貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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第28話

 

 

 

此処は太平洋のとある島。

この島で繭状態だった真ドラゴンは、早乙女博士達インベーダーに見つかってしまった。

そして、真ドラゴンは早乙女博士の細胞を取り込み、コーウェン、スティンガーと同化し邪悪な破壊神となってしまう。そして、それを防ぐために集まっていたスーパーロボット軍団と隼人の奥の手だったステルボンバーは、あっけなく真ドラゴンのゲッタービームで消えて行った。

 

「チッ!隼人達は間に合わなかったか。」

「…凄まじい威力のビームだ。吉田さんと団六さんを拠点に降ろして正解だった。」

 

そこにやって来たのは、空を飛ぶクジラ。しかし、今は飛んでおらず、海を航行している。それも、前を航行する真ゲッター3の手を伸ばし引っ張ってもらっている形だ。

 

『無駄口はそこまでだ!見えて来たぞ!真ドラゴンだ!!』

 

それを空から眺めながら飛ぶブラックゲッター。だが、その手にはクジラの口から出ている錨を持っており、この2機がクジラを引っ張って来たと云うのが分かる光景だ。

 

「…合図だ。」

「ケイにリョウマ!もう放して大丈夫だ!!」

『オヤジ!私達は真ゲッター1で行く!!』

「オウ!クジラは俺達に任せとけ!!」

『大将と武蔵さんも被弾しないように気を付けろよ!!』

「…船の操縦なら任せておけ。」

 

ベンケイとテンションの下がった武蔵を残し、ケイ達は真ゲッター1、リョウマはブラックゲッターで真ドラゴンへ向って行いく。

 

『行くぜゴウ!オープンゲット!!』

『…任せろガイ。チェェェンジ!ゲッタァァワン!!ゲッタァァァァトマホォォォク!!』

『雑魚に構うな!狙うはジジイだけだ!!』

『…分かってるわよ!ゴウ!!』

『了解した!』

 

リョウマ達が真ドラゴンへ向かう中、クジラ内部では急ピッチで作業が行われていた。

 

「私達が造った()()()()()()は、安定してきたぜ!!」

「よし!これで飛行も航行も問題ない!!」

 

隼人と竜馬が今まで渡った3つの世界の知識(竜馬に関しては、前世の知識も使って)を振り絞り、プラズマ使用の炉心を完成させ交換していたのである。

 

「竜馬!そっちはどうだ?」

「駄目だ!新たに組み込んだ()()()()()()が安定しない!!」

 

そして、竜馬はクジラから取り出したゲッター炉心を、仰向けに寝かせた合体状態の真ゲッタードラゴンの腹部へ組み込んでいた。

 

「クソ!早くパワーアップさせて助太刀に行きてぇのに!!」

「そう焦るな竜馬!まだあいつ等はやられてねぇ。もう一度、回路を点検しよう!今度は私も手伝うから!!」

「頼む!!」

 

彼らが行っているのは、真ゲッタードラゴンの強化。それも、ゲッター炉心を1基から2基へ増やす作業だ。

 

「お前が言った通り、あのバケモンゲッターは恐ろしく強い!私達の真ゲッタードラゴンであっても勝てるかどうか分からねぇ。それに、()()()()()()()()()()になってんだろう。尚更、今のコイツじゃ荷が重い!」

「ああ、だから強化しないとダメなんだ!!(この世界の真ゲッターロボみたいな劇的パワーアップは、今の真ゲッタードラゴンには見込めん!このままじゃ、このままじゃ!()()()インベーダーには太刀打ち出来ねぇんだ!吉と出るか凶と出るかは分からん。だが…今は背に腹は代えられん!!)」

 

作業をしながら、そう竜馬は力強く隼人に返したのだった。

 

 

 

―半日前―

 

 

「頼む!!」

「た、頼むって言われてもな…」

 

クジラのブリッジで竜馬はベンケイに土下座をしていた。

 

「理由を言え!それに、お前等にそんな事が出来るのか!!」

「リョ、リョウマ。」

 

この世界のリョウマが怒るのも無理はない。

 

「今のままのゲッターロボじゃ太刀打ちできないから強化するんだ。技術面でも問題ない!俺と隼人でやれば出来る!俺達二人で数年間()()ゲッターを調べ尽したんだ。構造上出来ないことは無い!!」

