コードギアス~死亡キャラ生存if√(旧題:シャーリー生存√)~ 作:スターゲイザー
時刻は既に日没を迎えて電灯が照らされる時間帯であるにしても、その場所は暗かった。
場所柄、灯りで煌々と照らされるには不適切と考えられたのかもしれない。
「ルルーシュ……」
スザクは緊急手術が行われている部屋の前で、嘗ての友であり敵である男の名前を呟いた。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、ルルーシュ・ランペルージ、そしてゼロ。数多の名を持つ男は名を呼ばれたというのにスザクの存在に気付きもせず、長椅子に座っているルルーシュは組んだ両手の指を額に当てて一心不乱に祈っている。
(ユフィを殺した君が何に祈っているつもりだ)
神か、運か。撃たれたシャーリーの命が助かることを祈るべきだと分かっているはずなのに、ユーフェミア・リ・ブリタニアを殺したゼロであるルルーシュだけが救われるのが我慢ならないとも思っている。
アッシュフォード学園で複雑な経歴を持つ自分にも分け隔てなく接してくれた友人の危難を前にしても、ゼロ=ルルーシュへの恨みを捨てきれない。
「ルルーシュ、テロリストはまだ捕まっていない」
決して消えない憎悪を押し留めても隠しきれない強い口調で呼びかけると、ルルーシュの肩がピクリと反応した。
「君が最初にシャーリーを発見し、救急に連絡したんだろ。シャーリーを撃った犯人を見ていないのか?」
「…………見たかもしれないが白煙で後ろ姿の人影しか分からなかった」
あの駅構内のテロ騒ぎの際に火事と思われた白煙は大容量の複数の発煙筒によるものだと判明している。
警備員に任せたシャーリーがどうして駅構内に入ったのか、そもそもテロリストの目的は何だったのか、そしてルルーシュは何故駅構内にいたのか、謎は尽きない。
「シャーリーの容態は?」
数時間前に腹部を撃たれ、ルルーシュの通報で救急で運び込まれたシャーリーの手術はまだ終わっていない。
現場の責任者としてあらかたの捜査が終わってから駆け付けたスザクは容態を詳しく聞いていない。
「分からない」
ブリタニア語で『手術中』と書かれたランプを見上げたルルーシュに仮面は見られない。
ヴィ・ブリタニアでもランペルージでもゼロでもなく、ただのルルーシュがシャーリーのことだけを想っているように見えた。
『許せないことなんてないよ。それはきっとスザク君が許さないだけ。許したくないの、きっと。私はもう、とっくに許したわ』
テロ騒ぎが起こる前にシャーリーが言った言葉が頭の中で繰り返される。
(君にも許せない何かがあったのか?)
扉一枚隔てた向こうで手術中のシャーリーのことを想う。
(僕は、俺は許せない。許せないと思っている)
ユーフェミアを殺したゼロを、ギアスをかけて虐殺皇女の汚名を被せたルルーシュを許せるはずがない。
(でも、ユフィは誰も恨んではいなかった)
最後の最期、恨み言ではなく夢想の中で死んでいった。
その夢想を本物にする為にスザクは戦っている。戦っているが、親しい人を死なせたいわけではない。
(ルルーシュを許せない。許したくないのは俺だ)
シャーリーの言ったように、ルルーシュは多くの人を裏切った報いを受けている。
(外道だ。やったことは人の道に劣る畜生のやることだ)
スザクがシャルル皇帝の前に引きずり出し、偽りの記憶を植え付けて妹のナナリーを奪った。
だが、誰も死んだわけではない。シャーリーが死ねばユフィを失った自分の気持ちが分かるだろうと、そんな暗い気持ちがないわけではない。
同時に友人として、一人の人間としてシャーリーには助かってほしいとも思っている。
(自己矛盾か。ルルーシュを笑えないな)
人とは自己矛盾の塊であると言ったのは誰か。
「あ」
今のルルーシュを友として見るか、敵として見るか、その矛盾に囚われていたスザクが見上げていた『手術中』の赤いランプが消えた。
