議題「別次元の強者に会いに行きたい」は、可決されました。   作:月詠朧

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久々に投稿だーとりゃー
遅れてごめんなさい☆
宣言通りダイの大冒険変スタートです!!
短いデスけど宜しくしてくれよな!!


ダイの大冒険編
ダイの大冒険編 第1話 議題「原作開始前に敵ボスの強化をしたい」


 彼女がこの世界に来て、世界各国を見て回り強者の情報を集めつつ、秘境や魔境を旅をして早三年。かつて勇者が魔王を倒してから十三年程。

 彼女がこの世界に来る10年ほど前には、魔王を名乗るのが居たとか、それを倒した勇者が今は勇者の家庭教師をしているとか、地上の平和を乱す者が現れた時、人類の守護者が現れる。その名も竜の騎士!だとか、アルキード王国と言う国がその国のあった大陸ごと消滅したのは神の怒りを買ったからだとか……それなりに戦えそうな人物や存在の噂話は何度も聞いたが、噂話どまりであった。まぁ魔王は死んでるし、勇者は色んな場所で家庭教師してて見つからないし、竜の騎士は御伽噺の存在だしと、もうこれ会えないんじゃない?っと考えるぐらいには見るものは見て回ったのだ。

 まぁ出会いがなかったのか、と聞かれれば出会いがなかった訳では無い。この世界で武人の如き精神を持った人物と出会ってはいるのだ。つい2ヶ月前まで月1感覚で模擬戦もしていたほどの仲であった。

 

「あいつとの戦いはいい暇つぶしでになって楽しかったんだけどねぇ……用事があるって断られちゃったしなー……」

 

 

〜唐突な回想〜

 

 

 対峙する二人から凄まじい風が吹き荒れる。地上にいるピンクのリザードマンは、自身のその両腕に闘気を集め闘気の渦を眼の前の相手へと放つ。空に舞う独特なデザインの巫女服を着た女は、背中から闘気を放出しリザードマンへと剣を構えて突撃する。(闘気の翼で空を飛んでいる)

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!獣王激烈掌!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!飛天双翼降臨の太刀ィ!!」

 

 両者の技がぶつかりあうと荒れ狂う闘気により大爆発が起こった。

 二人の放つその膨大な技と闘気の威力により戦闘周辺の自然環境は破壊しつくされる……ことはない。元から被害がないように死の大地と呼ばれる生物や自然の存在しない大地で行われている。彼らがいる場所に巨大なクレーターができている。煙がもうもうと立ち上がっているが、影が動くと同時に煙が晴れた。片方は倒れ、片方は剣を振った姿勢で固まる。

 

「ぐふふ……やはりまだお前には届かんか……ゴフッ……」

「ふぅぅ……紙一重の勝利でした……」

 

 剣を構えていたほう……巫女服の女、ジャムは武器をしまうとすぐに対戦相手だったリザードマン……クロコダインへと回復魔法をかける。効果はすぐに現れ、クロコダインを全快の状態へと戻した。

 

「しかし元々似た技を使えたとはいえ、こうも簡単に私の教えた技を使いこなしますか」

「いや、まだ制御が甘い。お前に見せてもらった……真空熱風掌……だったか。あれは完璧に制御されていた。俺の激烈掌はまだまだ未完成よ」

「まぁ、貴方がそういうのならば。向上心を忘れないことはいいことだしね」

 

 彼らは2年ほど前のこの世界に来たばかりの時に出会い、殺し合ったのが最初の出会いだった。最もジャムの方にクロコダインを殺すつもりはなかったが。その戦闘の結果、クロコダインを強者になれると予見した彼女が、クロコダインに己との研鑽を提案したのが始まりである。今では月に一度、こうして戦闘をするのが彼らの楽しみでもあった。しかし、それも今回で終わりである。

 

「しかし、最後まで一度も勝てなかったか。やはりお前は強いな」

「確かに今回で終わりという話でしたがこれが最後というわけではないですよ?あなたの用事とやらが終わればまた戦うこともできるのでしょう?」

「それはそうだが、お前と戦うようになってから世界は広いということを実感したよ、俺は。井の中の蛙だったというわけだ。今度の用事は大掛かりなことのようなのでな……いくら俺でも死なぬとは言い切れんさ」

 

 クロコダインのほうが何やら大掛かりな用事があるとのことで、しばらく会えないらしい。どうやら死ぬかもしれない危険性があるらしい。

 彼女はクロコダインに詰め寄る。せっかく仲良くなった相手をむざむざ死なせる気は彼女にはないのだ。元居た世界と違い、こちらは時間を巻き戻すことはできないのだから。(会えなくなるのは寂しいと思ってはいても絶対に口には出さないが)

 

「でもクロコダイン。あなたも私とやりあうようになってから実力が伸びているわ。そうそう後れを取ることはないと思うわよ……というか死ぬかもしれない用事ってなによほんとに。私には聞かせられないの?」

「……あぁ、聞かせることはできない。まきこむつもりはないからな」

「あっそ……あーあー、暇になるわねぇ」

 

 

〜回想終わり〜

 

 

「……はぁ暇ね。魔界は在るみたいだけど今の私にいく手段はないしなぁ。しっかりと確認してない場所は死の大地ぐらい……でもあそこ、ざっくり見た感じだと何にもないし生き物の気配がまるでないしなぁ。彼からもここには生物は住んでいない。魔物もな。って聞いてるし行ってもしゃーないわねー。彼とも最後に会ってから2ヶ月ぐらい過ぎたし……元気にしてるかしら?」

「後は……ロモスの兵士から聞いた怪物島から友達を助けに来たっていう少年ってのが気になるくらいだねぇ。怪物島とその少年でも見て回って、本格的にこの世界の魔界に行く方法を探すか、竜の騎士をおびき出す為に魔王でもやろうかしらねー」

 

 こうして彼女は暇つぶしのために怪物島――デルムリン島へとその歩みを進める。願わくば彼女の目に留まる相手でありますようにと願いながら……

 

 

次回へ続く……

 




状況説明以外してないから独り言多すぎィ
今度こそ次回、「ハドラー死す!!」
あ、ディスガイアRPG配信おめでとうございます!!!!!!
あ、ダイの大冒険アニメ化決定おめでとうございます!!!!!!

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