コードギアス~死亡キャラ生存if√(旧題:シャーリー生存√)~ 作:スターゲイザー
タイトルが意味するものは……。
V.V.の襲撃から三週間が経って、ようやく少しは動けるまでに回復したジェレミア・ゴットバルトは痛む体を押して砂漠を進んでいた。医者に止められたが主君の危機に居ても立っても居られなくなったのだ。
途中までは有り金を叩いて交通網を利用して行けたが、砂漠地帯はそうもいかない。
半身に機械化の処置がされている身で灼熱の砂漠地帯を超えるのは、如何なジェレミアと言えども容易なことではなかったが彼は見事に乗り越えてみせた。
「これがあのギアス嚮団とはな」
良い記憶など欠片もないギアス教団の本部が瓦礫の山と化していたことにジェレミアは寂寥感を覚える。
「ルルーシュ様……」
このギアス嚮団本部から戻らなかった主君のルルーシュを探しにやってきたジェレミアも、内部の広大さを知るだけに一人での捜索に気が遠くなる。
事前に命令されていた所為で早々に退却したブリタニア軍がいれば大分助かるのにと恨みたくもなる。
「いいや、私はルルーシュ様の第一の騎士。諦めるなどありえない」
僅かとはいえ諦めを抱いてしまった自分を恥じ、頬を叩いて一歩を生み出したジェレミアの足首を地面を突き破って伸びた手が掴んだ。
「ぎょっ!?」
心構え以前に地面から手が生えて足首を掴むなど想定すらもしていなかったジェレミアの口から奇声が漏れる。
ジェレミアが固まっていると、足首を掴んでいた手の持ち主が地面を突き破って地上へと姿を見せる。
「あぁ、死ぬかと思った」
「もう死なんだろうが」
次いで地面を突き破って現れた緑髪の人物は口から砂を吐き出しつつ突っ込みを入れて、三週間もかけて最下層から文字通り這い出して来たことで浴びることが出来る太陽を堪能する。
「そういう気分だということだ。ヴィンセント・ウォードに予備のエナジーフィラーが無かったら何年生き埋めになっていたことか…………ん? 誰かと思ったらジェレミアではないか」
同じく三週間ぶりに浴びる太陽に笑みを浮かべた黒髪の人物は、直ぐ近くでへたり込んでいるジェレミアに気付いて声をかける。
「る、ルルーシュ様?」
「他に誰に見える」
衣服が割とボロボロというか、簡素と言うには些か問題のある服装にジェレミアが震える体で確認すると、当のルルーシュには彼の混乱が理解できない。
「ああ、迎えに来てくれたのか。しかし、お前はベッドから動けぬ身だったのだろう。そうやって動き回れるということは、それほど時間が経ったのか」
「瓦礫の山に押し潰されて何日経ったかも分からなかったからな」
「こんなことなら、嚮団を潰した後は直ぐに戻れなどとカノンに命令すべきではなかった」
「お蔭で何回餓死したことか」
「ああ、不老不死も考え物だ」
当のルルーシュとC.C.は呑気に会話しつつも、一ヶ月近くぶりに浴びる太陽の光が眩し過ぎて目が眩んだようだ。
日陰に移動して休む二人に付き添ったジェレミアは自分が持って来ていた予備の食料を渡す。
「美味い。こんな貧相な物がここまで上手く感じるとは、日本が征服された後に潰れた民家から拝借した缶詰以来だ」
「何の缶詰だったんだ?」
「猫缶だ。意外に上手かったぞ」
「…………そうか」
C.C.が八年前の自分に同情して少し多めに食料を渡そうとしたのをルルーシュは謹んで遠慮した。
「しかし、もう少しルルーシュに体力があれば、もう少し早く抜けれたんだがな」
「仕方ないだろう。それに餓死にも慣れてないんだ。大目に見ろ」
主君に対するC.C.の暴言を諌めるべきかとジェレミアが迷ったが、ルルーシュが不貞腐れたように言って顔を逸らすだけだったので機を逸してしまった。
「それはいいんだが」
体に染み込むような食料と水分に嬉し涙すら浮かべるルルーシュの体をジロジロと見たC.C.は意地悪気に笑う。
「コードがある以上は永遠にモヤシっ子のままだしな」