「シャーリー……!」
スザクの声に反して顔を上げたルルーシュが長椅子から立ち上がった。
時が止まったかのような十数秒の後に、二人が見守る中で手術室の扉が内側から開かれて手術着を着た男が出て来た。
「先生! シャーリーは!!」
「ご家族の方ですか?」
「いえ、彼女の友達です」
「…………一時は出血多量で危険な状態でしたが容態は安定しました。まだ意識は戻っていませんが、もう大丈夫でしょう」
医者に縋りつくように必死な顔で聞くルルーシュに、医者も気圧されたようで少しの黙考の後に本来ならば家族以外には明かさない患者の状態を話した。
「よ、良かったぁ……」
安心させるように告げた医者の言葉に、ヘナヘナとへたり込むように座り込んだルルーシュの姿にスザクは同じく安堵しながらも目を細めた。
「奇跡的に臓器や血管を傷つけていませんでした。後少しズレていたら間に合わなかったかもしれませんね。こう言うのも変ですが運が良かった」
「ありがとうございます。ありがとう、ありがとう」
流石にあのテロリストがルルーシュであるという推測が的外れであることはスザクも理解していた。
(あのプライドの塊のようなルルーシュが見知らぬ相手にこんな無様を晒すはずがない。やはりルルーシュがテロリストではない、か)
第一、目撃情報にあるテロリストの容貌は大柄でガッシリとした体格の貴族然とした、体格からしてルルーシュとは真逆の男と見られている。
しかも身内に甘いルルーシュがシャーリーを傷つけるはずがないと分かっているのに、それでも疑ってしまうのはゼロ=テロリストの図式がスザクの脳裏に刻み込まれているから。先入観も甚だしい。
首を横に振ったスザクは、取りあえず今は目の前の事件を解決することを優先することにした。
「ナイト・オブ・セブンの枢木です。彼女はテロリストに撃たれた可能性が高い。意識を取り戻したら話せますか?」
騎士としての仮面を被り、証明する免状を見せて医者に告げる。
「患者の負担になるので短時間でお願いします」
「構いません」
医者は免状とスザクの顔を往復した後、重い溜息をした後に許可を出した。
「後、麻酔の関係で目が覚めるのは明日になると思いますが」
「連絡をくれれば何時でも来ます。これが自分の連絡先です」
「分かりました」
スザクとしてもシャーリーの体のことを思えば出来るならば後にしたいが、ナイトオブラウンズとしての仕事も果たさなければならない責任がある。これもまた自己矛盾の一つなのかもしれない。
「ルルーシュ、ほら」
そして今もまた友としての仮面を被り、座り込んだままルルーシュの腕を掴んで長椅子に引き上げる。
「僕は一度経過報告に政庁に戻るけど、君はどうする?」
「…………シャーリーの家族が来るまで待つ。その後は学園に戻るよ」
憔悴はしているがハッキリと言ったルルーシュに頷き、仕事の残っているスザクは足早に去って行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
合衆国日本の暫定首都・蓬莱島にある黒の騎士団の旗艦である斑鳩。
斑鳩には幹部にも入室が禁止されている部屋がある。それこそが総帥であるゼロの私室だった。
「意外だったな」
そのゼロの私室にて自由に出入りを許された二人の内の一人である、ゼロの愛人とも噂されているC.C.は配達させたピザを食べていた。
「何がだ」
当のゼロ=ルルーシュは数日の内にC.C.が散らかした部屋の片づけをしながら返事を返す。
「シャーリーを撃ったロロを殺さずにいることだ」
「あれはジェレミアが俺の命令を守らずに勝手に捕まえたからだ」
「錯乱した主のことを案じる騎士の鏡じゃないか」
いっそ掃除機をかけた方が早いがゼロが部下に掃除機を求めるべきか、と真剣に迷っているルルーシュの姿に唇を笑みの形にしながらC.C.は食べつくしたピザの箱を放る。
