ウルトラウーマンフェリス   作:桂ヒナギク

1 / 2
第1話:ねこの女ウルトラ戦士

 ねこ座。

 C77星という美しい惑星が、爆発して消滅した。

 猫耳のようなとんがりが頭に二つ付いている、ウルトラウーマンフェリスが、爆風で吹っ飛ばされてきた。

(くっ……!)

 フェリスは向きを変え、地球を目指して飛んだ。

 その後ろから、ヨーダ星人という悪の宇宙人が追いかけてきた。

「待て、フェリス!」

「来ないで!」

 フェリスはヨーダ星人に光弾を投げつける。

 ヨーダ星人は光弾を(かわ)し、フェリスの足元に手を伸ばした。

「俺の(きさき)になれ!」

「誰があんたなんか! 願い下げよ!」

「だったら殺してやる——っ!」

 そこへ、アストラが現れた。

(あ、ウルトラマン!)

 フェリスはアストラに接近する。

「お願い、後ろのやつを!」

 アストラはフェリスの背後に回り込み、接近するヨーダ星人を蹴り飛ばした。

 ヨーダ星人は数メートルほど吹っ飛んだ。

「くっ、覚えてやがれ!」

 ヨーダ星人はおきまりの捨て台詞で退散した。

「ありがとうございます。えっと……?」

「僕はアストラ。君は?」

「ウルトラウーマンフェリス。私の惑星(ほし)はさっきのやつに滅ぼされたわ」

「それじゃあ、君は僕らと同じ境遇なんだ?」

「僕ら?」

「僕の上に双子の兄がいてね。僕たちは王族だったんだけど、マグマ星人に滅ぼされて、今は故郷(ふるさと)がないんだ」

「そうなんだ」

「それじゃあ、僕はこれで」

 フェリスはアストラと別れて地球に向かった。

 

 

 地球。

 ウルトラマンレオが怪獣と戦っている。

 最初は優勢かと思われたが、カラータイマーの点滅により、窮地に立たされるレオ。

 そこへフェリスが現れ、怪獣に蹴りを入れる。

「君は?」

「自己紹介は後で。先ずは敵を倒しましょう」

 フェリスはレオと共に怪獣を攻撃して圧していく。

「はっ!」

「ふっ!」

 フェリスとレオが怪獣を蹴り飛ばす。

 怪獣が怯んだところで、二人は同時に光線を放った。

 光線をまともに食らった怪獣は爆裂霧散、跡形もなく消え去った。

 フェリスとレオは人間態になる。

「僕はウルトラマンレオ。君は?」

「ウルトラウーマンフェリス」

「ウルトラウーマンフェリス?」

「私の故郷は、あのねこ座よ」

 ねこ座の方角を指差す、端正な顔立ちをした人間態のフェリス。

「ねこ座には美しい惑星があってね。でも……」

 フェリスは崩壊したC77のことを話した。

「なるほど、そんなことが……」

「あなたの星はどこ?」

 しし座の方角を指差すゲン。

「それじゃあ、あなたはアストラさんのお兄さん?」

「弟に会ったのかい?」

「うん。星人に追われてるところをね」

「そうなんだ。それで、これからどうするんだい? 行くあてないんだよね?」

「行くあて……旅館にでも泊まるよ」

「でもお金がないと」

「前に知り合った地球人の友達がやってる旅館だから、事情を説明すればきっと」

じゃあね——と、その場を離れるフェリス。

 




一話目、読んでいただきありがとうございました。
フェリスというのは、Felis(フェーリス)の(もじ)りで、元のフェーリスには猫という意味があります。
ねこ座生まれなので、フェリスと名付けました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。