超能力者のトラブる   作:留年の危機学生

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息抜き楽しいぃ!!


「私はまだ変身を残している」

 金さんの主食がたい焼きな事忘れてたわ。まぁあのたい焼き狂いさんがおススメするだけあってメチャ美味かったけど。しっかしあのたい焼き屋の兄ちゃん人相悪かった。

 たい焼き屋をいくつか巡ったあと金さんと別れた俺は商店街をウロウロしている。

 晩飯の買い物しなきゃならないんだけど口が甘味を求めている。たい焼きを食べたことで小腹が空いてしまった。

 

「ま、遅めのおやつって事で」

 

 さて何を買おうか。

 

「ならみたらし団子はどうだ?」

「おっいいじゃん」

「だろう? いい店を知っている、ホラ行くぞ下僕」

 

 ん? 下僕?

 横を見ると幼女がいた。

 

「げぇ!?」

「おいおい随分な挨拶じゃないか」

 

 まず目につくのは膝裏まで届く長い黒髪。鴉の濡れなんたら色ってのがよく似合うその髪はしっとりししながら僅かに輝いている。背丈は金さんと同じか少し小さいくらいの幼女。褐色の肌に金色の瞳、幼いながら可愛い造形をしているがどことなく色気を感じる。

 エキゾチックな風体に仄かに色香を放つ美幼女。完璧な存在じゃないか…………。

 これで性格がよかったら第二の女神になれたものを。

 

「いやだって君といると碌なことにならないし」

「下僕にしてやろうと骨を折ってやっているのに」

「そもそも下僕とか勘弁してください」

 

 そう、この幼女Sなのだ。ドSなのである。明らかな年上に向かって下僕にしてやるとか言っちゃうくらいにはサディスティックなんだ。流石に被虐趣味は持ち合わせていないので下僕はお断りしたい。

 もちろんお近づきになりたいけど、この娘の認識が下僕かそれ以外かという頭おかしい基準なのだ。俺には難易度が高すぎる。

 

「ふふっ、そんなことより甘味を買いに行くのだろう?」

「そんなことって……」

「美味い団子屋をあるんだ、ついてこい!」

「へいへい」

 

 断る理由もない、言われた通りについて行こうとして腕を掴まれた。

 

「……なにゆえ腕を組んでおられるの?」

「うん? 下僕が主をエスコートするのは基本だろう?」

「ついていく側がエスコートとか不可能なんじゃ…………」

「細かいことはいい! ほら行くぞ!」

 

 そう言ってグイグイ引っ張っていく。だから俺がエスコートするんじゃないのか、そもそも下僕じゃない、色々思うことはある。だけど。

 引っ張られる右腕に全神経を集中させる。すると……ホラ、感じる。

 幼子特有の高い体温、もちもちでぷにぷになお肌。彼女の服装が薄手のワンピースなこともあって感触がダイレクトに伝わってくる。半袖着ててよかった。

 いや、そんなことよりも。この前腕にある感触。ぷに肌よりも一層柔らかいこれ。…………ふむ、年のわりには結構ある…………。

 ていうかぽっち当たってるんですけどこれノーブラ? マジ?

 

 

 

 

「君無銭飲食してたのかよ」

「むっ失礼な下僕だな。あれは進んで貢いだんだぞ」

「精神操ってたらそりゃねぇ。……ハァ、次からは買ってやるからもう無銭飲食は止めること」

「えー」

「そんな可愛く言ってもダメです」

 

 そんな腰を折って下からこちらをのぞき込みながらケチんぼと書かれた顔で可愛らしい声出してもダメです。

 ところで髪が耳に掛かってるのが好きなんだけど誰か分かる人いない?