「捕まえた後で殺すことも出来ただろうに」
空き箱を受け取ってゴミ袋に入れながらルルーシュは否定も出来ず、苦虫を噛み潰したよう酷く苦々しい顔をする。
「撃たれたシャーリーがロロを許せと言ったんだ。仕方ないだろう」
「甘い奴」
身内に甘いからこそこの道を選び、道を誤りもする。
「ナナリーの居場所を奪った奴だぞ」
「分かっているっ!」
分かっているからこそ腹立たしく、ルルーシュは身内には非情に成れない。
「俺は、もうシャーリーに嘘はつけない」
一度失いかけたから、二度と失わないようにする。
ゼロの犠牲に、ギアスの力に幾度も翻弄されて来たシャーリーを傷つける選択を選べない。
『私だけは、ルルの本当になってあげたいって』
死んでもおかしくなかったあの状況で言われた言葉を疑えるはずがない。
「まあ、いいがな」
ナナリーを中心にしているルルーシュの中に生まれた変化を面白そうに眺めながら、放っておけない懸案は未だ二人の間にある。
「ロロと黒の騎士団には殆ど繋がりはない。だが、あいつのギアスは強力だ。逃げられないか?」
「その心配はない」
言い切ったルルーシュは集めたゴミ袋を一ヵ所に纏める。
「ギアスで従わせた機情で匿っているし、ロロがギアスを使おうとも抜け出せないようにしてある」
人が生活していればゴミは出るものではあるが見事にピザ箱ばかりである。これをゴミとして出してしまったらゼロの好きな物がピザにされてしまいそうだ。
「ヴィレッタを除けば、あそこは完全に俺の支配下にある。抜け出すことは出来ん」
「殺した方が後腐れないと思うがな」
人間が生きるには食べ飲み排泄しなければならない。
食料を買うには金がかかるし、解放することも出来ないなら殺した方が手間がかからない。
「今は刺客を送って来たギアス嚮団の方が先決だ」
問題の先送りだと分かっていてもルルーシュは次の話題へと無理矢理に移行した。
「ロロから聞いていた話と最近まで嚮団にいたジェレミアの話を纏めれば本拠地を搾れている。精査の必要はあるだろうがな」
「ジェレミアの言うことを信じるのか?」
「まだ信頼は出来んが、ある程度の信用は出来る」
「母親のマリアンヌを慕っているからか。このマザコンめ」
疑い深いルルーシュにある程度とはいえ信用を得た理由が母親にあるとすれば、マザーコンプレックスと言われても仕方ない。
C.C.は反論を期待したが、ルルーシュは鼻を鳴らして顔を逸らすだけだった。
「嚮団の思惑が読めない。俺が記憶を取り戻したと判断してジェレミアを刺客として送ったのなら、ナナリーを害してもおかしくないはずだ」
「しかし、ナナリーは変わらず総督のまま」
掃除を終えたルルーシュはC.C.が座る一人用ソファではなく、数人用のソファに腰を下ろす。
「考えられるとしたら嚮団の独断」
ナナリーを害する様子がないということは、ブリタニア本国の命令ではなく嚮団独自の判断で動いていることが濃厚。
「だが、どうして嚮団が独自に俺を狙う? 俺をゼロだと疑い、中華連邦を味方につけたことで嚮団の場所がバレるのを恐れたのだとしたら軽率すぎる。ジェレミアに自信があったのだとしてもな」
ギアス嚮団嚮主V.V.がシャルル皇帝の最初の同志というのならば、先代ゼロがルルーシュであることから今のゼロもと考えてもおかしくはないが、それならばブリタニア本国と連携して機密情報局が仕掛けてくる方が圧倒的に楽だ。
「俺の記憶が戻っているという確証もないままで、今狙う意図はなんだ?」
「さあな。焦っているのかもしれん」
「焦る?」
「そう感じただけだ。理由はない」
V.V.のことを知っているC.C.の言うことをルルーシュは安易に否定しなかった。
人のそういう勘は時として論理を飛び越えて答えに辿り着くことがある。論理に偏っているルルーシュはこういう動物的な勘に何度も苦しめられてきた。
