それと1000UAありがとうございます!これからも精進しますので…暇潰し程度に見てくれれば嬉しいです。
「もうやめてよ、夕立!」
僕は、
「駄目です!そいつから離れてください!」
こんなの、ちっとも痛くない。
「私のことはいいから、にげて…。」ポロポロ
こんな痛み
「そんなこ と で き るわけ な い!!」
いくらでも耐えられる。
─────4時間前
「海域の先行偵察、ですか?」
「ええ、今回の大型作戦の任務のね。」
今日は出撃も無いので、ゆっくり本でも読もうと思ったら執務室から駆逐艦全員に招集命令がかかった。
「いきなりで悪いってのも解ってるけど、出来るだけ急いだ方がいいんだ。」
「それは、どうして急いだ方がいいのでしょうか?」
不知火が僕と同じ事を考えたようですぐさま質問をした。
「その海域は、占領されるまで輸入船の航路だったの。だから国からすると急いで解放したい。そして今その海域の深海棲艦の数が何故か減っているの。」
「罠の可能性も視野にいれた方がいいんじゃないかい?」
「私も、時雨ねぇさんに同意です。そんな大切な海域だったら深海棲艦の数が減ることはおかしいですよ。」
「それで上の人達は私たちに任せたの。本当に罠だったらすぐさま帰投して欲しい。」
提督はいつもの雰囲気からは想像出来ないような真面目な顔だった。
「私だって、みんなを危険にさらすことはしたくないの…、でも、私には直接的には守る力はない。」
「だから、指揮で貴女たちを守ってみせる…っ!だからお願い…無事に帰ってきて…。」
こうして僕たちはその海域へと向かった。
「なんで私たちの司令官はこうやって、汚れ仕事じみたことをおしつけられるんだろう…。」
海域への移動中、吹雪が呟いた。
僕も不思議に思っていた。秋山さんの娘だとするとありえないような扱いだ。
……いや、だからこその扱いなのかもしれない。
父親が偉いからこその周りからの妬み嫉みがあるのだろう。
昔の僕にはあまり縁の無いものだったが。
「司令官のお父さんの名が知れているのも理由にあるかと思えます。」
「そんなことだけで…、酷すぎるよ…。」
そう言って吹雪が顔をしかめる。
「そんな中でも僕達を守ろうとしてくれてるんだ。なら、僕達がそのぶん頑張ればいいんじゃないかい?」
そこに時雨のフォローが入り、吹雪はやる気になって、
「そうですよね時雨さん、私頑張ります!」
と、手を上に突き上げた。
「やっぱり、吹雪は元気だね。」フフッ
…この二人いつの間に仲良くなったんだろう…。
─────────────────────────
「みんな、敵艦隊が来てる!戦闘態勢を!」
そう言って夕立さんは周りに注意を促していた。
すると、通信機からの司令官の声が聞こえる。
「全員、単縦陣で対応して。」
敵艦隊は駆逐イ級が5隻と、少し編成がおかしい気がした。
なにせここは敵側からすれば、死守するべき場所である。
「敵艦隊からの砲撃、来るよ!」
時雨が指示を出し、回避行動をとる。
「つまらない…ッ!」ドォーン
私は敵の砲撃をかわしつつこちらからも砲撃を撃つ。
そのとき、夕立も砲撃をしていた。
「当たれッ!」ドォーン
夕立の目はどちらとも色は、変わっていなかった。
「やはり…なにか条件があるのでしょうか……。」ボソッ
そのあとに、吹雪が放った魚雷が敵艦隊に打撃を与え、残り2隻となった。
「やっぱり…おかしい…。」
吹雪がそう呟くと夕立も同じように疑問の声をあげる。
敵が守るべき場所を手薄にする理由は───
その1─守ることが出来なくなった。いやこれは考えられないですね。
その2─────ドゴォォォォォォオン!!
「何…あれは…?」
─────────守るのに人手が要らなくなったから。