戦車乙女たちに追われています   作:神崎識

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黒森峰サイドのお話です


黒き森に潜む者

現在黒森峰の一部勢力は四国を通って北上中である。

 

中国地方はサンダースが通って行く為に不要な戦闘を避けると言う意味では得策である。四国には陸路、空路の二つで進軍している。

 

硬式飛行船『グラーフ・ツェッペリン号』にて捜索兼偵察部隊の二号戦車を出して陸路から黒森峰の主力のティーガーⅠ、ティーガーⅡ、パンターG、IV号戦車/70、Ⅲ号戦車、ヤークトティーガー、エレファント、そして黒森峰の秘密兵器超重戦車マウスが進軍する。

 

その捜索兼偵察部隊の隊長が赤星小梅に任命されていた。彼女の成長力に隊長の西住ま

ほが賭けたのだ。

 

そして主力部隊はティーガーⅠに乗る西住まほが隊長で副隊長はティーガーⅡに乗る逸見エリカだ。

 

そして今現在は四国の入ったすぐのところに主力部隊が停車している。西住まほが各車長を招集して作戦会議をしていた。

 

「まずはこのまま北上を続け大鳴門橋を渡り淡路島を北上後本州に上陸して兵庫に布陣を立てサンダースを足止め又は殲滅する。

 

その間に赤星小梅率いる捜索隊が北上を続け本州全土を捜索をする。

 

もしサンダースが来なければ中国地方に目標が居たと判断して中国地方を経由して南下をして長崎に停泊しているサンダースを潰し目標を奪取する」

 

その言葉に誰一人も言葉を発さずに居る。緊張感が高まってきている。

 

「サンダースの足止め部隊はマウス、エレファント、ヤークトティーガーを全車配備する予定だ。

 

もちろんパンターもティーガーⅡも配備する。サンダースのシャーマンは強敵だ。

 

こちらにも足止め部隊の指揮をエリカ。お前に執ってもらいたい」

 

「はい!光栄です!隊長!」

 

エリカは一切拒否をせずに承諾した。これは信頼がなせるものだろう。

 

「だがプラウダ、大学選抜も南下を開始している。

 

その為主力の半数のパンターとティーガーⅡをこのまま私と北上する。

 

早い足で北上をし、偵察部隊の情報を頼りに陣地を構成する。以上だ。質問はないか?ないなら連絡が入り次第進行する」

 

全員が起立しまほに向かって敬礼をした。もちろんまほはそれに答えるかのように敬礼を返した。

 

そしてバラバラに自分の戦車に戻って行く隊員達。

 

不思議と誰も私語をしていない。

 

エリカも自分の戦車であるティーガーⅡに戻った。

 

エリカが車内に戻っても誰一人しゃべらず私語は一切ない。

 

そのままエリカは音楽プレーヤーを取り出した。イヤホンを耳に着け操作をして流す。

 

『大好きだよエリカちゃん』

 

『結婚しよエリカちゃん』

 

『愛しているよエリカちゃん』

 

それは音楽とはかけ離れたもので伊藤巧の声を編集して作った音声集である。

 

「(私も愛してます・・・)」

 

エリカが自分の世界に浸っている中一報入った。

 

『全車へ。偵察部隊の方向を受けた。このまま進軍を開始する』

 

隊長のまほからの連絡であった。通信手に報告を受けたエリカは音楽プレーヤーを直して発車準備を始めた。

 

そしてまほによる最後の通信。

 

戦車前進(パンツァー・マルシュ)!』

 

その声と共にまほのティーガーⅠを先頭に黒森峰の戦車が突き進んで行く。




いかがでしたか?
次回は黒森峰と接敵したサンダース編です!
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