「V.V.とシャルルは同志。しかし、V.V.はシャルルの命を受けずに勝手に行動している。これを暴走と見るか」
それとも、とルルーシュは先の言葉を続けずに黙考する。
「取るか、ギアス嚮団を」
「本気か?」
元からギアス嚮団を利用するつもりではいたが、機というモノがあるとすれば今のような気がした。
「今回は刺客だったジェレミアを味方に引き込めたが次の刺客はそうとは限らない」
ルルーシュは自身の思考を纏めながら十重二十重に分岐させていく。
「ギアスの力は厄介だ。ブリタニアと戦っていく中で背中を気にしていられない」
「嚮団は武装組織ではないぞ。ギアスを研究しているだけの団体だ。ロロのように暗殺向きのギアスはそういないはずだ」
「だとしても、V.V.の目的が読めないのは面白くない」
対ブリタニアの合衆国構想を遂行している段階でギアスの力に惑わされるのは怖い。不確定要素は可能な限り排除しておきたいのがルルーシュの気持ちだった。
「俺個人としても嚮団の研究結果に興味もある」
今も特殊な素材で作ったコンタクトで覆われている左目のギアスを抑える。
「ギアスについては私が教えているじゃないか」
「魔女の言うことを信じるはずがない」
ルルーシュが若干の茶目っ気を込めて言うとC.C.は黙ってしまった。
「じょ、冗談だ。共犯者を信じないはずがないだろう」
これはマズいと言葉を撤回したがC.C.はツンと顔を逸らしたままだ。
「…………何が望みだ?」
ギアス嚮団の攻略には前嚮主というC.C.の協力が必要になる。
こうなった時のC.C.が引かないのは散々思い知っている。根負けしたルルーシュが精神的に膝を屈してしまった。
「最近は既製品のピザばかりで飽きてきた。偶にはお前が作ったピザも食べたい」
「お前な……」
あっさりと笑顔を浮かべて目的を述べるC.C.にルルーシュは肩が落ちるのを抑えられない。
だが、失言は失言である。
「分かった、いいだろう」
「私の好み通りに作れよ」
「それは分かってるが」
どうにも馴らされているような気がしないでもないが気にしないことにする。
「ギアス嚮団ではお前の不死の研究はしているのか?」
C.C.の不死の由来がどこから来ているのかは分からない。前嚮主という立場ならば実験材料になることはないだろうが、歴代の権力者達が最後に望むのは不死であることを考えても研究していてもおかしくない。
「したよ。無駄だったがな」
「無駄?」
無駄と言い切ったC.C.にルルーシュは眉を顰めた。
「ギアスを与えられることから考えてギアス由来のものなのだろうが、科学的にはどうして不死なのかサッパリ不明なのだと」
どこか忌々し気に語るC.C.にソファの端に肘を付いたルルーシュは思案気に視線を宙に彷徨わせた。
「不死を解くことも出来ないとなると自分で死ぬことも出来ない。ゾッとしないな、それは」
不老不死は古の権力者が最後には必ず望んだ願いではある。
ルルーシュからしてみれば死なないというのは便利ではあるが永遠を生きるなんて御免蒙る。
「お前も死にたいか、C.C.」
「…………」
沈黙こそが言葉よりも雄弁に物語る時もある。今がそうだった。
ルルーシュは珍しいC.C.の態度に逆に面食らっていた。『そんなわけないだろう。馬鹿か、お前は』と否定されると思っていたのに肯定されたのは予想外だった。
「…………意外だな」
素直な反応に目を瞬いていたルルーシュにC.C.が目を吊り上げる。
「じゃあ、お前がこの呪いを引き継いでくれるというのか?」
「構わんぞ」
人は驚きが限界を超えるとリアクションが単純化してしまうものらしい。
まさか受容されるとは思っていなかったのか、目を見開いているというC.C.の珍しい姿にルルーシュは何か勝った気分を味わっていた。