「だからと言って!!「リョウマ、その辺にしとけ。」ベ、ベンケイ…」

 

竜馬が言いだしたことは、とんでもない事。

 

「先ずは理由を教えてくれ。そして、真ゲッターではなく何故()()()()()()()()を強化するかについてもだ。」

 

真ゲッタードラゴンの強化である。それも、

 

「分かった。まずは、敵インベーダー達がまだ太陽系内に潜んでいると思われるからだ。」

「「「「「な、何だって!?」」」」

「この地球に多数のインベーダーが存在する今、それ以外考えられん。何処か拠点…巣を作り、そこから此処へ来ていると予想できる!!そこを叩かなければ、俺達…いや、人類に未来は無い!!」

 

()()()()()()()()()()を使って。

 

「次に、炉心の追加強化作業が出来る人間が、俺と隼人しかこの場に居ないからだ。何時もメンテナンスして慣れている俺達のゲッターを強化する方が確実だろう。」

 

竜馬は、この強化に()()()()()()()()()()()危険性があると考えている。これまでのゲッターは1基の炉心で〝神ゲッター〟に進化したり、多聞天を退(しりぞ)くパワーを出しているのだ。

ただ、このゲッターは『ゲッターロボ大決戦!!』のゲーム仕様に近い。ゲーム内で早乙女博士に未知数と言われていたが、巨大なインベーダー相手では未だ力不足なのだ。これは、竜馬も賭けに近い。

 

「分かった。直ぐ作業に取り掛かってくれ。「おい!ベンケイ!!」…慌てるなリョウマ。この竜馬が言っている事を全て信用したわけじゃない。だが、このまま正面からぶつかっても勝てる見込みは無い。なら、一つやってもいいんじゃねぇか?」

「…クソッ!勝手にしやがれ!!」

 

そして、彼らは動き出した。

 

「俺達のゲッターの構造上、ゲッター炉心は必ず機体の中心に来る。」

「ん?そりゃ、当たり前じゃないのか?」

「チッチッチ、ベンケイのおっちゃんそりゃ安直すぎるぜ。真ゲッタードラゴン、真ゲッターライガー、真ゲッターポセイドン。この三つの形態()()で中心なんだ。不思議とは思わなかったのか?」

「そ、そう言えば!!」

 

クジラを真ゲッター3とブラックゲッターで移動させながら。

 

「俺達のゲッター炉心は分離した場合、()()()()()()()()に収納されている。(恐らく前行った2つの世界でも、真(新)イーグル号に収納されていたと仮定出来る。〝流竜馬〟達の異常なまでのゲッター線への適応力を見ればそうとしか考えられん。…ってヤベ、俺もだわ。)」

「それで?」

「再度合体した場合、ゲッター炉心が挟まれた機体の中心に移動する。その移動するスペースにもう一つ炉心を組み込むんだ。」

 

竜馬と隼人は、これから行う作業の事を皆に説明しながら、急ピッチで新炉心の作製とゲッター炉心の解体を行っていった。

 

 

 

■□■□

 

 

 

隼人が言ったように焦るな、俺!

それに、その先に待っている()()()には今のままの真ゲッタードラゴンじゃ絶対に勝てねぇ!!真ドラゴンのように多くのゲッター炉心が一つになった物があれば多少無茶が出来るが、俺達のゲッターでは無理だ。()()()は、覚醒した真ゲッター1の〝ストナーシャイン〟が全く歯が立たなかった木星よりデカい相手だ。〝真・シャインスパーク〟を使えば一瞬だけなら攻撃になるが、最悪あいつ等残して元の世界に帰っちまう。それだけは絶対にしたくねぇ!!

 

「まだ掛かるのか!!」

「ベンケイ!もう少し待て!!」

「炉心が安定するまで待っt「なっ!?ケイ達が落ちた!!」チィ!」

 

もう、これ以上待たせたら、この世界のリョウマ達がやられちまう!腹、括るか!!

 

「ベンケイ!クジラを真ゲッターが落ちた場所へ移動させ早く助け出せ!!」

「わ、分かった!!」

 

安定しない炉心!迫り来る真ドラゴン!!

 

「だぁー!俺達を閉じ込めた奴に、絶対一泡吹かせてやる!!」

「ど、どうした竜馬!?」

 

改めて言う!この世界には来たくなかったぜ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クチュン。

 

ム、九郎君が僕の事を噂してるのかな?

 

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