貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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第30話

 

 

 

此処はタワーの中。それもハヤトが使っている一室である。

 

「何だと、ゲッターに乗れない!?どう言う事だ!!」

「リョウマ、ハヤトには司令官として責任があるんだ。」

 

そこでリョウマはハヤトを真ゲッターのパイロットとして誘ったが、ハヤトはそれを拒否。そんなハヤトをベンケイは何とか庇おうとしたが、

 

「フ、どうやら、何か企んでいるようだ。行くぜベンケイ。」

「…あ、ああ。」

「ハヤト、コイツは返しておく。じゃあな。」

 

何かを察したリョウマは追及せず、渡されていた拳銃を投げ返し去って行った。

 

「フウ。で、お前達は何者だ?」

「…さっきも話したが、俺達はゲッターチームだ。」

「…」

 

しかし、その部屋には異世界の竜馬達も居た。そして、ハヤトは彼らを警戒している。

ベンケイ達と同じ自己紹介を受けたが、海の中からゲッターを生身でサルベージし、ブラックゲッターを持ち上げたままタワーまで運ぶ人間。警戒しないわけがない。

 

「…いいだろう。質問を変える。お前等は()()()()()()()()か?答えろ!!」

<チャキッ!!>

 

そして、先程リョウマから受け取った拳銃を彼らに向け再度質問した。

 

「…やはり、一筋縄ではいかないな。」

「いいから答えろ!!」

「俺達はにん「私は艦娘d」えぇい!武蔵は黙ってろ!俺達は()()だ!!」

「…人間と云う事にしといてやろう。それで、お前等の目的を言え。」

「俺達の目的は、()()()()()()()()。信じられないと思うが、俺達は何らかの力で別の空間に閉じ込められた。そして、ゲッターの〝シャインスパーク〟のエネルギーで空間に歪を創り脱出し此処へ来た。星を渡るのはコレで3回目だ。」

 

竜馬はあえて本当の事をこの世界のハヤトへ話した。此処で嘘や嘘を混ぜた情報を渡し、変な勘ぐりをされたらこの後ゲッターの強化のために場所を借りたりできなくなるからだ。

 

「ふ」

「ふ?」

「ふざけた事言ってんじゃねぇ!!」

<パパパン!!>

 

だが、極限まで追い詰められていたハヤトには嘘を言っているとしか思えず、竜馬へ向けていた銃の引き金を簡単に引いてしまった。

 

「俺をおちょくるのも大概にしろよ!この男の様に、し、にたく…何だと!?」

「いや、おちょくってないんだが…全部本当の話だ。俺の故郷は魔術が支配するアーカムシティだ。どうだ?聞いたことあるか?」

 

だが、竜馬は某ガンダムファイターの如く、右手指の間で弾丸を全て掴んでいた。

 

「ま、術?そんな御伽話みたいなモノがこの世界に存在するはずがない。それにアーカム?聞いたことが無い街だ。」

「さて、もう一度言う。俺達は(武蔵は無視するが)()()だ。そして、()()()()()()()為にゲッターを強化したい。それに伴いタワーの施設を一部借り、敷島博士の助言が欲しい。俺の持っているインベーダーの情報と別世界の技術、知識を渡す事で手を打ってくれないか?」

 

ハヤトはまだ納得がいっていない顔をしていたが、一旦彼らの話を聞くことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タワー内、機体整備区間にて。

 

「こ、これは驚いたわい…」

「驚くのは後にしてくれないか?(まともな敷島の爺さんって、私には違和感しか感じれないぜ。)さっきも説明したように、炉心を同時に始動しても、別々に始動しても突然2番炉心が停止してしまう。」

 

呆然としている敷島博士に、異世界の隼人が2基に増やした炉心が突然止まる事を簡単に説明していた。

 

「おっ!竜馬!!良い所に来たな!!」

「ほぅ、お前が竜馬か。こっちのリョウマは喧嘩殺法の我流じゃったが、お前達の竜馬は武道家だと聞く。フム、佇まいから違う。顔はそっくりなのに、儂が知っているリョウマとは全然違うのう。」

 

そこへハヤトの質問責めから解放された竜馬が入って来た。この世界のリョウマは先程ベンケイと共に真ドラゴンへ向って行っている。しかし、真ジャガー号はオートパイロットで代用していた。

 