「今という局面において不死というのはメリットにしかならないし、奇跡の男ゼロを彩るには不死はまたとない。寧ろ願ったり叶ったりだ」
一度ゼロは死んだとされている。実際にはスザクに捕まって皇帝シャルルの前に連れて行かれ、ギアスによってゼロであった時の記憶が消されていた。
同じゼロなのか、それとも別人なのかはネット上でよく議論されている。
シャルルを殺し、ブリタニアという国をぶっ壊すつもりであるルルーシュにとって戦えなくなることこそが最も恐ろしい。つまりは死こそを恐れている。
「お前は……」
なんとも言えない感情を乗せた眼差しを向けて来るC.C.のらしくない姿の連続にルルーシュは苦笑を隠しきれない。
「で、実際に俺にお前が言う呪いを引き継がせることは出来るのか?」
「…………今は無理だ」
「今は、か。何かしらの条件がありそうだな」
先を促すもC.C.はコードを引き継ぐ条件を語ろうとはしない。
(大体、想像はつくがな)
ギアス、C.C.より与えられたこの力が条件に関わってくるだろうことは想像に難くない。
ただ、ギアスのことについてルルーシュはあまりにも知らなさ過ぎた。
(今まではC.C.からしかギアスのことを聞けなかったがジェレミアやロロに聞いてみるのもいいかもしれん)
情報とは一面だけ切り取って判断していては見誤りやすい。多角的な視点から見た物を擦り合わせて判断するものである。
ギアス能力者だったマオとは最初から敵対関係で、シャルルに至っては完全な敵である。C.C.と同じ不老不死らしいV.V.もシャルルと同様で、今までルルーシュの情報源はC.C.しかいなかった。
(ロロには会話の糸口にもなるし、ジェレミアの忠誠を計ることも出来る。可能ならば嚮団を手に入れたいところだが)
C.C.が知るギアス嚮団の規模はルルーシュ個人や数人程度で掌握できるものではない。
黒の騎士団を動かせれば掌握できるが、超合衆国構想が動いている中で個人的思想で軍を動かすのは御法度。何よりも他者にギアスのことを知られるのはまずい。
「そう不安そうな顔をするな。最終的にコードを引き継げなかったとしてもお前を見捨てるようなことはしない」
「ふん、どうだかな」
拗ねているような、恥ずかしがっているような、ルルーシュの目から逃げるように逸らしたC.C.の顔は少し赤かった。
「闘いが終わった後、嚮団を手に入れてコードを解く方法を調べると約束しよう」
何気なく言った後、ルルーシュは自分が初めて戦後のことを口にした気づいた。
「お前の頭なら少しは希望も湧くか」
「そこは大人しく信じておけ、魔女」
「魔女だから嘘をつくのさ」
ようやく何時もの調子に戻った共犯者にルルーシュが安堵していると、まるでC.C.は誰かに語り掛けられたようにピタリと動きを止めた。
「っ!?」
直後、弾かれたようにソファから立ち上がったC.C.にルルーシュの方が驚いた。
「お、おい、どうしたC.C?」
「――――――」
問いを向けたルルーシュに対してC.C.は虚空を見ながら何事かを言った。
周りが目に入っていないC.C.の声にルルーシュは耳を澄ました。
「――――V.Vが死んだだと?」
その言葉にルルーシュは目を細めるのだった。
原作からの変更点
・シャーリーが生存しているのでスザクの『ゼロ=ルルーシュ』は疑念止まり。
・ギアス嚮団を何が何でも潰す理由がないのでC.C.との話は終始穏やか。
・ロロ捕縛。
・シャーリーの言葉によってルルーシュの内面に変化。
・ヴィレッタ、ルルーシュから逃げられず機密情報局に留まる。
・V.V.の思惑を読もうとする
・C.C.の事情に突っ込み、願いを当ててしまう。
・V.V.、まさかの死亡(C.C.が口にしただけ)
ロロが捕縛され、ジェレミアが機密情報局に連れて行ったことでヴィレッタ逃げ出せず。
シャーリーが死んでいないのでギアス嚮団殲滅作戦が行われない。