 今の俺たちは人気のない公園のベンチでみたらし団子を頬張っている。おっ結構美味い。

 

「まぁいいさ。これでもっと呼びつけることができるしな」

 

 フフンッといった顔をする。ドヤ顔も大変可愛らしい。初対面の時とはエラい違いだ。

 少し前のことを懐かしんでいると褐色ちゃんがこちらに顔を向けた。

 

「うん? どうした遠い目をしているぞ」

「褐色ちゃんとのファーストタッチを思い出してたんだよ。アレから随分と変わったなぁって」

「ああアレか。ククク、アレは今思い出しても愉快だぞ」

「こっちは愉快で済ませない大惨事だったんだけど」

 

 褐色ちゃんとの初対面、それは彼女が俺を()()()()()()()()()()()ことから始まる。いやーアレはビックリしたっす。トランスが間に合わなかったら危なかった。

 精神支配を防いだ俺に驚いたのか褐色ちゃんは嬉しそうに話しかけてきた。

 

 そして戦闘が始まったのである。

 

 マジで驚いたね。夜道で美幼女に襲われたってだけで武勇伝になるのに命まで狙われるなんて。ぶっちゃけクソ強くて危なかったです命が。

 なんとか凌いでたら褐色ちゃんが大爆笑、そのまま下僕にしてやろう宣言、消える幼女。宇宙人とは初めましてだったから強く印象に残っている。

 

「なんでアレで気に入られたのか疑問なんだけど」

「非力な地球人で私と渡り合えるだけで興味深いんだよ」

「嘘つけ。褐色ちゃんが笑ったの会話してた時じゃん」

「フフフ」

 

 私いまとても楽しいと言わんばかりに微笑する褐色ちゃん。可愛いけどなんか不気味だ。変な事しでかしそうって意味で。

 

「そういえばこんな事ができるようになったぞ」

 

 そう言って黒い霧に包まれる。霧が晴れた先にいるのは一匹の猫だった。

 

「ネコ」

 

 無意識でつばを飲み込む。犬猫を飼ったことが無いからか興味がある。学校の風紀委員とペットショップで出くわして親交を温められるほどには興味がある。

 手がフラフラと伸びる。とても綺麗な黒い毛並みをした猫だ。撫で心地よさそう。

 しかしあと少しのところで手が止まる。本能がここで手を出したらイケナイことになるぞと囁いてくる。

 今一度ネコを観察する。美しい黒い毛並み、金色の目、にゃーおという愛らしい声。―――そして姿がない褐色ちゃん。

 

「…………。もしかして褐色ちゃん?」

「ククク、その通り」

 

 再度の霧。晴れた先には猫耳を生やした褐色ちゃんがいた。猫耳を生やした褐色ちゃんがいた。

 猫耳褐色ちゃんが!!

 

「別に撫でても良かったんだぞ?」

 

 ニヤニヤしながら嘯く褐色ちゃん。顔をこちらに向けたまま後ろを向いてにゃーおとか言ってる。あまりの衝撃にフリーズしていると更に変化が起こる。

 なんと尻尾が生えてきたのだ。愛らしさが上昇したのだがそれよりも尻尾が生えた位置が問題だ。尻尾は尾てい骨、つまりお尻の上あたりから生えている。そして今褐色ちゃんは見せびらかすように尻尾を高く上げている。そして褐色ちゃんはワンピースを着ている。そう―――

 尻尾が持ち上がる事でワンピースも上がってノーパンお尻が丸見えなんです!!

 アカン死ぬ。萌え死ぬ。

 

「ふふっ驚いてるな。下僕の趣味嗜好を把握するのも主の務めだからな!」

 

 こっこの幼女なんて奴なんだ!? 属性過多ってレベルじゃねーぞ!? 欠点がSってとこしかねぇしそれも紳士には美点になるしよぉ!?

 

「さて、今から調教してやりたいのだが………、私も忙しくてな。次の機会にしておこう」

 

 三度霧に包まれる。

 

「次こそ跪かせて下僕にしてくださいと言わせてやろう、楽しみにしておけ」

 

 霧が消え幼女も消えた。

 

「―――――ふぅむ」

 

 褐色黒髪ストレート猫耳尻尾ノーブラノーパン美幼女か。

 

「フッ」

 

 鞄を持ち俺は歩き出す。

 

「跪いて足を舐める練習でもするか」

 

 誰の足を舐めようか…………。近いし黒咲でいいかな?




?「タローがペロペロしてくれるの!?」お目目キラキラ

ネメシス
可愛い
ダークネスの中で一番好き
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