「はっ!?」
「そんなことにも気が付いてなかったのか」
頭が良いようで実は抜けも多いルルーシュに少し呆れたC.C.は、これは優位に立てるチャンスと思ってわざとらしく大きな仕草で首を左右に振る。
「仕方がないから私が色々と教えてやろう」
先輩風を吹かせるC.C.に、しかしルルーシュは逆らうと後が怖いと思って「ぐぬぬ」と悔し気に唸る。
「…………それはそれとして、今後のことを考えなければならん」
憂鬱な気分を切り替えて今後のことに思考を巡らせた方が得策と判断したルルーシュは、話をすり替える。
「恐らく死んだことになっているんだろうが、また表舞台に出るのは問題があるぞ」
「不老不死だというのがネックになるしな。下手すれば魔女狩りだ」
コードを奪ったことでルルーシュの容姿は変化しない。
髪を切ったとしても、コードを継いだ時の長さに戻ったらまた止まるらしい。そんな状態では表舞台に戻っても、やがて変わらない姿に訝しがられる上に排斥される可能性が高い。
「おいおい、考えるとして」
ルルーシュはジェレミアを見る。
「それで俺がいない間に何があった?」
やがて動揺を収めたジェレミアはこの三週間の間に起こったことを話し始めた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
発起人の枢木ユーフェミアはブリタニアの名を捨てたとはいえ、元皇族であったから中には仲間とすることを厭う者もいた。
中華連邦の天子は幼く、政治を知らなさ過ぎる。
レイラ・ブライスガウは所詮、元ユーロ・ブリタニアの貴族達に担ぎ上げられた御輿に過ぎない。
劣勢に立たされた日本・中華連邦・E.U.の混成軍は対ブリタニアの為に立ったが誰一人として纏め上げられる者はいなかったのだ。混成軍はどこまでいっても寄せ集めの集団でしかない。
その中で突如として現れたゼロは、奇跡の男にして既に終わった男であるというのが世間の評価だった。それでも、本物であるのならば賭けてみようと思えるカリスマがこの男にはあった。
「戦線を立て直す。三軍は私に指揮を預けろ」
ここに来るまでの間に構築した戦略から、ギャラハッドによって総崩れになった戦線を立て直すための戦術プランを抜粋して三軍の指揮官に送り付ける。
「これはジュリアス・キングスレイ?」
貴族や元E.U.軍に完全に信用されていない状況では、窮地に陥った状況を立て直すための指示を出しても従ってはくれない。そんな忸怩たる中で送られたゼロからのメールには既知の名があって美しい眉を顰める。
「…………いいでしょう。今はその戦術に乗ってあげます」
メールにはレイラが行おうとしていたものと多少の差異はあれど、殆ど変わらない戦術プランが記されている。細かい差に関してはレイラとルルーシュの好みの違いでしかない。
味方を動かすのにゼロの命令というお題目があるのだから、ゼロの指示に従うことを選んだ。
「あの皇子、生きていたか」
ブリタニア帝国でナイトオブラウンズを除けば最大の戦闘集団であるグリンダ騎士団まで参戦してきた所為で分が悪い中華連邦の指揮官である黎星刻はルキアーノ・ブラッドリーと戦いながら微笑んだ。
「私も目の前の相手だけで手一杯だ。精々利用させてもらおう」
多少の恩のある相手であること、戦闘中なのでパッとしか見れなかった戦術プランに文句の付けどころがなかったので、代理で指揮を取っている周香凛にゼロに従うように通信する。
「ゼロ!? やはり死んではいなかった……」
末尾に添えられたC.C.の名が偽りであろうはずがないと、ユーフェミアは拳を強く握り締めた。
姉や異母兄と違って、元より戦闘における才能など欠片も無いと疑っていなかったユーフェミアは笑みを浮かべて迷うことなく指揮に入ることに決めた。
「日本軍に通達します! 我らには奇跡が付いています! 何も恐れることなどありません!」
