」…そう言えば、お前の復讐だったな。さっさと始末したまえ。」

「言われなくても!!」

 

ゴメン、九郎ちゃん。この先、もう手助けは出来ないわ。

 

「これで、これで、目の上のたん(こぶ)のメタトロンがいなくなる。」

「…滅びる。お前達『ブラックロッジ』は必ず滅びる!邪悪を憎み、魔を断つ剣を執る者が現れるから…世界には、そういう意思が確実に存在するのよ!!」

「実に、実に滑稽だ!!今吠えてもなにもなりはしない!やれ!サンダルフォン!!」

 

…もう、叫ぶことしかできなかったわ。これから私、死ぬのね。ゴメンねリューガ、助けられなくて。そして、九郎ちゃんあの子達をお願いね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…助けて、()()()()()()()!!

 

『そこか、ライカァァァァァァァァ!!電影弾(でんえいだん)ンー!!』

<ドドドドドドドドン!!>

「チッ!!邪魔しやがって!!」

 

あれ?何で、あの人を兄と?それに、何故その人が()()にいるの!?

 

「な、何者だ貴様!?(か、回転するエネルギーを身体に纏ってそのまま壁を突き破って来るだと!?)」

「あぁ゛?テメェらこそ誰だ。ライカ…さんの声が聞こえたが、何処だ?まさかとは思うが、ライカさんに怪我とかさせてねぇよな?怪我の具合によっちゃあ、今後自分で日常生活が出来ねぇ様な身体になるぜ!!」

 

あ、あの壁を突き破って来たですって!?私やリューガ、変身した九郎ちゃんでも一度に一つか二つが限界なのに、五・六枚は破壊しているわ。

 

「あ、貴方は…」

「ん?こっちからライカ…さんの声が?って、銀髪の姉ちゃん大丈夫か!?ボロボロじゃねぇか!!」

 

何だろう?この人の顔を見ると安心してしまう。

 

「貴方は此処から逃げて、大十字九郎にブラックロッジのウェスパシアヌスとサンダルフォンがいる事を伝え「何言ってるんだ、()()()?」ッ!?よ、よく私がライカだと分かったわね。」

「声と雰囲気だ。…それに、何時もお前は自分一人で何かを抱え込もうとする。悪い癖だぜ。」

「良く私を知っているわね。でも、今は私の言う通りにして!貴方がいくら強かろうと魔術師には敵わな<ドゴォ!!>ってなに!?」

 

え?今、黒いモノが吹き飛ばされた?

 

「悪いな、ちょっと殺気が気になって手が出ちまった。そこで大人しく待っててくれ。話が終わったら直ぐ相手してやる。」

「グ!!」

「サ、サンダルフォンが一撃で膝を付くだと!?」

 

まさか、リューガが一撃で大きなダメージを負ったの!?

 

「で、この状況を客観的に見てお前等がライカを痛めつけた元凶、ブラックロッジって奴だな。二度とライカに近づけねぇように躾けてやるぜ。」

「ま、待って!関係ない貴方が身体を張らなくても「関係ねぇわけねぇ!!」竜馬…さん。」

 

何故、何故貴方はそこまで私達に優しいの。

 

 

 

■□■□

 

 

 

ライカの声が聞こえたからそっちに急いで超級覇王(ちょうきゅうはおう)電影弾(でんえいだん)を使って文字通り飛んで行ったら、エロ…失礼。所々破壊された戦闘服の銀髪姉ちゃんがボロボロの状態で爺さんと全身黒戦闘服を来た奴に対峙してた。

んで、銀髪姉ちゃんの声や仕草がライカに似てたから、鎌掛けたんだがライカだった。…『何で格好が変身ヒロインなんだ!?』っては、空気を呼んで突っ込まねぇけど。ま、ブラックロッジの連中には悪いが、ライカを傷つけた代償は高く付くからな!たっぷり躾け(サンドバック)てやるぜ!!

 

「ま、待って!関係ない貴方が身体を張らなくても「関係ねぇわけねぇ!!」竜馬…さん。」

 

もうパラレルワールドだの別の地球だの関係ねぇ!!

 

「此処が別の世界でも、お前は俺の()だ!!それだけで、身体張る理由になる!!」

「横からしゃしゃり出て、メタトロンを殺す邪魔をするな!!」

 

あぁ゛今コイツ

 

「殺す、だと?俺の()を殺すと言ったかぁぁぁぁぁ!!」

 

ライカ()を殺すと言いやがった。オーケーオーケー…半殺し決定だ。

 

「ゆくぞ!お前に死を告げる為に!!はっ!はあっ!」

「ガルバ、オトー、ウィテリウス、ヤツを止めろ!行けぇ!!」

「竜馬さん逃げてぇぇぇ!!」

 

たかが、獣が3匹増えた程度でこの俺を止められると思うなよ!!

 

「俺を舐めるなよぉぉぉぉぉ!!でえいっ!!」

 

4体まとめて拳で吹き飛ばし、この一撃を叩き込む!!

 

『機神!猛撃拳ん!!』

「ま、まさかそんな手も足も出ないだと!?」

「す、凄い。」

 

顔を守っていたヘルメットが砕けて、獰猛な青年の顔が出て来たぜ。まだまだ敵対する意思があるな。さぁ、次は何を叩き込こもうか?

 

「四肢でも捥ぐ「ま、待って!その子は、サンダルフォンは!リューガは私の弟なの!!」なに!?」

 

なにホントか!?なら、

 

「この小僧がライカの弟だぁ?じゃ、俺の弟だ!歯ぁ食いしばれ!拳骨で更生させてやる!!」

 

俺の拳骨で目を覚まさせてやる!!

 

「な、舐めるな!ぼくは「フン!フンフン!!」グフゥ!?」

 

そっちこそ舐めるな!声だけ勇者王だったから少し加減をミスった(あんなに吹き飛ぶとは思わなかった)けど、お前の様な経験の浅い小僧に後れを取る訳がねぇ!!

 

『空円脚!!』

 

これで、終いだ。

 

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