今執筆中の話まだ書き終わってないのに何をやってるんだ私は…!
まあいいや。始まりまーす
街を歩くとき、その少女は下を向く。
余計なものを視ないように。
知りたくもないものを視ないように。
その少女は誰とも目を合わせないように、下を向いて街を歩く。
けれど、常に下を向いて歩くことなんてできないので、どうしても視えてしまうのだが、そこは仕方がないと諦めている。
「小町」
サングラスをかけた青年が少女に呼び掛けた。小町と呼ばれた少女は青年に向き直る。
「迅さん」
「呼び出して悪いな、小町」
迅と呼ばれた青年はにこりと笑って手を振る。小町は不機嫌そうに頬を膨らませ、びしびしと迅を叩いた。
「呼び出しておいて遅れるってどういうことですか、遅れるなら連絡くらい入れるです」
小町がジロリと迅を睨む。迅はさっと目をそらして耳をふさいだ。それを見てますます小町の頬が膨らんでいく。それこそ、風船のように。
「…まあいいです。そのかわり、昼食奢ってもらうですよ」
「うえ、マジかよ…」
「女子1人の昼食代ぐらい出すですよ。いくら無職でもそのくらい出せるはずです…よね?」
「さらっと毒吐くの止めてくれる?あと、出せるから!だからそんなかわいそうな人を見る目止めて」
何故だろうか、敬語なのに敬意が全くこもっていない。
小町は迅の言葉を無視して近くのファミレスに入っていった。
―
「で、何の用です?迅さんがこまちを呼び出すなんて、珍し…。…なんかヤバイことですか?」
大の大人も遠慮するような量のステーキを行儀よくむさぼり食いながら小町が迅に訊く。
迅はふるふると首を振った。それを見て小町はホッと息を吐く。
迅は未来を視ることができる。色々と制限はあるが、とんでもない能力であるのは明白だ。
便利な能力だと、誰もが思うだろう。よからぬことを考える馬鹿もいるはずだ。だが、小町は羨ましいとは思わない。
迅の苦労はよく知っているし、視たくないものを視る辛さは誰よりも理解しているつもりだ。
「…じゃあ何なのです?こまちを呼び出すほどのことだったのですか?」
「んー、何て言うのかな、近々上層部がゴタゴタするっぽいから…」
「…なるほど。こまちに城戸派につかれると厄介だから今のうちに玉狛に引き込んでおこうということですね」
「う…まあ、そうなんだけど…」
ストレートな小町の物言いに迅がポリポリと頬をかく。実際その通りだったので何も言えなかった。
「玉狛に引き込むって言うか、城戸さんの派閥につかないでくれれば充分なんだけどね」
苦笑して言う迅。小町は「そうですか」と再びステーキをむさぼり始めた。
「…ゴタゴタするの、どのくらい先なのですか?」
「ん?珍しいね。いつもは気にしないのに」
「ま、こまちとしてはどうでもいいので訊かないでいたですが、今回はなんとなく、です。それで?どのくらい先なのですか?」
小町の問いに迅は首をかしげた。
「…数ヶ月くらい?」
「…かなり先じゃないですか。そんなにはっきりと視えたのですか?今のうちから暗躍しないと間に合わないのですか?」
「ほんとに珍しいな…別にそういう訳じゃないけど」
煮え切らない迅の言葉に小町は眉をひそめた。だが、それはいつものことなので追及しなかった。
プロフィール
木影 小町 (こかげ こまち)
年齢:15歳
誕生日:3月3日
星座:みつばち座
好きなもの:お好み焼き、漫画、カラオケ、ゲーム
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ここからあとがきです。
主人公と迅さんしか出てきてませんね。大丈夫です!色々出す予定なので安心してください!
この人出して~とかあればどんどん言ってください、頑張って出します(キャラ崩壊にご注意ください)。
ボーダーの隊員って何で2月3月生まれの人が少ないんですかね?3月なんて全くいないじゃないすか…
評価、感想お待ちしております!