出来なければ、出来る者に頼る。努力を怠る理由にはならないが、頼ることを迷うだけでも命が消えて行く状況でユーフェミアは己の保身を考えるような人間ではなかった。
「これで戦線は持ち堪えることが出来る」
コックピットに戻ったゼロに扮していたルルーシュは動き始めた各軍の動きが指揮に従ってくれたことに胸を撫で下ろす。
「後はナイトオブワンを落とせばいいというわけか。しかし、本当に出来るのか?」
マーリンは元となったガウェインと同じく複座型のナイトメアになっている。
前席に座ってマーリンを動かしているC.C.は帝国最強が操るギャラハッドを見て本心から言った。
「やらなければならん。俺はセフィロトシステムに専念するから操縦は任せる」
「容易く言ってくれる」
ゼロの仮面を外し、特製のヘッドギアを被るルルーシュに頼まれたC.C.はペロリと緊張で渇いた唇を舐めて潤す。
「あの機動力では一瞬の遅れが致命的になる。誤るなよ、未来予測を」
「俺を誰だと思っている」
ドルイドシステムを更に発展させたセフィロトシステムは戦闘状況を把握して戦局を導くための情報を解析して未来予知染みた予測を立てる。
ただ、セフィロトシステムはドルイドシステム以上に情報処理能力を必要としており、ルルーシュであっても対個人を相手にするには反射速度という一点において体が追いつかなくなる。
それを解決する為に、ナイトギガフォートレスの神経電位接続を参考に作り上げられた、ヘッドギアに内蔵された特殊な装置で思考を読み取る必要がある。
「奇跡を起こす男に不可能はない」
そしてその言葉を契機としたかのようにギャラハッドがマーリンに襲い掛かろうとした。
『スザク』
声に出す必要はない。ルルーシュの思考を読み取ったシステムがランスロット・アルビオンに指令を下し、超人的な反応速度を持つスザクは考えるよりも先に機体を動かしていた。
「ぬぅっ!?」
ランスロット・アルビオンの動きをビスマルクは予知していた。予知していたが予想よりも動き出しが早い。
マーリンの前に陣取ってエクスカリバーを白羽取りしたランスロット・アルビオンの両手の間に、マーリンの絶対守護領域のエネルギーシールドが展開されている。
「やぁっ!!」
驚きもあってコンマ数秒静止したギャラハッドの背中に回った紅蓮聖天八極式が右手の輻射波動を向けていた。
「させんっ!」
輻射波動を避ける為に機体を捻らせた先に、マーリンの杖があった。
「ごあっ!?」
咄嗟にエクスカリバーを抜いて盾にしたが、放たれたハドロンブラスターの衝撃は対G緩和システムであるヒッグスコントロールを抜いてビスマルクを襲う。
『カレン』
「今までやられた分を返してあげるわ!」
設計当初より
セフィロトシステムによってルルーシュには、ビスマルクの近未来予知のギアスを上回る十秒近い先の未来が見えている。その未来予知をランスロット・アルビオンと紅蓮聖天八極式に送れば、同条件以上ならばマーリンと二人の力があれば十分にビスマルクを打倒できる。
「やられはせんぞ!」
とは言いつつも、エクスカリバーの間合いを十分に見極めて急上昇した紅蓮聖天八極式と入れ替わるようにメーザーバイブレーションソードを刺突の体勢で突き進むランスロット・アルビオンの姿はビスマルクの未来予知にはなかった。
「帝国最強は伊達ではないわ!」
ギアスが通じなかろうが問題ではない。展開したブレイズルミナスをメーザーバイブレーションソードに突破され、振り上げた膝先に食い込ませながらも、エクスカリバーの柄頭でランスロット・アルビオンを弾き飛ばす。
「その未来も見えている」
常に変幻する未来を見続けるルルーシュは一番近いC.C.に指示を下す。
「これは――」
ランスロット・アルビオンにトドメの一撃を加えようとすると、まるで予測していたかのように紅蓮聖天八極式が邪魔に入ってくる。
二機を押して、仕切り直そうにもマーリンがその隙を狙って来る。
