貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】 作:小此木
此処は太平洋のとある島。
この島で繭状態だった真ドラゴンは、早乙女博士達インベーダーに見つかってしまった。
そして、真ドラゴンは早乙女博士の細胞を取り込み、コーウェン、スティンガーと同化し邪悪な破壊神となってしまう。そして、それを防ぐために集まっていたスーパーロボット軍団と隼人の奥の手だったステルボンバーは、あっけなく真ドラゴンのゲッタービームで消えて行った。
「チッ!隼人達は間に合わなかったか。」
「…凄まじい威力のビームだ。吉田さんと団六さんを拠点に降ろして正解だった。」
そこにやって来たのは、空を飛ぶクジラ。しかし、今は飛んでおらず、海を航行している。それも、前を航行する真ゲッター3の手を伸ばし引っ張ってもらっている形だ。
『無駄口はそこまでだ!見えて来たぞ!真ドラゴンだ!!』
それを空から眺めながら飛ぶブラックゲッター。だが、その手にはクジラの口から出ている錨を持っており、この2機がクジラを引っ張って来たと云うのが分かる光景だ。
「…合図だ。」
「ケイにリョウマ!もう放して大丈夫だ!!」
『オヤジ!私達は真ゲッター1で行く!!』
「オウ!クジラは俺達に任せとけ!!」
『大将と武蔵さんも被弾しないように気を付けろよ!!』
「…船の操縦なら任せておけ。」
ベンケイとテンションの下がった武蔵を残し、ケイ達は真ゲッター1、リョウマはブラックゲッターで真ドラゴンへ向って行いく。
『行くぜゴウ!オープンゲット!!』
『…任せろガイ。チェェェンジ!ゲッタァァワン!!ゲッタァァァァトマホォォォク!!』
『雑魚に構うな!狙うはジジイだけだ!!』
『…分かってるわよ!ゴウ!!』
『了解した!』
リョウマ達が真ドラゴンへ向かう中、クジラ内部では急ピッチで作業が行われていた。
「私達が造った
「よし!これで飛行も航行も問題ない!!」
隼人と竜馬が今まで渡った3つの世界の知識(竜馬に関しては、前世の知識も使って)を振り絞り、プラズマ使用の炉心を完成させ交換していたのである。
「竜馬!そっちはどうだ?」
「駄目だ!新たに組み込んだ
そして、竜馬はクジラから取り出したゲッター炉心を、仰向けに寝かせた合体状態の真ゲッタードラゴンの腹部へ組み込んでいた。
「クソ!早くパワーアップさせて助太刀に行きてぇのに!!」
「そう焦るな竜馬!まだあいつ等はやられてねぇ。もう一度、回路を点検しよう!今度は私も手伝うから!!」
「頼む!!」
彼らが行っているのは、真ゲッタードラゴンの強化。それも、ゲッター炉心を1基から2基へ増やす作業だ。
「お前が言った通り、あのバケモンゲッターは恐ろしく強い!私達の真ゲッタードラゴンであっても勝てるかどうか分からねぇ。それに、
「ああ、だから強化しないとダメなんだ!!(この世界の真ゲッターロボみたいな劇的パワーアップは、今の真ゲッタードラゴンには見込めん!このままじゃ、このままじゃ!
作業をしながら、そう竜馬は力強く隼人に返したのだった。
―半日前―
「頼む!!」
「た、頼むって言われてもな…」
クジラのブリッジで竜馬はベンケイに土下座をしていた。
「理由を言え!それに、お前等にそんな事が出来るのか!!」
「リョ、リョウマ。」
この世界のリョウマが怒るのも無理はない。
「今のままのゲッターロボじゃ太刀打ちできないから強化するんだ。技術面でも問題ない!俺と隼人でやれば出来る!俺達二人で数年間
「だからと言って!!「リョウマ、その辺にしとけ。」ベ、ベンケイ…」
竜馬が言いだしたことは、とんでもない事。
「先ずは理由を教えてくれ。そして、真ゲッターではなく何故
真ゲッタードラゴンの強化である。それも、
「分かった。まずは、敵インベーダー達がまだ太陽系内に潜んでいると思われるからだ。」
「「「「「な、何だって!?」」」」
「この地球に多数のインベーダーが存在する今、それ以外考えられん。何処か拠点…巣を作り、そこから此処へ来ていると予想できる!!そこを叩かなければ、俺達…いや、人類に未来は無い!!」
「次に、炉心の追加強化作業が出来る人間が、俺と隼人しかこの場に居ないからだ。何時もメンテナンスして慣れている俺達のゲッターを強化する方が確実だろう。」
竜馬は、この強化に
ただ、このゲッターは『ゲッターロボ大決戦!!』のゲーム仕様に近い。ゲーム内で早乙女博士に未知数と言われていたが、巨大なインベーダー相手では未だ力不足なのだ。これは、竜馬も賭けに近い。
「分かった。直ぐ作業に取り掛かってくれ。「おい!ベンケイ!!」…慌てるなリョウマ。この竜馬が言っている事を全て信用したわけじゃない。だが、このまま正面からぶつかっても勝てる見込みは無い。なら、一つやってもいいんじゃねぇか?」
「…クソッ!勝手にしやがれ!!」
そして、彼らは動き出した。
「俺達のゲッターの構造上、ゲッター炉心は必ず機体の中心に来る。」
「ん?そりゃ、当たり前じゃないのか?」
「チッチッチ、ベンケイのおっちゃんそりゃ安直すぎるぜ。真ゲッタードラゴン、真ゲッターライガー、真ゲッターポセイドン。この三つの形態
「そ、そう言えば!!」
クジラを真ゲッター3とブラックゲッターで移動させながら。
「俺達のゲッター炉心は分離した場合、
「それで?」
「再度合体した場合、ゲッター炉心が挟まれた機体の中心に移動する。その移動するスペースにもう一つ炉心を組み込むんだ。」
竜馬と隼人は、これから行う作業の事を皆に説明しながら、急ピッチで新炉心の作製とゲッター炉心の解体を行っていった。
■□■□
隼人が言ったように焦るな、俺!
それに、その先に待っている
「まだ掛かるのか!!」
「ベンケイ!もう少し待て!!」
「炉心が安定するまで待っt「なっ!?ケイ達が落ちた!!」チィ!」
もう、これ以上待たせたら、この世界のリョウマ達がやられちまう!腹、括るか!!
「ベンケイ!クジラを真ゲッターが落ちた場所へ移動させ早く助け出せ!!」
「わ、分かった!!」
安定しない炉心!迫り来る真ドラゴン!!
「だぁー!俺達を閉じ込めた奴に、絶対一泡吹かせてやる!!」
「ど、どうした竜馬!?」
改めて言う!この世界には来たくなかったぜ!!
クチュン。
ム、九郎君が僕の事を噂してるのかな?