最近、友希那が曲のことで悩んでいるみたいだったから息抜きを兼ねてピクニックに来てる。
「友希那っ」
「なに?」
「はい」
私は友希那の頭にたんぽぽの冠をのせた。
「これって……」
「昔はこうやって友希那とたんぽぽの冠作ったよねー」
「そうね……」
友希那は私の作ったたんぽぽの冠を手に取り懐かしそうに見つめる。
「久しぶりに友希那も作ってみない?」
「私?作り方を覚えているかしら……」
「大丈夫!作り方を覚えていないところは私が教えるからさ」
「そう、それなら作ろうかしら」
そう言って友希那が近くのたんぽぽを摘み始めた。私も近くのたんぽぽを摘んだ。
「このぐらいあれば大丈夫かな?」
「そうね、さて……」
友希那は集めたたんぽぽとにらめっこを始めた。
「友希那、本当に忘れてるんだ……」
「えぇ……」
「えっと……」
友希那にどんな風にやるか見せた。それを見て友希那は作っていく。
「あとはそれを繰り返すだけだよ、友希那」
「わかったわ、ありがとうリサ」
「どういたしまして、友希那」
友希那が黙々と作っている。私は友希那を見つめた、友希那は集中しているみたいで私が見ていることに気が付いてない。
「……」
「(可愛いなー、友希那は)」
「リサ、このままじゃ冠にならないわ」
「あー、それはねー」
友希那の後ろに回り込んで手を取った
「こうやって……結んで、はい、完成」
「あ、ありがとう、リサ」
「どういたしまし……」
今、気が付いた友希那との距離がとても近いことに、私の鼓動が速くなる。
「ご、ごめんね、友希那!近すぎたよね!今離れるから!」
「り、リサなら、別に嫌じゃないわ……」
「えっ……そ、そうなんだ……」
ど、どうしよう、この空気……
「そ、そうだ!クッキー焼いてきたんだった!友希那、クッキー食べる?」
「いいわね、そうしましょう」
「今日のクッキーはイチゴジャム使ってみたんだー」
「そうなの……」
「ゆ、友希那……」
「なに?」
「あ、あーん…」
な、なにやってるんだ私!こんなことして友希那なクッキーを食べてくれるわけがないよ!
「あ、あーん」
友希那が戸惑いながらも食べてくれた。
「ど、どう?」
「リサの作るクッキーはやっぱり美味しいわね」
「あ、ありがとう……」
なにコレめっちゃ恥ずかしい!
「そうだ、リサ」
「!な、なに、友希那?」
友希那がさっき作った冠をのせてきた。
「いつも、ありがとう、リサ」
「私が好きでやってるんだからお礼なんて別にいいのに」
「それでも言わせて、いつもありがとう」
「う、うん……」