連携はあれども、別個の攻撃しかしてこなかった二機がマーリンの指揮によって動く際には一つの肉体のようにギャラハッドを狙って来る。幾らビスマルクといえど、天敵とも言える能力を有するマーリンも含めた第九世代三機の相手は厳しかった。
「皇帝陛下……っ!」
チェックメイトが寸前であったビスマルクは奥歯を噛んで戦い続ける。
心の拠り所であり、仕える主君であり、ここでビスマルクが死ねない理由であった。
「お父様なら死にましたよ、私の手で」
左手を輻射波動を受けて失い、右足をメーザーバイブレーションソードで切り落とされ、防ぎ切れなかった拡散構造相転移砲によって全身が傷だらけの中で、ビスマルクの耳に鈴を転がすような声が聞こえた。
「寂しがるといけませんから、あなたも死んでください」
ブリタニア皇帝シャルルの座乗艦であるグレートブリタニアのシグナルが消えていることに気付くことも無く、死角の方角の遠方から放たれたメガハドロンランチャー・フルブラストによってギャラハッドごと消滅したビスマルクは幸せだったのだろう。
未来予測外からの攻撃に、ルルーシュは消滅するギャラハッドを見ることなくヘッドギア内で目を見開いた。
「あはっ、汚い花火ですね」
辛うじて消滅を免れたエクスカリバーが制御されないハドロンの暴走によって自壊した爆発を、
「まさか…………」
マーリンのセフィロトシステム繋がったルルーシュは、超々遠距離から放たれたメガハドロンランチャー・フルブラストを撃った者を特定しようと観測を行っていた。
しかし、観測を行う前からルルーシュには不思議な予感があった、この者を知っていると。
「まさか……」
理由はない。根拠はない。なのに、ルルーシュは直感していた。予期していた。セフィロトシステムに依らない何かが予感させていた。
「まさか」
血の予感か、兄妹の繋がりか、或いは今まで築き上げてきた時間か。
黒でも白でも赤でもない、金色のナイトギガフォートレスから通信回線が開かれようとしているのにルルーシュは抗わなかった。
「ナナリー……っ!?」
「次はアナタの番です、ゼロ」
ルルーシュの罪の象徴が残酷な笑みを浮かべて、シャルルによって切り落とされた膝下から機械に神経接続でナイトギガフォートレスに繋がれたナナリーがそこにいる。
「お父様の仇を討たせてもらいます、お兄様。さあ、死んでください!」
ナナリーはアッシュフォード学園の箱庭で向けられた笑顔のままでルルーシュに宣言した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ブリタニア帝国の首都ブリテンを出たばかりのグレートブリタニアのKMFデッキを占領する一機のナイトギガフォートレスのコクピットに乗り込んだシャルルは、目の前にいる娘に静かに語り掛ける。
「全てはルルーシュが悪いのだ」
頭の中に木霊する声がナナリーに語り掛ける。
この一ヶ月の間に何度も繰り返された文言が、モルガンのコクピットに響き続ける。
「お主の足を切り落としたのはルルーシュだ」
一度は取り戻した足の感覚が消え失せている。例え感覚が無くとも以前のように手を伸ばせばそこにあることもなく、無情にも膝下から切り落とされた先には機械が繋がれていた。
「憎いだろう、ルルーシュが」
膝下を切り落とした際に神経電位接続を行える処置が施されたナナリーの新しい足は、繋がったモルガンのユグドラシルドライブの稼働音を伝えて来る。
「今、あ奴はゼロとなって戦場にいる」
ナナリーは自身の足を切り落としたとされる諸悪の根源を思い知らせる為に何度も何度も何度も、十や二十では利かない回数植え続けられた偽りの記憶に狂ってしまった支離滅裂な思考でシャルルの言葉を受け止める。
「殺すのだ。惨たらしく、陰惨に、自らの行いを悔いても、もう遅いのだと思い知らせろ」
