戦車乙女たちに追われています   作:神崎識

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北部決戦です!『前編』

大学選抜、三校同盟、聖グロサンダース同盟、継続プラウダ同盟の計4軍が青森の決戦の地に揃った。

 

北の地にて揃う兵共。

 

この決戦の勝者こそ未来を掴む。

 

そしてこの決戦は混沌を極める。

 

各軍の目線で見て行こう。

 

~★~

 

~大学選抜~

 

各中隊長の三人と隊長の愛里寿、島田流家元の千代が戦車隊の前線で指揮を執っていた。

 

「目的はあくまで西住の首よ。その他の相手にはしないようにね」

 

『了解!』

 

千代の命令を聞いたパーシングは盾となりセンチュリオンを三校同盟の元に行けるように攻撃を防いでいた。

 

センチュリオン五両を先頭にパーシングとチャーフィー数両が続いていた。

 

三校同盟の黒森峰中隊に向けセンチュリオンが砲撃を開始した。

 

『大学選抜のセンチュリオンがこちらに向け攻撃を開始しました』

 

黒森峰の隊員が報告する。

 

『アンツィオの皆さん出番です』

 

大洗の隊長である西住みほがアンツィオに指示を出す。

 

『sì!』

 

勢いよく飛び出すカルロベローチェに大学選抜は翻弄される。

 

「豆戦車だからコバエのように鬱陶しい!」

 

千代が苛立ち始める。

 

戦車乗りは頭にすぐ血が上ってしまい冷静な判断が出来なくなってしまう。

 

『エリカさん今のうちに大学選抜を』

 

『言われなくても分かってるわ!』

 

黒森峰の逸見エリカのティーガーを中心にパンターとヤークトティーガー、エレファントが大学選抜のパーシングとセンチュリオンに向け砲撃を開始した。

 

「全車一時後退します!」

 

千代がパーシングを盾にセンチュリオン五両を退避させていく。

 

『みほ追撃はどうするの?』

 

『エリカさんは追撃せずにこのまま前進してください』

 

『分かったわ』

 

みほ部隊とエリカ部隊が一緒に継続プラウダ軍に進行を開始した。

 

~★~

 

聖グロサンダース軍は三校同盟の赤星部隊に足止めされていた。

 

「ナオミ!前回みたいに失敗したら今度こそどうなるか分かってるわね?」

 

『イエスマム。もちろん分かってるわ。二度も失敗しない』

 

ケイが親友で右腕のナオミを追いつめているのだ。

 

「アリサ!通信傍受お願いね」

 

『い、イエスマム!』

 

通信傍受バルーンを射出させており空中にバルーンが浮いていた。

 

『油断はないわね?ケイ』

 

「大丈夫よ!ダージリン」

 

前回の戦車以上の数が今回投入されている。

 

シャーマン戦車を筆頭に聖グロリアーナのマチルダにクルセイダー、そして隊長車のチャーチルだ。

 

「みんな一気に攻めるわよ!」

 

ケイのシャーマンを先頭にクルセイダーとマチルダ、シャーマン、シャーマン・ファイアフライが続いて赤星部隊に優勢火力ドクトリンで攻める。

 

火力や物量で優位性を作り一気に攻め込んでいった。

 

『こちら赤星部隊、みほさんどうしますか?』

 

『小梅さんはそのまま後退してお姉ちゃんの部隊と合流してください』

 

『わかりましたみほさん』

 

後退していく赤星部隊をケイは見逃した。

 

「このまま一気に本隊を潰しに行くわよ!」

 

ケイを先頭に聖グロサンダースは進軍していくのであった。

 

~★~

 

継続プラウダは守備を固め地の利を生かした戦法で敵軍が攻め込めないようにした。

 

プラウダも隊長のカチューシャと副隊長ノンナが前線に出て指揮を執っていた。

 

「このまま押し切って!」

 

カチューシャの声に反応した同志たちが進行してくる三軍に対して砲撃を強化した。

 

『この調子ですと向こうから引き揚げていきますね』

 

「プラウダと継続の偉大さを見せつけなさい!」

 

継続プラウダの鉄壁なるガードに誰もが近づけず、崩壊していった。

 

~★~

 

「西住殿、そろそろかと」

 

打って変わって三校同盟の大洗のⅣ号戦車の装填手である優花里がみほに何かを促すのであった。

 

「そうだね。沙織さん無線を全軍に聞こえるように」

 

「任せてみぽりん!」

 

沙織が無線のチャンネルを合わせた。

 

みほが咽喉マイクを抑えて無線で聞こえるようにした。

 

「皆さん出番です!今こそ立ち上がる時です!」

 

この合図と共にこの戦場は混沌と化す。

 

『こちら西住まほ!赤星部隊がこちらに向け砲撃を開始した!明らかなる裏切りだ!どうするみほ!?』

 

通信の内容は赤星小梅の部隊が味方のまほの部隊に向け砲撃を開始したと言う事だ。

 

「革命軍の皆さんはⅣ号の元に集まってください」

 

みほが追い打ちをかけるかのようにオープンチャンネルで呼びかけた。

 

だがこの裏切り行為は三校同盟だけではなかった・・・。

 

「ナオミどいう事!?」

 

「すまないけどケイ。これでおさらばだ」

 

シャーマン・ファイアフライを中心に一部のサンダースの戦車は味方に向け攻撃を開始した。

 

更に聖グロリアーナ女学院でもそれは起きている。

 

「ローズヒップさん行きましょう」

 

「了解ですわ!ペコさん!」

 

チャーチルを突如攻撃し走行不能にしたローズヒップのクルセイダーにオレンジペコが乗り込もうとしていた。

 

「どういうこと!?」

 

「私達はこれで。ごきげんようダージリン様」

 

ダージリンの怒号を無視してクルセイダーに乗り込んだオレンジペコ。

 

そしてそのまま走り去って行くクルセイダー。

 

そしてそれは継続プラウダも同様だ。

 

「どういうこと!?ノンナ!」

 

ノンナの乗るIS-2がカチューシャのT34/85を攻撃したのだ。

 

「カチューシャ私はこれで・・・」

 

IS-2とプラウダの一部の部隊と継続はそのまま走り去って行った。

 

大学選抜でも起きていた・・・。

 

「愛里寿ちゃんどういうこと?」

 

「お母様。これが私の答えです」

 

愛里寿が自分の母親を撃ち裏切っていたのだ。

 

そう革命軍とは西住みほが裏から指示を受けていた者の軍だ。

 

サンダースはナオミ。

 

聖グロリアーナ女学院はオレンジペコとローズヒップ。

 

プラウダはノンナ。

 

黒森峰は赤星小梅。

 

大学選抜は島田愛里寿。

 

継続高校と大洗女子学園を中心に革命軍が成立していた。

 

裏切りと哀しみが交差し混沌と化す戦場。

 

革命軍以外の軍は壊滅しかけていたその時だった。

 

「突撃!悪の軍神である西住みほを討ち取れ!」

 

知波単学園が緊急参戦したのだった。

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