少年と少女は海色の夢を見る   作:カウン

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題名のセンスと文のスキルを高めたいですよ…(笑)。

追記…中身を大幅に変更しました。


After the festival

歓迎会は順調に進み、途中で、不知火と話した。

 

「夕立さん、ちょっといいでしょうか?。」

 

「なんですか?。不知火さん?。」

 

「夕立さんは、練度はいかほどなのですか?。

初対面の人に迷惑だとは思いますが、これから艦隊に入るのであれば、知っておきたいので。」

 

うーん。これはどうなんだろうか……。

もしゲームと同じ状態であれば、今の夕立は、

 

「101です。」

 

そう、ケッコンカッコカリしたあとに失ってしまった。

その証拠に薬指には、銀に光る指輪がある。

 

「思いの外高いですね…。ボソッ

ケッコンカッコカリしているなら元の鎮守府の提督とは仲が良かったのですか?。」

 

 

「…………。」

 

これにはどう答えるべきか…と少し苦いような顔になっていたようだ。

 

「すみません。これは不知火の落ち度です…。」

 

それを悟ってなのか、不知火はその質問を取り下げてくれた。

 

まぁ、言いにくい原因は僕なんだけど…。

 

「ぼ、僕は大丈夫なので…。そんな暗い顔をしないでください。」

 

「だったら、この不知火、全力でサポートさせてもらいます!。

何かあったら私を呼んでください。喜んでお手伝いさせていただきます。」

 

なんで…。

 

「なんでそんなにもみんなは優しいんです?。」

 

「優しい?、当然のことですね。それに夕立さん、助けて欲しそうな顔してますし。」

 

助けて欲しそうな顔…?、と疑問が出てくる。

 

「なんかあったら言ってくださいね。では。」

 

が、そう言って不知火は去っていった。一瞬不思議に思ったが気持ちは晴れていた。

 

「はい。よろしくお願いします!。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、そろそろお風呂に入りましょう。」

 

それは歓迎会が始まって2時間たった頃に提督から言われた一言だった。

普通の女の子だったらただの言葉に過ぎない。

だが、僕からすれば

 

「え」

 

ま ぁ こ う な る な

 

「なんで、え、なの?。」

 

みんなからの視線が僕に集まる。

 

「い い いや、なんでもないです。」

 

そう言って、慌てた顔のまま顔を左右に振った。

 

「もしかしてなんか、隠してることでも~?。」

とニヨニヨしながら飛龍が聞いてくる。

 

「本当になんでもないですって。」

 

「じゃあ行きましょう。」

と、提督が。

 

「いこ!夕立ちゃん!」

と、吹雪までもが逃げ道をふさいてきた。

 

「うぅーー……もぅ…。」///

 

僕は渋々みんなとお風呂に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脱衣場に着くと、みんなが次々に脱ぎ始める。

 

はわはわと口元を押さえていると、飛龍が近づいてきた。

 

「…?…あ、夕立ちゃん両手上げて。」

 

そう飛龍に言われたが、なぜかわからずとりあえずしたがった。

 

「こ こうですか…?」///

 

「そーれっ!!」「!!?!?」/////

 

すると、僕の制服は(夕立のものだけど)飛龍の手によって上へと飛ばされた。

 

そのまま下を見ると夕立の慎ましやかな、けれど主張の激しいモノ(・・)が目に飛び込「はにゃぁぁぁぁぁぁあ!?!?……あれ???」/////

 

奇声をあげると提督さんも、吹雪ちゃんも、不知火さんも、二航戦の二人もこちらを見ている…。

 

「な、なんでもありません。」///

 

そう言ってからもう一度視線を落とすと、確かに綺麗だったが、興奮はしなかった。何故だろう…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お風呂は入渠用と入浴用のものがあるようで、入渠用は小さく、入浴用とは別の部屋にあるらしい。

 

「あぁ^~。疲れがぴょんぴょんするんじゃ~^。」

 

「疲れがぴょんぴょんってなにさ。」

 

蒼龍と飛龍のやりとりを尻目に、隣に居る泡でモコモコになった提督に疑問を投げ掛ける。

 

「ん、なに?」

 

端から見たら羊のような提督が返事を返す。

 

「毎回お風呂はみんな一緒に入っているんですか?」

 

いくら上司と部下とは言え、一緒にお風呂に入るのは疑問だった。そんな企業、生きているうちに聞いた覚えはない。

 

「うん、その日のみんなの心境とか、報告書だけじゃわからないことなんていっぱいあるもの。」

 

そうなのか、と納得しつつ身体についた泡をシャワーで流す。鏡を見ると濡れて髪のボリュームが減った夕立のと蒼龍…蒼龍?!と驚いて勢いよく振り替える。そしてそのまま立ち上がってしまった。そのまま蒼龍の顎へ。

 

 

刹那、ごん!と鈍い音と共に僕の精神はまた、深い闇へと落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう蒼龍…、夕立が気絶しちゃったわ…。」

 

「………ごめんね!」テヘッ!

 

 

─────────────────────────

 

「ねぇ、〇〇君一緒に帰ろ…」

 

そう声をかけても、〇〇君は振り向いてはくれない。

 

誰一人として、僕の存在を認めてはくれない。家族ですら、だ。

 

誰にも理解されずに、道端の石ころのように、

気にされることなく死んでいくような気がした。

 

孤独というより、「空気」。

 

まるで最初からそこに居なかったような、そんな感じ。

 

 

こんなのもういやだ。誰か、僕を、み ツ け テ。

 

─────────────────────────

 

「お、起きたね。」

 

そこには医務室の天井と提督が写っていた。

 

「気絶したのだけれど……大丈夫?、かなりうなされていたわ。」

 

体が小刻みに震えていた。声に力が入らない…。

 

「は は ぃ ごめんなさい。」

 

「?、なんで謝るの?。」

 

そこで、提督は布団を直そうとしてくれたらしいが

そのときの僕にはそうは見えなかった。

 

「ひぃッ!ごめんなさい、ごめんなさい。」

 

「……。夕立」

 

そう言って提督は、そっと僕を抱きしめてくれた。

 

「…!。」

 

「悪夢なんて、忘れちゃえばいいの。どんな怖い夢だったか私は知らないけど、貴方はここに居るんだから。

夢のことなんて、気にすることはないわ。」

 

貴方はここに居る…、なんか、心を読まれた 、みたい。

 

「す みま せん。今日、泣きすぎ ですよ ね…。」

 

「泣くのは、悪いことじゃないから。

今は何も考えず、泣いていいのよ。」

 

 

 

 

 

─────────────────────────

夕立は散々泣いた後、疲れて寝てしまった。

 

彼女にどんな過去があったのか、なにが彼女をここまでさせるのか。

 

「やっぱ、迅速に過去を調べるべき…か。」

 

 

 

 

こうして、夕立としての僕の初日は終わった。

 

そして夜は何事もなく静かに過ぎていく。




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