IS~fighting‐soul~   作:肉焼きマン

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第1話 小学生の記憶

side一夏

 

小学校が終わり、俺は家と懇意にしている神社に併設された剣道場に来ていた。

 

そこで双子の弟と試合をしているわけだが・・・

 

「面!!」

 

バシィィィン!!

 

「胴!!」

 

スパァァン!!

 

はい、今ボロッかすにやられてるのが俺です。乱取りルールは辛いね、しかも実戦力を磨くとか言って防具も着けてないし、まあ竹刀そのものはそれなりに軟らかいのを使ってるから大事に至ることはないけどさ。

 

「おらどうしたよ!!そんなんじゃ子犬一匹追い払えねえぞ!!」

 

「んなこと言われてもこれが俺の力だからどうしようもねえよ。」

 

「ふざけんな!そんなんだから出来損ないってバカにされんだろうがよ!!」

 

お前を筆頭にな。

 

「ケッ、行こうぜ箒、白けちまったよ。クソ・・・」

 

「あ・・・ああ、共に部屋で宿題でもするか。」

 

箒ちゃん、少し引いてるけど止めてくれないか、まあ仕方ないね。

 

さて、今のやりとりを見ていたら察しは付いただろうが、俺は学校でいじめを受けているのだ。弟と姉が才能にあふれていてね、俺は特に結果を出してないから足手まとい呼ばわりで。

 

最初はちょっとした弄り程度だったんだが、他ならぬ弟が加わってからは一気に悪化したね。

 

まあ幸いというかなんというか姉や先生方、箒ちゃんのお姉さんなんかは普通に接してくれている。

いやホント意外だよ、箒ちゃんのお姉さんがまさか俺とも普通に接してくれるなんて、てっきり虫けら扱いされるものとばかり。

 

さてと

 

「家に帰って晩飯の準備でもするか。」

 

 

side千冬

 

親が蒸発して、まだ学生でしかない私と幼い弟二人だけで生活するために私はいつもバイトをしており帰りが遅くなってしまうのだが、弟たち二人は晩御飯を食べることもなく私の帰りを待ってくれている。

 

「今日は一夏が作ったのか」

 

「うん、なかなか良く出来てるでしょ、そのシチュー。」

 

「悪くはねえな」

 

「兆秋、お前はもっと素直に一夏を褒めることはできんのか。」

 

「別に俺は構わないよ姉さん。兆秋も難しい年ごろなんだし、多少のことは仕方ないさ。

 

お前も同い年だろうに

 

「お前はいつもそんなんだから・・・!」

 

「落ち着け兆秋、せっかくの晩御飯だ、楽しく過ごそうじゃないか」

 

少しプライドが高く粗暴な面もあるが、正義感があり勉強も運動もこなす兆秋。

 

運動も勉強も平均程度だが小学生とは思えんほど落ち着きがあり穏やかで気遣いのできる一夏。

 

どちらも私にはもったいないくらいの出来た弟なのだが二人の仲がどうにも噛み合っていないのが悩みの種だな。

 

 




双子プロフィール

織斑 兆秋(おりむら きざあき)
原作の一夏よりも少しガッチリした身体と、鋭い目つきをしている。
運動でも勉強でも非常に優れた結果を叩き出している。
性格は多少プライドが高いところがあるが、一夏以外には優しく正義感も持ち合わせている。今作においては箒をいじめっ子から助けたのは兆秋だったりする。
なお、名前のことで「キザな奴だなww」と言われたらキレる。

織斑 一夏(おりむら いちか)
見た目は原作と変わらない。
運動でも勉強でも平均から少し上程度の結果しか出さず、周りからは出来損ないと言われていじめられているが本人は涼しい顔をして気にもしていない。
真面目ではあるが闘争心が無く、プライドが無いと取られることもある。
どういう訳かいじめの中心人物であるはずの兆秋のことをそこまで嫌っていない。

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