端正な顔立ちをした長髪の女性。
彼女は
聡美は旅館の一室に泊まっていた。
雨の降る早朝。
目を覚ました聡美は、食堂へと向かう。
シェフが作った朝食を食べ、フロントに移動する。
「おはよう」
「おはよう、聡美」
「泊めてくれてありがとう」
「いいのよ、友達なんだから。それにしても、星人に家を破壊されちゃうなんて、大変だったね。それで、これからどうするの?」
「家を探すわ」
「仕事は?」
「仕事ならもう見つけてあるの。地球防衛隊の
「そうなんだ?」
「うん。これから出勤よ」
聡美はそういうと、旅館を出てGUYS JAPANに向かった。
そして、GUYS JAPANに到着した聡美は、総監室に行き、挨拶をした後、隊長と共に司令室へ。
「みんな、今日から新しい仲間が増えた。宮崎 聡美くんだ」
「宮崎です! よろしくお願いします!」
と、聡美はお辞儀をした。
「可愛い女の子か」
と、
「ジョージ、手出しちゃダメよ」
と、
「クゼ テッペイです。怪獣や宇宙人の分析などを担当してます」
と、男性隊員。
「
「アイハラ リュウだ」
司令室に、ヒビノ ミライが入ってきた。
「おはようございます!」
「ミライくん、遅刻です」
と、コノミ。
「あれ? こちらの方は?」
「新米の宮崎くんだ」
聡美はその超能力で、ミライが地球人ではないことを見抜いた。
「あなた、う──っ!?」
聡美が何か言いかけたところで、ミライがその口を塞いだ。
「何するの?」
ミライは聡美の耳元で
「僕はメビウス。僕がウルトラマンなのをみんなは知らないんだ」
「そうなんですね」
「おい、ミライ」
と、リュウが口を開いた。
「はい?」
「何こそこそしてんだ?」
「別になんでもありませんよ」
その時、街に怪獣出現の報が。
「GUYS、サリーゴー!」
「「「「「「GIG!」」」」」」
隊員たちは出撃した。
「聡美くん、君も行ってくれ」
「はい!」
聡美がミライの乗る戦闘機ガンウインガーに同乗する。
「君の名前を聞いてなかったね」
「私はウルトラウーマンフェリス。ねこ座のC77から来たの」
ガンウインガーが発進する。
現地に着いた各戦闘機が、怪獣に向かって攻撃を開始する。
だが、開戦間も無く、ガンウインガーが怪獣の攻撃を受けて操縦不能に陥った。
「うわああああ!」
落ちていくガンウインガーからミライの悲鳴が木霊する。
聡美は懐から猫耳バンドを取り出し、頭に乗せると、フェリスに姿が変わった。
フェリスは脱出機能で、落ちるガンウインガーから飛び出して巨大化すると、墜落しかけていたガンウインガーを両手で抱え込み、そっと地面に置くと、怪獣に迫っていく。
怪獣はフェリスの攻撃に怯むが、直ぐに態勢を立て直して反撃してきた。
フェリスは攻撃を華麗に受け流し。
怪獣を力で圧し。
グロッキーになったところで、光線を放って怪獣を粉砕した。
「シュワ!」
フェリスは空の彼方へ飛び去っていく。