貴様にも味あわせてやる!ゲッターの恐ろしさをな!!【本編完結】   作:小此木

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黄金拍車様誤字報告ありがとうございました。


第37話

 

 

 

ライカ達を謎の光で助けた青白い戦艦の全容は大きすぎる為分からないが、戦艦の前方にはロボットの顔らしき物があり、側面には白い棘の様な突起ある事が分かった。そんな戦艦から聞こえる男の声は、今ライカ達が立っている場所が危険である事と、敵の情報を伝える為その戦艦へ乗ってほしいと言う。

 

『デカい…な。』

『これ程の大きさのモノを浮かせるには、吾輩の知る金属では到底無理なのである。だが、何処かで見た事があるような、無いような?』

『…で、どうやってコレに乗り込むの?』

『(僕に感知されずに突然現れた戦艦…バケモノ共と一体どんな関係があるんだ!?)申し訳ない。神の僕にも分からないんだ。』

<ヒュン!!>

『『『ッ!?一体何(だ)!!』』』

 

しかし、乗り方が分からず首をかしげていると、覇道号並びにネームレス・ワン、ライカ達に突然浮遊感があった途端、見知らぬブリッジへ立っていた。驚いた事に、ネームレス・ワンへ乗っていたエンネアすら機体から降りた状態で立っていたのだ。

そして、皆が呆然としている中、ドクターウェストは、知人と思われる人物から話し掛けられたのだった。

 

「ウェストちゃん元気にしとったか?儂はいつも通りピンピンしているがの!!」

「この、世紀の大天才たる吾輩が元気でないわけが…あったのであるドクター敷島!これを語るには〝ドクターウェストの大冒険、未だ連載中〟の現36章のうち30章から34章までを説明しないといけないのである!!所々短縮しても2時間は掛かるが…」

「って、そんな長ったらしい話は聞きとう無いわ!それより、この危険な臭いがプンプンする頭のネジが…ちゃうわ。頭に釘さしてる爺さんは何者なん後輩整備師!?」

 

チアキが突っ込むのも無理はない。突然出来た後輩で整備師のドクターウェストと仲良く話すのは、何故か曲がった釘が頭に刺さっている老人科学者だったからだ。

 

「色々あるのだが、研究者仲間である。」

「短!?」

「…久しぶりだな、ドクターウェスト。こっちの竜馬はどうした?真っ先にこのバケモノ共を相手に、大立ち回りする筈だが?」

「…やはり、さっきの声は()()()だったであるか。だが、残念な事に竜馬達はこの星から消えてしまったのである。事情が知りたいのなら、ソコにいる自称神のナイアに聞けば分かるはずである。」

 

何気ない会話から一変し、ドクターウェストの口からとんでもない事が投下された。自分たちと一緒に戦っていた自称神のナイアが竜馬達の消失を知っていると言うのだ。

 

『な、何故僕が…』

「往生際が悪いよナイアルラトホテップ。正体不明の敵、援軍だって僕の何万回もループした記憶には無い。君の想定を超える危機が地球へ迫っているんだ。さっさと白状した方が僕は良いと思うよ。」

「まぁ、お前達の事情は戦闘中に聞く。今は()()()()()()共をこの地球から追い出すのが先決だ。『新型ゲッター炉心搭載の量産型ネオゲッター軍団の出撃準備を急がせろ!なおネオゲッター軍団は、テキサスマックのジャックキングが指揮を執れ!!』」

『OK!Leave it!!』

「ゲ、()()()()()()だって!?」

 

竜馬達が居ない経緯を聞く前にドクターウェストにハヤトと呼ばれた男は、艦内放送でそう指示を出した。そしてナイアは、その中で最も聞きたくない単語、()()()()()()に驚いた。

 

『量産型ネオゲッター1号から200号まで出撃準備完了!!』

『AIへジャックキングを司令塔としてプログラム入力完了!!』

「よし!『ネオゲッター軍団!出g『ちょと待てってくれハヤト!儂の芸術で敵を減らしてからでもいいじゃろう!!』…分かりました、敷島博士。」

 

敷島博士のゴリ押しで何故か芸術を見る事になったライカ達。それも、GOサインを渋々出したハヤトの顔には若干の諦めが見て取れた。

 

