今は夜。雨は静かに降り続いている。止む気配はない。
あぁ…また僕は沈むのか…。
前は
今度ばかりは、僕の幸運も続かないらしい…。
まぁ、周りでみんなが沈むよりかはいいけどさ。
それでも、まだ足掻いてみようかな…。
会いたいよ……、白露型のみんなに…!。
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現在、自分たちは鎮守府から少し離れた海域に来ていた。
今回は遠征の帰りである。
因みに、自分が鎮守府に来てからもう1週間たった。
ある程度のことには慣れたけど、やっぱり、お風呂は…。
「夕立さん、ボーッとしてますが、大丈夫ですか?」
最近のことを振り返ってる場合じゃないと思う。
敵が居なくても戦闘海域なんだ。気を付けないと…。
「はい、大丈夫でs「不知火ちゃん、夕立ちゃん!向こうの方で深海棲艦が何かを追いかけてるんだけど…。」
そのとき、吹雪が見たものは何かを追いかけるように動く深海棲艦の艦隊だった。
「何故、あのような行動をしているんでしょうか…?」
不知火は不思議そうに首を傾げた。
わからない。けれど何かに呼ばれているような気がした。
「たすけなきゃ、いそがないと。」
「え、ちょっと!夕立ちゃん!何でそっちの方に行ってるの!?」
なにかが、きこえる…。
「なにか見えたのかもですね、私達もついていきましょう。」
懐かしい、暖かいような記憶。
昔、自分ではない誰かが会いたいと望んだ。
だが、その望みは絶たれ私は沈んだ。
今度こそは、会ってみせる。
だから、僕は譲った。
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もう…だめか……。さい ごはせめて、みんなの もとで…
瞬間目の前に居た重巡の深海棲艦が凄い勢いで横に飛んで行った。
僕の眼には優しい色の髪が飛び込んできた。
「もう、手出しはさせないっぽい!!」
はは…夕 立…
深海棲艦の艦隊は突然のことに驚きを隠せないようだ。
その先頭の深海棲艦に夕立の深い蹴りが入る。
それに反応して敵は戦闘体制にはいる。
無理だ、数が違いす…「沈めッ!!」
そこに遠方から砲撃が飛んできた。
その砲撃はしっかりと敵の頭をとらえていた。
「夕立ちゃん、前に出過ぎだよ!」
「それどころじゃなかったぽい!」
「ぽい?夕立ちゃんどうかした?」
「ううん、気にしないで!」
話ながら夕立は、敵の格闘攻撃をいなしていた。
そのリ級の腕を踏み台に距離を取りつつ手に持った魚雷を投げつけた。
「これで、どう!?」
投げた魚雷に砲撃を撃つ。その攻撃でリ級は爆炎に飲み込まれる。
夕立は軽く息を吐く。
「夕立、危ない!」
真横から別のリ級が砲撃体制に入っていた。
「────ッ!!」
夕立はよつん這いの姿勢になりその砲撃をかわした。
そのまま、リ級に飛び込み、殴って海面に叩きつけた。
「無駄に抵抗しないでくださいね。」
夕立はリ級に連装砲を向けて脅しをかけた。
他の深海棲艦も、ほとんどが大破していた。
「今すぐおとなしく帰ってください。」
さっきまでの夕立とうってかわって、物静かな感じがした。
その言葉は、誰も傷つけたくはない、と滲み出るようだった。
それで深海棲艦の艦隊は帰っていった。
あ れ… あ ん しん して …
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去っていく深海棲艦を見ていたら時雨が倒れて──え。
「時雨ねぇさん!?大丈夫っぽい?!」
「ぽい?、夕立さんこそ大丈夫ですか?。」
「そんなことはいいんです!それよりも…」
心配でたまらないのは…。
「大丈夫だよ、疲労とか怪我のせいだね。」
「……良かったぁ。」
隣では不知火が提督さんに連絡をしていた。
改めて、顔を見てみると、心のどこかで安心感が生まれていた。
「とりあえず、鎮守府に連れていきましょう。話はそれからだそうです。」
そう、不知火は言った。これからどうなるんだろうか…。