戦車乙女たちに追われています   作:神崎識

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雷鳴轟く戦場

~兵庫近郊~

 

『黒森峰の火力が強くて突破できません!」

 

黒森峰の重戦車による砲撃でサンダースのシャーマン軍団は身動きがとれていなかった。

 

指揮車のシャーマン・ファイアフライの車長のナオミは内心焦っていた。

 

「こちらナオミ、ケイ聞こえるか?」

 

『ケイよ。どうしたの?ナオミ』

 

「現在、黒森峰の攻撃を受けている」

 

無線で長崎のサンダース大付属に居る隊長のケイに報告をするナオミ。

 

『そのまま一部勢力を残してナオミは後退しなさい!』

 

「イエスマム!」

 

シャーマン・ファイアフライを中心に数両のシャーマンを一緒に後退させ始めた。

 

『近くの飛行場にC-5Mを待機させてある。シャーマンを載せて兵庫を通過して後ろから黒森峰を潰しなさい!』

 

「イエスマム!」

 

これが何でも持っているサンダース大付属高校の戦いだろう。

 

その頃黒森峰の足止め部隊の様子はどうだろうか?

 

~★~

 

『シャーマンの攻撃が散発的で何か不審なものがあります』

 

サンダースの攻撃で感づいてはいた。

 

エリカは西住まほを一番近くで見ていたから分かる。西住流が下す次の命令は・・・。

 

「ヤークトティーガーを盾にシャーマンを潰し、サンダース殲滅する」

 

『了解!』

 

ヤークトティーガーが一番正面に出て、その後ろから重戦車による圧倒的な砲撃でサン

ダースのシャーマン軍団は壊滅状態に陥っている。

 

逸見エリカはキューポラから顔を出して空を見た。明らかおかしく低空飛行する貨物機を確認した。

 

「こちら副隊長のエリカ。上空をサンダースのC-5Mが通過した。後方からの奇襲に注意せよ!」

 

『了解!』

 

エリカはサンダースの奇襲作戦に気づいていた。

 

逸見エリカは口では相手を馬鹿にするが、意外にも対戦相手の事をよく調べたりしたり、訓練でも人一倍努力をしている。

 

まほがエリカを足止め部隊の指揮を執らせたのがよくわかる。

 

では気づかれたことに気づいてないサンダースは今現在どうだろう?

 

~★~

 

C-5Mを着陸させてシャーマンを降ろしてシャーマン・ファイアフライを中心に黒森峰後方を攻めようとしていた。

 

だが意外な者に阻まれようとしていた。

 

『後方から大学選抜のパーシング接近!』

 

南下して来ている大学選抜チームがサンダースと接敵していた。

 

シャーマン数両に対し

てパーシングは何十両も居た。

 

サンダースが物量で負けているのである。

 

「後輩を倒すのは心苦しいけど、これも愛する人の為」

 

サンダースを卒業したメグミが接敵していた。その後方にアズミ部隊が居た。

 

そもそも本来の目的はメグミがサンダースを倒し、アズミがBC自由を倒す事にあった。

 

ルミはもうすでに継続高校のある石川県に別れて進軍中であった。

 

「このまま私はサンダースを殲滅し黒森峰後方を脅かす。その間にアズミは岡山のBC自由をお願いするわ」

 

『了解。黒森峰はどうするの?殲滅するの?』

 

「黒森峰は家元が殲滅したいそうよ。あくまで突破を目標にしましょう」

 

大学選抜が会話をしている間にサンダース後方奇襲隊が壊滅していた。

 

『こちらナオミ・・・。大学選抜により部隊が壊滅した・・・』

 

この報せが長崎のサンダース大付属に送られた。

 

「各車前進、黒森峰を突破する」

 

その一言で前進するメグミ、アズミ部隊が黒森峰後方に進軍を開始した。

 

『黒森峰主力部隊、西住まほ。大学選抜の攻撃により一時戦線を離脱する』

 

黒森峰足止め部隊に一報が入る。

 

『主力部隊は静岡のアンツィオ高校に退避した。足止め部隊も合流せよ』

 

黒森峰足止め部隊は困惑していた。

 

隊長である西住まほが西住流の心得である

 

『撃てば必中 守りは固く 進む姿は乱れ無し 鉄の掟 鋼の心』

 

を尊び、後退の文字がない隊長が撤退を選択するなんて・・・。

 

黒森峰の隊員達は相手が島田愛里寿だと悟った。

 

だがしかしそれは違う。島田愛里寿現在反対に北上中でプラウダに進軍中であった。

 

『接敵した大学選抜は島田流家元の島田千代が指揮を執っている』

 

島田流家元が直々に出てきていたのだ・・・

 




次回は少し遡り黒森峰率いる西住流次期後継者対島田流家元率いる大学選抜です!
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