貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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日向@様誤字報告ありがとうございました。
一部矛盾が生じる所があったので修正しました。


第23話

 

 

 

俺は翌日には動けるようになったんだが、何故か全快祝いが行われた。元々俺の落ち込みようを見て、隼人と武蔵が俺を元気づける為に料理パーティーを予定していたらしい。ライカや九郎の坊主に覇道の嬢ちゃん達をも巻き込み盛大なものになった。

皆、いつブラックロッジが攻めて来るか不安で眠れぬ夜を過ごしていた。こんな時こそ騒いで不安を一瞬でも消したかったのかもしれないな。

んで今は、

 

「無事デモンベインは夢幻心母へ突入しました。」

「マコトさんのクールで凛々しい声には、何時も惚れ惚れします!どうです?今夜ベッドでその声を私だけに聞かせてくれないか?」

「…貴女が幼女ではないので、お断りします。」

「む、武蔵さん!私のメイドに変な誘惑をしないでくださる!それに、マコト!幼女だったらどうなっていたのですか!?」

 

アル・アジフの嬢ちゃんが復活して飛行可能となったデモンベインが、太平洋に移動した夢幻心母って黒くてデッカイ玉へ強襲を掛けている。やはり、空を飛べることは大きなアドバンテージだ。俺が、ジェットス○ランダーって叫んだのも仕方ない事。五月蠅いって怒られたけど…

それと、夢幻心母の観測できるのは海上に出てる半円だけってのは警戒しないとな。海中から何が出て来ることやら。

 

「…竜馬兄さん、武蔵さんをスカウトしたのは失敗かもしれないわよ。」

「そう言うなよライカ。こんなのでも、やるときはやる奴だ。それに、」

「それに?」

「それに、ゲッターを通した縁だからな。」

「ゲッターを通した?まぁ、竜馬兄さんがいいならこれ以上は追及しないわ。」

「スマンな。」

 

俺達は覇道の嬢ちゃんの護衛兼九郎の坊主の手助け役だ。最後の決戦になるかもしれないから自分も行くと言い出して聞きやしない覇道の嬢ちゃん。これはテコでも動かないと思って俺が一緒に行く事を提案した。

ライカとリョーガは主に覇道の嬢ちゃんの周りの警戒。俺達は九郎の坊主に何かあった時の為の別動隊だ。それと、九郎の坊主達と行動を共にすれば、俺達を()()()()()()()()奴が出て来ると思ったからもだが。

 

「さて、(やぶ)をつついて何が出るk<ザパン!!>ってカニィィィィィ!?」

 

な、何を言っているか分かんねぇと思うが、俺達が乗っている戦艦覇道号(覇道の嬢ちゃん命名。10メートル級の戦艦で製造は俺とドクターウェストと隼人。)の目の前にデカいカニが海中から出て来やがった。って突然のカニに驚いてポルポルしそうになっている場合じゃねぇ!!

 

「チィ!ゲッターチーム出るz『此処は任せるのであ~る!!』この声、ドクターウェストか!!」

『瑠璃お嬢様が乗っている船はエルザが守るロボ!!』

『わ、吾輩も一緒に乗っているのである!吾輩とエルザの最強タッグが『お前とタッグを組んだ覚えはないロボ。』ってチャチャを入れないでほしいのである!この吾輩とエルザがいる限り、七つの海に敵は存在しないのであ~る!ああ、君といつまでも。僕は幸せだな~。』

 

ふぅ、ドクターウェストのドリルロボがカニを倒した。だが、まだエルザちゃんの記憶は()()()()のようには戻ってないみたいだ。

 

艤装(ぎそう)!展開!!」

 

ん?この声…

 

「七つの海に敵は無い、だと!この、私!大和型戦艦二番艦、武蔵の前でそのような戯言(たわごと)を言うとは!!」

 

む、武蔵ぃ!?

 

「海上で私より優れているなどと、誰であれ認める事は出来ない!性能の違い、魅せつけてやる!!」

「ちょ、武蔵さん!?」

「押して参る!!」

 

武蔵は俺の静止を言う間もなく艤装を展開し夢幻心母へ向って行っちまった。

 

『遠慮なぞとうに忘れた!妖精さん撃ちまくれぇ!!』

『らじゃー!』

『ここがいのちをもやすとき!!』

「あー、武蔵の奴()()()()まで出して突貫して行きやがったぜ。んでもって、デカいカニや海生生物を次々と海の藻屑にしてる。」

「つ、強い!?」

「…兄さんより、強い?」

「海の上でアイツはほぼ無敵だ。俺もどうなるか分からん。って、そんな事より、武蔵!早く戻ってこい!!」

 

武蔵は海中から出て来る大きなカニや魚…あと、名状しがたい生もの共を倒しつつ、

 

「あ゛、アイツ夢幻心母へ砲撃しながら突っ込んでいったぞ。」

「何してんだアイツは!今、お前が居なくなったらゲッターが動かんだろうがー!!」

 

勝手に敵の本拠地に突っ込んでいきやがった。

 

『チッ。』

 

ん?

