今回からやっと本編です、お待たせしました!
えっ?待ってないって?まぁまぁそんなつれない事を言わないで見て行って下さいw
少女は歩く、音をかき消す程の大雨の傘も差さずに歩く
腕に白い菊の花を抱えて
それから少しして雨が止み、目的の場所についたのか少女は立ち止まった
そこは墓だ、いくつかの墓が置かれている墓地だ
ただ少女の目の前にある墓は他の墓と違い刻まれているはずの、名前が無く
ただそこには写真が置かれていた、その写真には顔が瓜二つそっくりな二人の少女が写っていた
「うぅ……会いたいよぉ」
少女は泣き崩れた
地面が濡れているのも構わず、その写真に大粒の涙を流した
「もう会えないなんて……私……嫌だよ……
―二年前―
空は青く澄み渡り、海にはカモメの鳴き声が響き、街には多くの人がいた
その中でも
それはライブ会場だった、会場には多くの人が集まっており列が出来ていた
「未来~今どこぉ~私達もう会場だよ?」
そんな列の中一人の少女が電話で話していた
『ごめん、ちょっと行けなくなっちゃった』
「ふぇー!どうして今日のライブって未来が誘ったんだよ!?」
少女は驚きのあまり大声で叫んでしまった
『盛岡のおばさんがケガをして、お父さんが今から車を出すって……』
「私よく知らないのに……」
『本当にごめんね……舞にも謝っておいて』
電話はそこで切れた
「私って呪われてるかも……」
少女はそう呟き、電話をしまった
「響、未来は何て言ってたの?」
残念そうな顔をしている響に後ろから声をかける少女がいた
その少女は響と瓜二つな顔だった
少し違う所を言うと少女の方が少し髪が長く、肩ぐらい伸びているぐらいだろう
それ以外は
「未来は用事で今日は来れないみたい、舞にも謝っておいてってさ」
響は少し
「仕方ないでしょ響、未来にだって用事があって来れなくなったんでしょ?」
「でもぉ」
「文句を言っても仕方ないでしょ、これだから響はいつもでも子供なのよ」
「ちょっとぉ!舞と私って、同じ日に産まれたじゃない!」
響は不貞腐れた顔をさらに膨らました
「でも私の方が先に産まれたも~ん」
舞は両手を腰に当てえっへんと胸を張った
「むぅ」
響は不満そうに舞を見た
「そんな顔しても私がお姉ちゃんなのに変わらないもーん」
「むぅ~」
「ほら、そんな顔しないで列が動き出したよ」
舞は前の参列者に続いて動き出した
「ちょっと待ってよぉ~」
響も舞の後を追うように歩き始めた
この時の私達はこの日この場所であんな悲劇に出会うなんて思いもよらなかった
それからトラブルもなく順調に列は進んだ私と響は物販コーナーでケミカルライトを買い
会場の自分の席についた
「ほへ~人がいっぱいだよ舞」
「ツバイウィングってこんなに人気なんだね」
会場を見渡す限り一面たくさんの人で埋め尽くされている
この光景を見るだけでツヴァイウィングの人気の凄さが見て受け取れる
それから私は響とたわいもない話をしているうちに会場は暗くなり音楽が流れだした
ライブの始まりだ、私は先程購入したケミカルライトを取り出し軽く曲げ光をつけた
【逆光のフリューゲル】
凄い……ライブが始まるとさっきまで別々動いていた人達が、今ではまるで会場にいる人が皆が一つの生き物みたいになってる
凄いこれがライブなんだ、胸がドキドキする
横を見ると響も目をキラキラさしてライブを見ていた
ふふ……響も私と同じ事を考えてるのかな?
そんなことを考えている間に一曲目が終わってしまった
あ……終わっちゃった、私もライブに集中しよ
するとツヴァイウィングの一人、天羽奏がマイク持って皆に向かって叫んだ
「まだまだ行くぞー!」
その言葉に応えるように会場は更にヒートアップした
初めてのライブ、盛り上がる会場、高鳴る鼓動、最高の時間が流れていた
だが、事件が起きたのは今この時だった
【ORBITAL BEAT】
二曲目が始まってすぐに会場前方のアリーナ席が爆発した
そして奴らが現れた、認定特異災害と呼ばれる得体の知らない化け物……ノイズだ
「ノイズだぁ、逃げろぉ」
誰かがそう叫んだ
誰もがその声に反応して我先にと逃げ出そうとした
だが逃げ切れた者はおらず、大量に表れたノイズは会場の人間を殺戮し始めた
「響このままじゃ、危ない私達も逃げよう!」
私は隣にいる響に呼び掛けた
だが、あまりの出来事に響は
「響何やってるの、早く逃げるよ!」
私は響の手を取り走り出した
こんな時こそお姉ちゃんの私がしっかりしなくちゃ
どこなら安全に逃げれるか、周りを見渡しながら走った
そしてその時、見てしまった……
ツヴァイウィングの天羽奏がステージから飛び降り光に包まれる瞬間を……
歌が聞こえた気がした
舞に手を引かれ走ってる時に微かに聞こえた歌
私は歌の聞こえた先……ステージの方を見た
そこにはノイズと戦う二人の姿がいた
「あれは……」
響は小さな声で呟いた
何なのこれは……
天羽奏が光に包まられたと思ったら、変な
それも一人ではなくもう一人のツヴァイウィング、風鳴翼もまた変な恰好に変身して戦っていた
だが事態は更に悪化した
二人の戦ってる姿に目を奪われ足が止まった時、足元が崩れ下に落ちてしまった
「響ぃー!」
私は足元が崩れた衝撃で手を放してしまった
だから私は響に手を伸ばした、だが私の手は響に届く事はなく地面に叩き付けられた
「うぅ……」
私は地面に叩いつけられた衝撃で一瞬気を失っていたみたいだ
「響は……いた!」
私は響から少し離れた所に落ちたみたいだ
響はこちらに向かって走ってきた、私も響の元に走り出した
その時だった、私は何かの衝撃を受けて
「痛い……響は……」
体を起こそうとした時体に痛みが走ったが今はそんな事より響の方が大切だ
私は何とか体を起こして響の方を見た、そして見てしまった
「響……?」
響は大量の血を流し倒れていた
「響ぃ!」
私は体の痛みなど気にせず響の元に駆け付けた
「響しっかりして、響ぃ!」
私は響の上半身を抱きかかえ叫んだ
「おい、死ぬな!」
すると天羽奏がこちらに向かって叫び駆け付けた
「ねぇ、響が、響が!」
私は動揺して叫んだ
「お前も話すな、気づいてないのか!?」
最初何を言ってるのか分からなかったがその時ようやく気付いた
私の胸からも大量の血が流れていた
「げふっ……」
胸を見た途端咳が込みあがって行き、口の中が血の味で染まる
意識も段々
「しっかりしろ、生きる事のを諦めるな!」
天羽奏の声に私と響は微かに反応した
それを見た天羽奏は微かにほほ笑むと何かを決めた表情しノイズの方へ歩き出した
あぁ何で私達がこうなったの、何か悪いことをした?
あぁあの
何故かそんな嫌な感情が胸の奥から湧き上がってくる
視界もぼやけていき、目も見えなくなってきた
そんな中……最後に聞こえた気がする、悲しげな歌声が……
そこで私の意識は深い闇に落ちていった
そして時代は現代に戻る
ー後編に続くー
今回は少し長くなりましたので前編、後編の二部に分けて投稿します。
後編もなるべく早く投稿しますので、ぜひ見に来て下さい(´-ω-`)
※誤字、脱字、駄文はご了承下さい