「さぁ、素敵なパーティーしましょ!。」
イ級の砲撃が来る。そう思った瞬間に体を撚る。
すぐ右を砲弾が通りすぎる。
もう一体のイ級が砲撃の為に口を開くそこに
走りながら、こちらから砲撃を撃った。
走りながらだったので軽く逸れてしまった。
「…これで小破ってところかな?。」
まだ距離が100メートルほど空いている。
先程のイ級が砲撃の構えをした。
なら…。とそのまま、正面に突っ込んでいった。
イ級はそれに反応するかのごとく、砲撃。
それをスライディングを応用し、ギリギリで避ける。
体勢を直すと、砲撃をしていない方のイ級が噛みつこうとこちらに向かって来た。
夕立はイ級に足をかけ、上に飛ぶ。
そして相手の死角である真上から連装砲を叩き込む。
そのまま落ちていき、イ級の背中を踏みつけた。
イ級はそれを喰らい、轟沈した。
「んー、こんなで、終わりっぽい?。」
もう一体のイ級が仲間を沈められたのが頭に来たのか、
砲撃体勢にうつった。
「遅いっ、ぽい!。」
そう言い、イ級の頭の部分を夕立は思いっきり殴り飛ばした。
その殴った体勢のまま、流れるように砲撃を行う。
「す、すごい…、不知火の出る幕もありません…。」
今の一撃で、イ級は沈んでいった。
夕立は空を見上げ不敵に笑っていた。
─────────────────────────
「ゆ、夕立さん?。」
「不知火さん?。来てくれたんですか?。」
いつの間にか不知火が助けに来てくれたようだ。
「今さっきですけどね…。遅れてすみませんでした。」
「だ、大丈夫ですよ。来てくれただけ嬉しいので…。
それで、吹雪ちゃんは…?。」
「今さっき戦闘が終わったようで【ピリリリ】、はい。不知火です────。」
「夕立ちゃん!。大丈夫だった?!。」
そこには少し怪我をした吹雪が立っていた。
「私は大丈夫だよ…私よりも吹雪ちゃんは?。」
「これくらい、問題ないよ!。」
良かった…。と安心していると不知火が提督と通信を終わらせたようだ。
「吹雪さん、夕立さんは帰って入渠と補給をしてください。
その後のことは不知火がやっておくので。」
私たちは了解し、その場を不知火にまかせ、鎮守府に帰った。
「片目が、元に戻ってる……?。」
「はーぁ、やっぱ朝のお風呂はいいねぇ~。」
小破してしまった、吹雪が一人だと寂しいと言って
半ば強引に入渠所につれてこられてしまった。
「う、うん。そうだね。」
裸耐えるので結構ギリギリなんですけど…。
「それよりさ、さっきの夕立ちゃん、凄かったね!。」
「ありがとうね…。」
問題はそっちだ。さっきの戦闘で記憶が半分位しか残っていないのだ。
「あんな風にかっこよく戦えるって、羨ましいよ!」
「吹雪ちゃんも、凄かったと思うよ。」
事実、自分で戦った実感があまりしない。
「今度さ、教えてくれないかな?。」
僕はなにも答えることが出来なかった。
吹雪の期待の視線がとてつもなく、痛い。
「夕立ちゃん?。」
「……ごめん…。」
そう言い残し、入渠所を出ていってしまった。
「はぁ…昔からの癖なんだよなぁ…逃げちゃうの…。」
脱衣場をすばやく出て今は海の見えるテラスで
黄昏れていた。
「どうした?。悩める若者よ~。」
この悪ふざけの感じは……。
「蒼龍さんですね?。」
「正解!、よくわかったね~。さぁさぁ、話してみなさいな。」
それから僕は、先程のゴタゴタを蒼龍に話した。
もちろん、軽く話は誤魔化したけれども。
「うーん。夕立ちゃんって直感で戦ってる感じでしょ?だったら説明出来なくても仕方ないんじゃないかな?。」
「そう 、 なんですか?。」
「まぁ、そんなもんでしょ!。難しく考える方がだめよ。」
「えぇ……。」
「逃げるより当たって砕けろってね。
それより、さっき吹雪ちゃんが探してたよ。
行った方がいいんじゃない?。」
「わかりました。謝ってきます!。」
「うわぁーお……。すっごく速い…。
────私も、逃げてちゃ駄目だよね……。」