貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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第3話

 

 

 

結論から言おう。

 

森で見かけたコイツは人間じゃなかった。

 

私が何を言っているか分からないと思う。

 

だが、事実だ。

 

だって、

 

「魂の籠められていない玩具(ロボット)風情に、この俺が()られるかぁぁぁぁぁぁ!!」

 

()()で20メートルクラスの鬼械神(デウス・マキナ)を次々と破壊していっている。一応私が何処を壊せば動かなくなるか教えてはいたが、今は正直もうどうにでもなれだ。

 

「ロボットの正しい乗り方を知らねぇなら、この俺が教えてやるよぉぉ!!」

 

あ、説教しだした。

 

「ひとぉぉぉぉぉつ!自身の操るモノを理解しろぉ!!自分の命を預けて一緒に戦うんだ!理解し、信頼し、大切にしやがれぇぇ!!」

 

………すげー、五月蠅い。コックピット越しでも敵パイロットに聞こえる様にしてんだろうけど。

 

「ふたぁぁぁぁぁぁつ!整備は出来るだけ自分でも出来る様にしとけぇぇぇぇ!!戦場では不具合が必ず起きると思え!敵は待ってくれんぞ!その不具合を瞬時に探し、的確に処置しなければ死が目の前に有ると思えぇぇぇ!!」

 

コイツに言われるのが腑に落ちんが、確かにそうだ。

 

「みいぃぃぃぃぃぃつ!必殺技は叫べぇぇぇぇ!!気合いと根性を込めて技名を叫べば、普通のミサイルでも宇宙怪獣をも屠る超兵器に変わる!!これが、スーパーロボットを操る必要な三つの要素だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ハァ!?技名を叫ぶ?敵に自分の位置を教えるようなもんじゃないか!!それと、宇宙怪獣って何だよ!この国の重要機密にも無かった言葉だぞ!!

 

 

 

■□■□

 

 

 

隼人…この世界の神隼人ちゃん(?)の話で、東京で暴れまわっていた変な宗教団体と思わしき過激派集団をぶっ潰しに来たぜ。そいつらが我が物顔で暴れまわっていたのを見たら、居ても立ってもいられず一人突貫しちまった。でも、なんて言うか、その…

 

「貧弱な奴らだったな。「って、お前がバケモノなだけだからな!!」お、おう?」

 

隼人に怒鳴られた。解せん。倒した奴らは気絶させ鎖で雁字搦めにしておいた。街の皆に煮るなり、焼くなり好きにしろって言ったら何故か歓声が起きた。随分あいつ等に酷い事されていたんだな。

 

「お前みたいなバケモノを後二人も探さないといけないって…無理だな。」

 

ちょ、まだ街に来ただけなのにパイロット探すの諦めるの早!?

 

「てか、後一人だぜ。」

「ん?二人だろ?」

「いや、一人だって。」

「な、何ぃ!?貴様みたいな、地球外生命体?変な組織に改造された人間、人間サイズのロボット的な人外がもう一人…もう一匹の場所を知っているのか!?」

「何で言い直した!?」

 

イヤイヤイヤ、ただ鉄くずを掃除しただけで人外扱いってひどくね!

 

「俺はどこぞの野菜人じゃねぇし、ましてや仮○ライダーやアンドロイドでもないぞ!魔術の使えない普通の人間だ!!」

「…えー。」

「〝何言ってんだコイツ〟って目で見るな!本当だ!!俺よりスゲー奴なんて世界の何処かに普通にいるって!!」

 

俺は隼人が言う程強くない。

 

「俺は、魔術って訳の分からないモノに対抗する為、鍛えて、鍛えて、鍛え続けているだけだ。あの(キャラ)達の動きを参考にしながらな。」

 

そう、俺はあの(キャラ)達の動きを真似ているだけだ。理不尽なこの世で生き残る為に。でも、まだまだあの(キャラ)達の強さに追い付いていない!鍛錬は今後も続けるぜ。

 

「…あの人達?」

「ああ。その(キャラ)達は、水面を自由に走り回り、貧弱なロボットはパンチやキック一発で粉砕。衝撃波や大自然の『気』を自由に操り、分身や忍術なんかも使っていた。」

 

懐かしいな~。5歳ぐらいから十傑集(じっけつしゅう)走りや流派東方不敗、ゲルマン忍法を前世の記憶から試行錯誤しながらだったけど鍛錬に入れて、大怪我したっけな。

 

