貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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第29話

 

 

 

真ドラゴンがスーパーロボット軍団を蹂躙する中、一機の基地型戦艦が海面上で停泊していた。

 

『待っていろ!今助けに行く!!』

 

そう叫び、海中目掛け飛び込む人影が一つ。

 

『潜水型艦娘艤装へ換装!!』

 

彼女の体が眩く輝き、

 

『大和型()()()二番艦、武蔵!参る!!(隼人ちゃんとの共同作業(意味深)を竜馬に取られた挙句基地の操縦に甘んじていたが、此処でケイちゃんを助け出しそこから好感度爆上げ。そして、キャッキャウフフな展開に私なら持っていけるはずだ!!)』

 

服装そのままに(他人から見たら全く分からないが)下着がサラシから競泳水着と変わった。無論、上に着ている服は妖精さん手製の超耐水性へと変わっている。

 

『ソナー起動!』

『ラジャー!』

『真下へ魚群を感知!魚影探査からロボット探査へシステム移行します!!』

 

彼女は深く、深く、潜って行った。

 

『武蔵さん!真ゲッター1と思われる影を発見しました!!』

『よし!今行くぞケイちゃん!!』

 

武蔵はどんな環境だろうと美女、美少女が絡む場合、自身のスペックを大きく上回る力を発揮する。

 

『ケイちゃ…皆!無事か!?』

『こ、この声武蔵さん!?』

『助かった。武蔵さん!ポセイドンで早く俺達を引き上げてくれ!!』

 

落ちて直ぐ向かったのが功を奏し真ゲッター1はすぐ見つかった。

 

『済まんな。私達のゲッターは未だ調整中で動けない。だから、私一人で来ている!!』

『そんな、まだなのかよ!!』

『って、む、武蔵さんはどうやってこの海中まで来たの!?』

『フッ、私を何も出来ない木偶の棒と思わない事だ。海での戦闘なら私が遅れを取ることは無い!海中も然りだ!!』

 

まだゲッターの調整が済んでいない事に落ち込むガイ。しかし、どうやってこの海の中に来たのか気になったケイが武蔵に質問したが、帰って来たのは〝海の事なら任せろ〟的な回答のみだった。

 

『コックピットにしっかり座っておけ!ムン!!』

『『は!?』』

 

ゴゴゴと云う効果音と共にゲッターが動きだした。

ケイ達が武蔵に言われコックピットに座り直した直後、急に下から何かに押し上げられる感覚になり徐々に海面へと向かってゆく。

 

『もう少しの辛抱だ。』

『え、えぇっと。武蔵さん?どうやって私達を引き上げてるの?』

『ん?変な事を聞くな。引っ張ってはいないぞ。お前達のゲッターを海底から()()()()()いる。なに、もう少しすれば、お義父さ…ベンケイさんの乗っているクジラで休める。』

『へ、へぇー。押し上げてくれ、ている、の…』

『『()()()()()()!?』』

 

そこでケイとガイは自分たちの状況を正しく判断した。どうやっているかは分からないが、彼女…武蔵は自分たちのゲッターを下から押し上げていたのだ。

 

『ムッ!海面が見えたぞ!!クジラの口が開いている筈だ!!』

 

それ程大きくない水しぶきを上げながら、海中からゲッター1がせり上がりクジラの口へ降ろされた。

 

「さて、自己紹介の続きと行くか。私の名は大和型戦艦…って今は!大和型()()()二番艦、武蔵!見ての通り、私は戦艦だけに留まらず、空母や潜水艦等の()の力が使えるのだ!!」

『す、凄いぜ武蔵さん!!』

『武蔵さん凄い!海面に立ってる!!』

「ま、まあー、このくらい造作もない事だ!!」

 

ケイ(とガイ)に褒められ気分を良くした武蔵。そして、此処で初めて武蔵が海面に立っている事に二人は気付いのだった。

 

 

 

■□■□

 

 

 

チクショウ!

 

「1番回路から3番回路まで問題なし!!」

「こっちも107番、108番まで問題なしだ!!」

 

チクショウ!!

 

「もう一度炉心を動かす!竜馬準備は良いな?」

「ああ!やってくれ!!」

 

コン、チキショウ!!