『うぎゃ~!!』

「ど、どうしたのあのお爺さん!?」

「…パスワードを入力したんだ。」

 

突然叫んだ敷島博士を心配するライカを他所に、ハヤトは淡々とそう答えた。

 

『アドレナリン!ちゅう!にゅう!!』

 

そして、敷島博士はおもむろに自身の頭に何かの配線を接続し、

 

『これが、敵をグチャグチャに、見るも無惨な姿でぶちブチぶち殺す!クジャクの舞じゃあ!!』

 

その声と共に放たれるゲッター線の入った特製ミサイルの雨。敷島博士の宣言通り周りを飛行していたインベーダー共は崩れ落ちて行った。

 

「こ、これは美しいのである!!」

「「「「「は!?」」」」」

「流石儂が認めた男、ウェストちゃん!あっちで新開発中の兵器について話し合おう!!」

 

その様子を美しいと言い放ったドクターウェストに、ドン引きしたライカ達。しかし、敷島博士はその言葉にドクターウェストの事を更に気に入り、肩を組んで二人で新兵器の話し合いに行ってしまった。

 

「…オホン。『ネオゲッター軍団出撃!!』」

 

気を取り直して発進していく青色のゲッターロボ軍団。

 

「助けて頂き感謝いたします。私、覇道財閥の覇道瑠璃と申します。申し訳ありませんが、敵の事、この船の事を御教え頂けませんか?」

「敵は()()()()()()と云う生物だ。次は、この戦艦について簡単に説明する。この戦艦は、量産型エンペラージャガー号。名前通り量産型だが、インベーダー共と殺り合うには性能は申し分ない。それに、じき()()が駆け付ける手筈になっている。」

 

ライカ達は、此処で初めて敵の名前が分かった。そして、超巨大戦艦の名前も。

 

「そ、そう言えば!ナイア!僕と一緒に宇宙へ行くよ!!九郎達を探さないt「いや、その必要はない。」何故だ!?ナイアルラトホテップ!!」

 

そして、(ようや)く大十字九郎とマスターテリオンを探しに行ける状態になったにも関わらず、ナイアルラトホテップはそれが必要ないと言い放った。

 

「勘違いしてくれるな暴君ネロ。行かないのではないのだよ。行かなくて良くなったんだ。」

「そ、それじゃ九郎ちゃん!!」

「ああ、ライカ君の察しの通り、この世界(宇宙)へ帰って来たよ。今は僕達神々と一緒にインベーダーとやらと交戦中だ。」

 

それも、敵のインベーダーと交戦中だと云う。

 

「くろう?ああ、九郎とテリオンの事か。俺達が此処へ転移する時偶然見つけて、機体を強化してやった奴らはお前達の仲間だったのか。これは、嬉しい誤算だった。」

「…で、九郎君達に君は何をしてくれたんだ?」

「インベーダーと戦うと言っていたからな。彼らの機体へ()()()()()()を組み込んだ。」

 

 

 

 

 

 

■□■□

 

 

 

 

 

 

 

『フフフ、ハハハハハ!!』

『お、おい!アル!落ち着けって!!』

 

此処は宇宙。ナイアルラトホテップとコーウェン、スティンガーが戦っている場所である。

 

『何が、(きょう)()の格差社会か!何が貧乳がステータスか!!』

『今回ばかりは、アル・アジフに同意する!!』

『エ、エセルドレーダ!そちも落ち着け!!』

 

大十字九郎とアル・アジフが操るデモンベイン。そして、マスターテリオンとエセルドレーダが操るリベル・レギスは宇宙を駆け次々とインベーダーを()()()いた。

 

『覇道瑠璃にライカ、マコト、チアキ、比呂乃、エルザ、ナイア…それに、妾の断片のアトラック=ナチャにクトゥグア、イクタァよ!妾()は勝ち取った!ゲッター線(進化の力)によって―』

『これで、マスターは私しか見ない!アル・アジフと同じくゲッター線(進化の力)によって―』

『『進化した私(妾)のグラマラスボディなら誰にも負けない(わ)!!』』

 

だが、操縦しているのはゲッター線の影響でボンキュボンのグラマラス美女へ()()したアル・アジフとエセルドレーダ。彼女らの活躍でコーウェンとスティンガーが生み出したインベーダーの半数が壊滅していた。

 

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