 

「隼人にライカ、何か言ったか?」

「いや、何も。」

「私も何も言ってないわ。」

「気のせいか。」

 

誰か()の声が聞こえた気がしたんだが…ま、気のせいか。

 

 

 

■□■□

 

 

 

『レムリア・インパクトォォォォォォ!!』

『そんな、バカなぁぁぁぁぁぁ!!』

 

夢幻心母の中で大十字九郎とアル・アジフが操るデモンベインは、やっとのことでアウグストゥスの操る楕円型の鬼械神(デウス・マキナ)レガシー・オブ・ゴールドを倒した。

 

『ハァ、ハァ、こ、これで最後の一体だけになったな。』

『気を付けろ九郎!あ奴、アウグストゥスと戦っている時でさえ、(わらわ)達を見て動かなかった!何か企んでいるやもしれん!!』

 

最後に残ったのはアウグストゥスに『ネームレス・ワン』と呼ばれていた、首の無い天使のような巨大鬼械神(デウス・マキナ)。アウグストゥスとの戦いでは支援するでもなく、唯々()()に浮いていた。

 

『あ、あ、あ…』

『バカな!こんな事が!?』

 

そのコックピットらしき場所が眩く発光し、光の玉に包まれた少女が降りて来た。

 

「やっほー、九郎。元気ぃ!」

『エンネア!?』

 

九郎達が驚くのも無理はない。()()()()()()()()()()()出会った少女で、短い期間だが一緒に生活をした。しかし、不幸にも九郎達の戦闘の余波の衝撃で、倒れて来たガレキに押しつぶされてしまった。そんな不幸な少女が、生きて目の前に魔術を使い浮いていた。

 

「ゴメン、その名前嘘。本当の名前はネロ。…暴君ネロ。アンチクロスのネロ!」

 

それも、彼女の正体は敵であるアンチクロスの幹部。そこからネロはクトゥルーの力を暴走させ九郎達を追い詰めていった。

 

『うわぁぁぁぁ!!』

 

しかし、突然黄金のエネルギーがデモンベインを覆い再び窮極呪法兵葬(シャイニング・トラペゾヘドロン)の発動が起きた。

 

『そう、それでいいんだよ九郎。』

「自分の力で無理なら、九郎君の人の力で。この()()()()()の中君が(ようや)く辿り着いた答えがそれという訳か。流石だよ。…でもね、人は強いよ。本当に強い。君が思っているよりずっと。だから、その強さが仇となる!」

 

ネロが操るネームレス・ワンに現れたこの()()()()()はそれだけ言うと姿を消した。

ネロは何度も繰り返されるこの世界に絶望し、異次元へ追放できるデモンベインの窮極呪法兵葬(シャイニング・トラペゾヘドロン)を喰らう事でこの世界から消えるつもりだった。

 

「く、九郎!?」

 

しかし、窮極呪法兵葬(シャイニング・トラペゾヘドロン)の剣はネロの真横に突き刺さり、彼女には当たっていなかった。

 

『俺が、デモンベインが斬るのは…エンネア、お前じゃない。デモンベインは魔を断つ剣。俺は此処にある邪悪だけを断つ!!』

 

九郎はネロを以前と同じエンネアとして自身の事務所に連れ帰ろうとしていた。

 

「ありがとう、エンネアの大好きな九郎。」

「エンネア!?」

「それと、せっかく買ってもらった洋服、ダメにしちゃうな。ゴメンね。」

<ブシュ!!>

 

だが、ネロは九郎の唇にキスをした後それを拒否し、ネロの腹部を引き裂き鮮血をまき散らしながらナニカが出て来た。

 

「初めまして、だな。大十字k「イケメン死すべし慈悲は無い!!」グハァ!?」

 

出て来たのは消滅した筈のアンチクロスの大導師マスターテリオンだった。だが、その横っ面を殴る女が一人。

 

「妖精さん!高速修復材を!!」

「む、むさしさん。これはかんむすよ「つべこべ言わずにやってくれ!!」ら、らじゃー!!」

 

ゲッターチームの武蔵だった。その肩に乗っていた小さな小人が緑色のバケツを持ちだし、血だまりへ倒れているネロへ中身を掛けた。

 

「あ、アンタはゲッターチームの…」

「私の名は武蔵!大和型戦艦二番艦、武蔵ぃ!!この菊の輝きがある限り、美幼女、美少女、美女は私が守る!!」

 

何度も繰り返した歴史なら此処でネロは死に助かる事はない。しかし、今回は今までとは違う。

 

「…う、つ、冷たい…」

「エンネア!!」

「か、かんいっぱつでしたー。こんかいはうまくいきましたー!」

「流石、妖精さんだ。さて、此処からは私が相手になる!美幼女を大切にしない奴を私は許さない!!」

 

()()()()()()と云うイレギュラーと竜馬達が居るのだ!!

 

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