 

「1番炉心出力80%で安定!!」

「2番炉心は…ダメだ!15%で強制的に炉心が落ちや(止まる)がる!!」

 

どうして、動いてくれないんだ!!

 

『そっちの竜馬!無事、ケイ達を回収出来たぞ!だが、ゴウが意識不明だ!!ちっこい武蔵の妖精さん?って奴が診てるが意識が戻る気配がない!それと、武蔵は凄いな!生身で海上や海中を自由自在に動いていたぜ!!』

「フフン!(変態ではあるが)私達の仲間だから当然だ。海では奴に私達も敵わない。それより、こっちはまだ掛かる!出来るだけこの戦場から離れてくれ!!」

『分かった!ゴウの容体も心配だ。これより、治療施設があるタワーへ向けて後退する!!』

 

タワーか。こっちの世界のハヤトが指揮を執っている超大型基地だったな。…待てよ、敷島博士がいる筈だ。少しの間手伝ってもらうか!!

 

『ゲッタービィィィィィム!!』

 

な、この声は!?

 

「チィ!こっちのリョウマの奴、私らがあれ程ビームは撃つなって言っただろうに!!」

『クソッ!お前が言った通りになった!真ドラゴンがブラックゲッターのエネルギーを吸収してる!!』

 

ヤバイ!ヤバイ!!考えろ、考えるんだ!!

今OVAと違ってクジラは無傷、その炉心を俺達が真ゲッタードラゴンへ組み込んでいる最中だ。次に、ゴウは恐らく真ドラゴンの影響を受けダウン中。最後に、ブラックゲッターに乗っているリョウマはこのままじゃ置いて行かれる可能性がある。これじゃ、真ゲッターの覚醒イベントが無くなり、本当に人類が滅亡しちまうぞ!?

 

「…それだけは、させねぇ!!隼人!!」

「おう!行ってきな!こっちは引き続き私がやっとくぜ!武蔵!!」

「ハッ!隼人ちゃんの声が聞こえる!!呼ばれて飛び出てジャジャジャーン!!武蔵!惨状!!隼人ちゃん呼んだ?」

 

…最近武蔵が某海賊漫画に出て来るコックに見えて来た。一瞬足が竜巻になってたし。

 

「私が言う工具を取ってくれ!分かりやすく言えば助手d「こ、これが夢見た共同作業(意味深)!?」だぁー!只の助手だ!!行け!竜馬!!此処は私らに任せろ!!」

「分かった!!」

 

早乙女博士やコーウェン、スティンガーに顔を見られ必要以上に警戒されたら危険だ。変装して向かうか!!

 

 

 

■□■□

 

 

 

『クソッ!アイツの言ってた事は本当だったか!ん?アレは…人か!?』

 

エネルギーを吸収され身動きが取れないブラックゲッターは、地上に向かって落下していた。

 

「人間は水面を走れない?何故そんな固定概念を持つ?足りない!!足りないんだよ!!そいつ等に足りないもの、それは!!情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ!そしてなによりもォォォオオオオッ!!速さが足りない!!」

 

落下している最中でもハッキリ聞こえる声で、包帯かターバンで顔を隠しマントを背負った人間?が、こちらに向かって海上を()()()来ていた。

 

『イ、 インベーダーの野郎か!?チッ!ゲッターが動かねぇ!!』

 

リョウマはそれをインベーダーだと思い込み、反撃しようとするがゲッターが動かず悪態をうった。

 

「…味方だ!今からお前をタワーまで()()()()!しっかり操縦席に座っていろ!でないと、舌を噛むぞ!!」

『は?どう言う事d<ドワォ!!!!!>グッ!?』

 

ハッキリ言って異常だった。突然声が聞こえたと思ったら、そう指示が聞こえた。そして、突然何かに引っ張られる感覚に驚くリョウマ。

 

『お前は本当にインベーダーじゃねぇのか?お前の身体能力、普通じゃねぇ!!』

「ん?そうなのか?最近、生身でロボットを倒す奴に会いまくってたからな。ま、慣れれば普通になるぜ。」

『なるか!!』

 

リョウマは、気を許して話が出来る存在を完全ではないが、敵ではないと許したのだった。しかし、

 

『やっぱり、生身で()()()()を運ぶ奴はなんぞ、普通じゃねぇぜ!!』

 

生身でブラックゲッターを運んでいる事はどう考えても異常だろう。

 

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