「初めましてだな、敷島博士。(質問責めに疲れたが、生でハヤトの〝発進〟の掛け声が聞こえたから役得だったかもな。)」

「今早速、お前達のゲッターを見せてもらったが、聞いた通りゲッターGが基準となっている。それにしても、強化する為に炉心を2基にするとは無茶な事をするのう!」

 

未だ外ではスーパーロボット軍団と真ゲッターが、真ドラゴンへ攻撃を仕掛けている。

 

「済まんが、今の儂では助言も何も出来ん。それに、真ドラゴンの様な大きな機体ならまだしも、ゲッターG程度の大きさの機体で2基の炉心を()()()()()()()()()()()なんぞ最悪合体時に回路が切れてしまうわい。儂は、ゴウの体を調べに行く。力になれんで悪かったの。」

 

そう言って敷島博士はゴウが運び込まれた部屋へ向かってしまった。

 

「ちょ、敷島の爺さん!!…ちっ、行っちまいやがった!!」

「よせ、気にするな。それより、打開策を思いついた!持ってきた()()が使えそうだ。今から突貫作業で仕上げるぞ!!(無理に移動させたら、最悪回線が切れる!?盲点だったな。早く作業しねぇとこの世界のハヤトがこのタワーを使って動き出しちまう!!)」

 

竜馬と隼人のコンビは驚くべき速さで炉心が収まっている部分を分解し、新たな()()への組み込み作業を行っている。

 

「よし、もう少し『緊急回避!緊急回避!!全員避難艇にて速やかにタワーから脱出せよ!!』今度はいったい何なんだ!?」

「この部屋が勝手に脱出するようになっているから無視しても問題ない!今は炉心を組み込むのが先決だ!!(チィ!もうそんな時間かよ!!)」

 

突然流れる脱出のアナウンス。そして、生き残ったスーパーロボット軍団を収容した直後、各区画がタワーから切り離されて脱出艇へと変わり強制退避させられていった。

 

が、

<ドゴン!!>

 

「隼人!おまけで竜馬!!急に退避命令が出たぞ!どうやったら脱出出来るんだ!?」

 

脱出艇へと変わろうとしていたこの部屋の窓をブチ破り、武蔵が血相を変えて飛び込んで来た。

 

「炉心の組み込み作業中だ!勝手にこの部屋が脱出するようになってるらしい!!」

 

無論、脱出機能も起動しなくなっていた。

 

「…わ、悪い隼人。その脱出装置だがな。」

「ん?どうした竜馬?」

「武蔵がブチ壊した。」

「この、ボケがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「あぁん!隼人ちゃんもっと罵ってぇぇぇぇぇぇ!!」

「ライカ、お前の言ったように、武蔵をゲッターチームに入れたの間違ってたよ。」

 

そんなやりとりをしながら、新しい炉心がゲッターへ組み込まれた。しかし、

 

「駄目だ!やっぱり動かないぞ!!」

「クソッ!そろそろ()()()()()()()だってのに!!」

「どうする!?もうこれ以上の策はねぇz『おぉぉぉぉ!!』何ぃ!タワーが何かに突っ込んだぞ!?」

 

この世界のハヤトがタワーを真ドラゴンへ突撃させた。これが、竜馬が焦り()()()()()()()と言った事。

 

「ま、まさかタワーを真ドラゴンへぶつけたのか!?」

「…そうだ。この世界のハヤトはタワーを使って真ドラゴンのエネルギーを吸い出すつもりだ。何処まで弱体化出来るか分からないがな。」

「ど、どうする!私達のゲッターは動かないままだ!!脱出するにしても敵のど真ん中だぞ!!」

 

真ドラゴンのゲッター線をタワーへ吸収させ弱体化させ、真ゲッター或いはスーパーロボット軍団で倒す計画なのだ。

<ド、ドドドン!!>

 

「きゅ、吸収が追い付いていねぇ!タワー自体が吹き飛ぶぞ!!」

「15.5㎝三連装副砲!全7砲放てぇぇぇぇぇ!!」

「超ヤバイですよ竜馬さん!!」

「早く逃げますよ!!」

 

緑色のエネルギーが吸収されるにつれて、所々爆発するこの部屋。隼人の悲鳴にも似た叫びで我に返った武蔵が砲撃で壁に穴を開けた。

 

「分かった!皆、ゲッターを持って脱出すr<ドドン!!>な!?」

 

そして、タワーはバラバラになり、この世界のハヤトは無事真ジャガー号に助けられたのだった。

 

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