ロキ·ファミリアに直死の魔眼持ちが所属しているのは間違っているだろうか。   作:cocoon

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遅くなりました。


開示

[アイズー]

 

突如部屋に乱入してきたのは朱色の髪を一つに結んだ女だった。

扉を開けた瞬間にアイズさんへと飛びかかる。

表情を全く変えずにそれを回避するアイズさん。

 

[うぎゅう!]

 

受身をとることもせず、必然的に床へと顔面から着地することになった女は引き潰された蛙のような声を出す。

 

[大丈夫ですか?]

 

あまりの痛々しさに私は思わず声をかけてしまった。

 

途端、ガバッと起き上がりこぼしかなにかのように飛び上がった女は此方を見やると興奮したように話し出した。

 

[うわーフィンが危険や危険や言うもんやからどないな娘やろ思うて来てみたらえらい別嬪さんやないの。]

 

いきなりテンションMAXな見知らぬ女に、しかもまさかの関西弁で話しかけられた私は面食らってしまった。

 

[あ、あの]

 

[?

ああ、いきなりすまんかったな。

ウチはロキ。

このロキ·ファミリアの主神や。]

 

またまた耳馴れない単語が出てきました。

しゅしん

主審?それとも主神?

ファミリアというのは英語で友達という意味ですが···

 

[ロキ、やっぱり此処にいたか。]

 

開け放したままの扉からさっきの子供と耳の尖った女が部屋に入ってきた。

 

[僕は主神様の身に万が一のことが起こらない為にもその娘には近付くなって言ったはずだけど?]

 

[え~そやかてそんなこと言われたら余計気になってしゃーないというか···]

 

子供にそうたしなめられた朱髪の女が口を尖らせると、耳の尖った女が

 

[まあいいではないか、いずれにせよロキには視てもらはなくてはならなかったのだからそう目くじらを立てるな。]

 

とやんわりと子供を止める。

 

それにしても人のことを危険人物呼ばわりとは···

あの子供は私に恨みでもあるのだろうか?

 

子供は深い溜め息を吐くと私に向き直り、

 

[もう一度、先程と同じ質問をしてもいいかい?]

 

と問いかけた。

 

[それであなた方の気が済むのでしたらどうぞ。]

 

あまりこういった問答は好きではないがそう言っている場合ではないので質問を促す。

 

[すまないね。

では君の名前は?]

 

[分かりません。]

 

[何故中庭にいた?]

 

[それも分かりません。]

 

[では逆に君は何を知っている?]

 

 

アイズさんをちらりと見やり、

 

[彼女の名前がアイズ·ヴァレンシュタインであるということ、そして···]

 

言葉を切って少し考える。

果たして教えてしまって良いのだろうか?

まだ彼等がどんな人達であるかすら把握していないというのに?

そこまで考えて頭を振った。

その事実を隠した上で得られる恩恵は今のところ無いに等しい。

だったら余計なことはしないほうがいいだろう。

それに打算的な考え方はどうも苦手だ。

そう投げやりに考えて口を開いた。

 

[私はどうやら別世界に来てしまったということです。]




因みに式ちゃんは勘違いをしていますが
ファミリアの意味は
英語ではfamiliar 友達
ですが
wikiによると
スペイン語でfamilia 家族
だそうです。

恐らくダンまちでのファミリアは後者の方で使っているのでしょう。
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