今回は少し分かりにくくなっています。
視点切り替えが多いです。
***このマークは視点切り替えです。
あれから大体15分後、廃屋の集まりを見つけた。
俺はここまで襲撃無し。
つまり、あの廃屋に俺狙いのPKが集まっていると考えて良いだろう。
スナイパーがいると厄介だな...
取り敢えず、地面に伏せて状況観察するか。
...目視できる範囲に16人。多分こんだけいると、あの壁の向こうにもまだ10人くらいらいそうだな...
立ち上がって自分の装備を確認しようとした時、俺の勘が警報を鳴らした。
ーここは危険だーと。
急いで飛び上がり、空中で体を回転させる。その瞬間、一瞬前まで俺の顔があった空間を豪速で何かが通り抜けた。
「...この威力、まさか...」
* * * * *
「なっ!?」
『どうした、シノン!』
避けられた。この事実を私は信じることが出来なかった。
何故、何故避けられた?私が何かミスをした?それとも彼が気づいた?
ーいや、まずは連絡が先。
「ごめんなさい。目標、失敗」
『ッ!了解!これより全員で攻撃を仕掛ける!援護を頼む!』
ありえない、という驚きが伝わってくる。
しかし、そこはやはりスコードロンのリーダー。ダインは即座に全体に指令を飛ばす。
「分かった。」
取り敢えず、今は目の前の敵を排除するだけだ。
数分後、そこには私達のターゲットと大量のドロップアイテム、私しか残っていなかった。
* * * * * *
やっぱりな...
あの後、すぐに結構な人数に襲われた。
しかし、あの程度の人数ならば何とかなるし、そもそも一人一人の実力が足らなかったため、ものの数分で終わった。
問題はその後。
俺の事を狙ったスナイパーさん。
多分だけど、この子「氷の狙撃手」だ。俺も初めて見たが、噂で聞く特徴と一致している。水色の髪の毛、長いマフラー、自分よりも大きなスナイパーライフルのヘカートⅡ。そして何より、非常に美しい顔立ち。
一瞬殺そうとしたが、この子が本当に「氷の狙撃手」なのか気になった。
俺がその子に話しかけようとしたその時ーー
「何故、貴方はそんなに強いの?どうやって?どうやってその強さを手に入れたの?」
こう聞かれた。
だから、俺はこう答えた。
「こんなものは、強さとは呼ばない。」
「確かに武器や、ゲームのステータスなどは強いと言えるだろうな。しかし、ここはゲームの中であり、そんな強さは真の強さではない。」
「だから、君のその質問に答えることは出来ない。」と。
* * * *
私の周りには味方のドロップアイテムが転がり、すぐ近くにはターゲットがいる。
ターゲットを殺すことも忘れて、私はこう聞いていた。
「何故、貴方はそんなに強いの?どうやって?どうやってその強さを手に入れたの?」
すると、彼に
「こんなものは、強さとは呼ばない。」
「確かに武器や、ゲームのステータスなどは強いと言えるだろうな。しかし、ここはゲームの中であり、そんな強さは真の強さではない。」
「だから、君のその質問に答えることは出来ない。」
そう返されて、何かを考える間もなく、気がついたらこう言っていた。
「私は貴方の言う真の強さが何かは分からない。だけど、私は強くなりたい。」と。
不思議な人だった。
確かに彼は強い。しかし、それを真の強さとは呼ばなかった。
もしかしたら。
もしかしたら、彼は私の求める、真の強さの意味を知っているのではないか。
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これが、俺と彼女の出逢いであり、俺の求めるものが分かる、1つのきっかけとなり、
これが、私と彼の出逢いであり、私の求めるものが何なのか気づくきっかけとなり、
俺と私の、1つの物語の始まりとなるのであった。
分かりにくくてすみません。
最後のところのシノン視点は、八幡がシノンの求める真の強さの意味を知っているのでは、と言う意味です。
八幡はシノンの求める真の強さの意味は知りません。
ややこしいですが、
八幡→シノンの求める真の強さの意味を知らない
シノン→八幡が自分の求める真の強さの意味が分かっているのではないか。と思っている。
ということです。
そして、一番最後は2人の視点の重なりです。
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