久しぶりってこともあって中身を凝ってしまったりしたので楽しんでいただけたら幸いです!。
それとTwitterをやっているので一応アカウントのやつ張っときますね。小説の完成とかを呟きますよー。https://twitter.com/0930Shower?s=09
それではどうぞ!
「…さて、着きましたね。」
と、私の隣に居る不知火は呟いた。心なしか声は弾んでおり、今にも跳ねだしそうに感じ取られる。
「oh!なかなかにいいお店ね!」
両手は提督に頼まれた荷物で塞がっていたが、両手を挙げて感動した様なポーズをとってみる。
だが、不知火には今目の前にある
「ネ、ネェ、シラヌイ!早速はいりましょう?」
始めて見る不知火の姿に戸惑いつつ、肘でつつきながらそう伝えた。
「…!……えぇそうですね。」//
すると不知火は驚いてこちらを見てから少し顔を赤らめて答えた。私のことを忘れていたのが、恥ずかしいのだろうか?と思い、自分がパフェに負けた腹いせに見つめてみる。
「…むーー。」ジーッ
「な、なぜ見つめてくるのですか!?早く入りましょう!」///
すると私の視線に気がついた不知火は絵に描いたように慌てて、私の腕を引っ張って店に入店させられた。
店の中は事前に吹雪の雑誌を借りて見たものと変わりなくとても綺麗な店内だった。
店員に案内されて窓際の席に着くと、不知火は置いてあるメニューを素早く開いてなめ回すように見ていた。
しかし、興奮して私を忘れていた不知火は、さっきと同じように気がつき、おずおずとメニューを私にも見えるようにテーブルに広げた。
「では、このプリンパフェを。」
不知火は既に雑誌を見て決めていたらしく、即決だった。真面目そうな不知火でも、女の子らしいところがあったことが可愛く、つい顔がにやけてしまう。
「な…何故こっち見てにやけているのですか!」
「フフッ、シラヌイにも女の子らしいところがあるのねって思ったの!」
まだ見ぬ一面が見れたので嬉しく思いつつ、満面の笑みで不知火に返事をかえす。そんなやり取りをみていて店員も微笑んでいた。
「も、もう!」///
そして注文も終わり、一緒に注文した飲み物を飲みながらパフェを待っていた。
ただ、不知火はいつもでは考えられないような、浮わつきっぷりで、今何か言われても反応しないだろう。
そんな状態の不知火に待ち望んでいたパフェが来た。
「WoW!!写真で見るよりとっても美味しそうね!」
そう言っている間に不知火は既にスプーン片手にまだかまだかと、睨み付けていた。
「シ…シラヌイ?その…眼が怖いわ…。」
不知火は私の注意に少し恥ずかしがりつつも目線だけはパフェの方を向いていた。
「すみません…私としたことが…。」//
そう口では言ってはいるが目だけはしっかりと
「っふふっ。」
不知火の必死さを見ていると、笑いが漏れてしまう。その笑い声を聞いて、不知火は頬を赤く染める。
「すみません…。」///
パフェはとても美味しいもので、私も不知火も満足して帰路に着いた。
「だいたい!貴女は軍艦としての威厳が足りません!そんな柔らかいような気持ちで戦えると思っているのですか!?」
…不知火に注意されているけど……まあ、問題はないわ。
「元に戦っているじゃない。
そう言うと、不知火は先程とはうって変わって驚きと悲しみが混じった様な表情になっていた。
「
うつ向いた不知火が心配になり、軽く肩を揺らすと小さく呟いた。
「どこまで…何処まで似ているんですか…。貴女は…。」
不知火の顔は今にも泣き出しそうな顔だった。ぷるぷると震え、眼を赤くしていて、いつもの不知火とは大違いだった。
「その考え方、その屈託のない笑顔…、Iowaさんは…、私の姉にそっくりなんです…。」プルプル
そこから不知火は昔話を、ぽつぽつとこぼし始めた。
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「私は、皆が沈んでいったのを見ていました。」
私は船の頃から皆が沈んでいくのを見ていました。
霰や、鬼怒さん、それに陽炎も。
陽炎は、最初に会ったっきり、
「そして私の姉は、陽炎は、私の知らない所で沈み、陽炎型は不知火型に成りました。」
「ね、ネェ、シラヌイ、辛いのなら話さなくていいわ…。」
私の顔がそんなに酷いものだったのだろうか?。大丈夫ですと返事を返し、話し続けた。
「そのあと私も比島沖海戦で沈みました。そのときに私は心の底から陽炎に会いたいと思っていました。」
Iowaさんの目はしっかりと私を見てくれていた。ありがたい、そうでなければ、話す意味がないのだから。
「その後、私達は艦娘として生まれ変わりました。」
新しい鎮守府で、様々な海域を攻略し日々の生活を過ごしたことも話した。
「ですがまた、私と陽炎は、離ればなれになってしまいました。」
そのとき、陽炎は戦績が良かったため、少し遠い鎮守府に引き抜かれてしまいました。
そこは戦績は良いものの、悪い評判しか聞かない場所だったのです。
「大丈夫、大丈夫!一生会えない訳じゃ無いから!手紙で連絡できるじゃんって!。ほらほら泣かないの!
え?泣いてない?」
陽炎はそう私に言いましたがとても心配でした。
手紙での会話でも陽炎は明るく、こちらに居たときとかわらないようでした。
『私がいなくなったからって、ずっと泣いてるんじゃないでしょうね?(笑)。冗談よ!私が居なくても頑張ってね!』
「そんな手紙を見て私も明るくなりました。ですが、それも空元気だったのかもしれません。」
いつもとかわらないように手紙が届いた。だが、内容は明るいとはかけ離れたもの。
『不知火、今まで黙っててごめんね。私、とある作戦の囮として指名されたの。
私、不知火に会えないで沈むなんて嫌だから。こんなところで終わるつもりはないよ。
だけど、もし、もしだよ?それでもだめだったら、レイカって言う子の鎮守府に移転して。あそこだったら、私としても、安心だからさ。
それじゃ、また会おうね!』
「手紙の最後の文は何かで滲んでいました。私は…私は…」
頬を何かがつーっと流れた。視界が滲む。それでも、伝えておかないと…。
「私は!Iowaさんに同じ様にになってほしくないんです…!だから…。」
そこまで言う前にIowaさんは私の涙をハンカチで拭き取った。
「No,problem、私がその考えだからって沈む訳では無いわ。」
そう言って、私の頭を優しく撫でてくれた。
「きっと、辛かったのよね。誰にも話せなくて、姉を攻めている訳ではないけど、楽観的だから沈んだ。そう思って納得するしかなかったのよね。」
Iowaさんの手は暖かかった。今まで内に秘めていた事を言ったこともあり、とても優しい暖かさだった。
「───っごめんなさい…陽炎っ…。」ポロポロ
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私の目の前で泣いている少女は、真面目だからこそ、ずっと抱えていた事を誰にも話せずに居た。
私はその事実が悲しかった。泣いている少女を抱き寄せる。一瞬、ビクッと動いたがそのあとから、私の服を掴んで静かに泣いていた。