この一ヶ月の間、繰り返し行われて来た記憶改竄のギアスに抗い続けたナナリーの精神はボロボロになって、どうしようもないほどに致命的に壊れてしまった。
「母を狂わせ、この父に反逆した息子を妹であるお主が誅するのだ」
ブリタニアに連れ戻されてからナナリーは父に謁見を求め続けた。
知らされぬ兄の行方、リヴァルを殺した者を探そうとするもナナリーはあまりにも無力だった。皇女に戻っても名目上に過ぎず、権力も力もない。まだようやく立つことが出来る程度の小娘に出来ることは何もなかった。
何も出来ない自分を心配したコーネリアの力で、動かせるようになった足のリハビリとしてナイトメアの操縦を習うことが精々だった。それでも才能があったのか、メキメキと実力を付けて行ったその足が無慈悲に切り落とされた。
「憎み、蔑み、怒り、そして殺せ。全ては全てがルルーシュの所為なのだ」
最愛の兄が自分の為に必死に努力してくれたお蔭で取り戻した動く足は、今は無機質な機械に繋がれている。奪われまいと抵抗しても、数人がかりで押さえつけられては少女に過ぎないナナリーに逃げ出すことは叶わなかった。
「ルルーシュがクロヴィスを殺した」
時には真実も交え、大半の嘘を覆い隠す。
「ただ研究をしていただけの研究者たちを虐殺した」
見せられた映像と合わせて記憶が書き換えられる。
「コーネリアもルルーシュに操られていた、ギアスなる卑劣な力で。そして死んだ」
真実という毒が頑なに嘘を受け入れようとしなかったナナリーの頑強な心に少しずつ傷をつけ増やし、やがて大きな穴となって壊す。
「全てはルルーシュが悪いのだ」
最初は全く受け付けなかったナナリーも、繰り返される記憶改竄によって何が真実か分からなくなってくる。
それでもナナリーが兄を愛していることに変わりはない。
「まだ堪えるか。その精神力は我が娘ながら見事なものよ」
何度も何度も、昼夜関係なくシャルルの記憶改竄を受けさせられたナナリーは頑張った。既に狂い壊れてしまった精神でもシャルルが植え付ける記憶に抗い続けたのだから。
「ならば、その精神力を支える元を折るとしよう」
生体ユニットとして両腕と腰を操縦席に固定されたナナリーは開かされた目でシャルルの炯々とギアスの模様が輝く目を見させられる。
「
新たな毒がナナリーに注ぎ込まれる。
ナナリーの心が完全に崩壊したのは、ルルーシュが再びゼロの仮面を被って世に出た瞬間だった。
コードギアスにおいて、ナイトメアとは「騎士の馬(Knight Mare)」という意味らしいですが、今話のタイトルのナイトメアは「悪夢(Nightmare)」の方です。
ある意味で因果応報な最期を迎えた(そのシーンもない)シャルルと、ナナリーを守ろうと反逆までしようとして殺されたコーネリアに黙祷。
半オリ機体「ギャラハッド」。第九世代の性能とビスマルクの技量とギアスも相まって、単機では世界最強だが割とあっさりと退場。
オリ機体「マーリン」。ジュリアス・キングスレイ専用に開発された蜃気楼の上位互換機、ドルイドシステムを更に発展させたセフィロトシステム等。単機での戦闘力は第八世代と大きな差はない。
オリ機体「モルガン」。ナナリーの乗機でナイトギガフォートレス。数話前のナナリーの足を切ることがここに繋がっています。
シュナイゼルが生死不明な状況で、V.V.とシャルルの死亡が確定したユーフェミア生存√のラスボスはナナリーです。
シャルルの記憶改竄に一ヶ月もの間、耐え続けたことで精神崩壊+狂ってしまった作中一番の可哀想な人。
尚、この直後に皇帝の座上艦であるグレートブリタニアが消滅したことが知れ渡って戦争に関しては、ほぼ決着がついている。
はたしてルルーシュはナナリーと戦えるのか、救えるのか?
仮にジェレミアのギアスキャンセラーを使っても精神的自死に至るか、精神的自死に至らなくても父とグレートブリタニアの乗組員とビスマルクを殺した呵責に耐えられない模様。
次回、恐らく『最終話 全てがゼロになる』