死神と氷の求める物   作:K joker

1 / 10
評価お願いします。

***このマークは視点切り替えです。



出逢いの直前

VRMMO、仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム。正式名称、Virtual Reality Massively Multiplayer Online バーチャルリアリティー・マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン。

 

俺はその中のひとつ、GGO ガンゲイル・オンラインのフィールドの荒野の真ん中をゆっくりと歩いている。

吹き抜ける風、舞う砂埃、崩れかけの廃屋。

殺伐としたこの世界では、PK プレイヤーキラーが非常に多く存在する。

そのPKこそが俺の狙いである。

 

俺、エイト・シャドウこと比企谷八幡は自分の腰にあるホルスターに目を向ける。そこには大口径のハンドガン、プファイファー・ツェリスカーと、スミス・ウェッソンM500が。

両方とも実弾銃であるため、このゲームでは対人武器となる。このふたつは、俺がわざわざPKを倒すためにボス狩りして手に入れた物であり、俺の主武器でもある。

 

いつもならフィールドに出たらすぐ襲われるのに、今日はなぜかまだ襲われていない。こうなったら自分から探すしかないのか?めんどくさいな...。

 

俺には2つ名をとして、【グック】とかいうのがあるが、調べてみたら労働が嫌いな死神らしい。なんでこんな不名誉な2つ名をつけられたのか理解できん。なんでだ?

...ま、どうでもいいか。それにしてもPKがいない。...じゃあ、さっさとPK探しますか。

 

* * * *

 

 

 

「ねえ、本当に【彼】を狙うの?」

 

「当たり前だろ。この前の分も取り返さねえといけねえんだよ」

 

私、シノンこと朝田 詩乃は今、自分の所属しているスコードロンの活動としてPK(ここではプレイヤーキルを指す)をするため、フィールドの廃屋の集まりに身を潜めている。

たった今までターゲットの名を聞かされていなかったが、まさか、腐った目とやせ細った体、そして異様な仮面を付けていることから【グック】の2つ名を持ち、二丁のハンドガンを使う事でPKK(プレイヤーキラーキラー)として有名である、エイト・シャドウとは思いもしなかった。

 

「...彼は、PKKとして有名なのよ?」

 

「あん?そんなこと知ってるさ」

 

「じゃあ、なんで彼をターゲットに?」

 

「いくらあの【グック】だろうが、この人数だ。弾数にも限りがあるし、何よりあいつは遠距離の対策を持ってないんだぞ?シノンがいたら勝ったも同然だ」

 

確かにそうかもしれない。今回、彼を襲う予定だったスコードロンと連絡を取り、大人数で勝負しようとしているのだから。

それに私はスナイパーであり、初弾は弾道予測線が見えないというメリットがある。私は反論の言葉に詰まってしまった。

 

「分かったな?じゃあ、射撃は頼んだぞ、シノン」

 

「...了解、ダイン」

 

なぜかはわからないけど、どうしてもスコードロンのリーダー、ダインを好きにはなれない。たしかに腕利きであり、判断力もあるとは思うのに、なぜだろう。

 

「...来たぞ!位置につけ!」

 

そして、戦端は開かれた。




ありがとうございました。

少し短めの投稿です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。