「そ、そいつらは何処にいる!!そいつ等ならあのロボット、簡単に乗りこなせるだろ!!」

「(創作物のキャラだからな。)この世界には、いない。」

「う、わ、悪かった。スマン、この話は聞かなかったことにしてくれ。不謹慎だった。」

(…あの人達ってのは恐らく、コイツの師匠達の事だ。修行中に死んだ為、その動きを真似ながら鍛錬していったんだろう。それにしても、本当にコイツより強いヤツが存在していたなんて…)

 

不謹慎?やっぱり創作物のキャラの話しって分かっちゃったかな。この世界の隼人だからな、頭が切れる。此処に来るまで敵に見つかりにくいルートの見極め、人が出入りしにくい建物場所、この破壊ロボの仕組み、その片鱗は多く味わった。

 

「それよりも悪かったな。戦闘を避けるために色々ルートを変更してくれてただろう。それなのに、勝手に飛び出して戦闘に巻き込んじまって。」

「いや、気にするな。結果、お前の実力が分かったしこの地域の魔術師達は壊滅したんだ。」

 

ん?

 

「えぇっと、あれ?さっきの奴らって…」

「多くの人間を生贄にして、やっと召喚できるレベルの二流魔術師共の鬼械神(デウス・マキナ)だ。こう一方的に破壊してくれて、スカッとしたぜ!!」

 

ま、まじか!?弱いからてっきり、破壊ロボかなって思ってた。そう言えば時折、隼人が破壊する場所を指定して来たな。それに従ってぶっ壊して行ったらあっさり動かなくなった…そう言えば、偶に古汚い本が置いてあったな。

 

 

 

■□■□

 

 

 

~某所 某隼人隠れ家~

 

「さて、あの〝ゲッターロボ〟には三つのゲットマシン、ドラゴン号、ライガー号、ポセイドン号に一人ずつ合計三人パイロットがいる。」

「ん?おかしくないか?あのロボット1体だけだぞ。」

「そう、1体だけ。だが、パイロットは三人。つまり…」

「ま、まさか3体の機体が合体している…」

「ご明察!!」

 

あの場を離れた俺達は、隼人がねぐらにしている廃墟でゲッターロボの事を教えている。

 

「そして、ゲッターロボの強みは、『分離、再合体』だ。」

「分離と合体?ならアレとは別の〝形態〟があるってのか!?」

 

流石隼人。理解が早くて助かるぜ。

 

「そうだ。それで、ここからが本題だ。神隼人、君にはライガー号のパイロットになってもらう。」

「…は?」

 

さぁて、今日から忙しくなるぞ!

 

「少しずつゲッターのGに耐えられるように、俺が指導する。大丈夫、君はまだまだ強くなる。」

「…ん?」

 

隼人専用トレーニングメニューを考えなくてはな!!

 

「わ、わわわ。」

「わ?どうしたんだ隼人?」

「私がアレに乗るのか!?お前みたいな人外がアレには必要なんだろう!私じゃ力不足だ!!」

 

正体不明のロボットに乗り込むんだ。不安でしょうがないんだろう。それにあのゲッターには意思があるからな。

 

「大丈夫だ、問題ない。俺が数年でお前を乗れるぐらいまで鍛えてやる。もう一人のパイロットを探しながらだがな。」

「全っ然大丈夫じゃない!!私は乗らんぞ!!そんな危険なロボットには!!」

 

う~ん。勘も良さそうだから、やっぱり取り込まれる可能性に気づいちゃったかな?

 

「大丈夫、大丈夫。取り込まれそうになったら強制脱出装置で逃がしてあげるから。」

「はぁ!?取り込まれるって聞いてないぞ!!ヤッパ無理!!私を巻き込むなぁぁ!!」

 

…墓穴掘ったな。

 

「だ、大丈夫問題ない!!………ハズ。」

「テメェ!ハズっつたな!絶対私は乗らないからなぁぁ!!」

 

この日、竜馬と隼人が出会い、数百年眠っていたゲッターが目を覚ました。

 

 




自動羊肉様誤字報告ありがとうございました。
三流魔術師程度ではデウスマキナを召喚出来ないと指摘を受けましたので、生贄込みの二流魔術師へ変更しました。
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