「え?」
なんで?みたいな顔してるな、こいつ。
「いや、金返してくれ。レンタル料金。」
「ちょっと待ってくれ、なんで俺たちがエイトさんに金を返さないといけないんだ?」
「お前らバギーレンタルしただろ?その金だよ」
シノンが気づいたような顔して目を逸らす。おい、目を逸らすな。
「だから、なんで俺達が君に金を返さないといけないんだ?」
おい、こいつ馬鹿か?ここまで言ってんのに理解できないのか?
「お前らがバギーレンタルした時、俺を抜かしたの気付かなかったか?バグで俺にレンタル料金の請求が来たんだよ。俺はその時まだバギーになっていなかった。だから、お前らのレンタル料金を俺が払ったんだよ。」
「あ...そう言うことか、すまんすまん。金は払うよ。」
「ちょっと待って、あんた、お金ないでしょ?」
「おう」
なんだ?こいつ金ないのにバギーレンタルしたのか?
それにしても...こいつの武装なんでこんなに整ってるんだ?腰にぶら下がってる光剣、それ結構高いだろ。
...まさかこいつ
「なあ、お前シノンから金借りたりしたのか?」
「うっ...」
したのかよ...
いかん、ここはシノンにも注意してやらないと。
あの子怖いけど優しいところもあるから、ツンデレだから、騙されちゃう。
「おいシノン、そういうのはできるだけ無しにしとけよ?俺だったからいいものの、危ない奴だったらどうするんだよ?」
「エイト、ごめんなさい。しっかり私が払うから。」
「...仕方ないか、それでいいよ。」
こうして俺の手にレンタル料金が戻って来たのだったー。
シノン達と雑談をして、キリトとも多少打ち解けてきた頃ー
『BoB予選、一回戦開始まで30秒。』
ふむ、俺の番が来たようだな。
「じゃあ、ちょっくら行ってくるわ。」
「おう、頑張れよ!」
「頑張りなさいよ。本戦で戦いましょう。」
頑張りたくないんだけどなぁ...
転送完了、現在は待機室にいるんだが、ぶっちゃけ武装と言っても二丁の愛銃を腰に刺すだけだから、別なんもないんだが...
『転送開始』
おっ、転送された。
ここは...荒野、か?
相手は知らないから、多分強くない奴だろうな。
ーーー数分後ーーー
勝ったわ、すぐだったわ、弱かったわ。
この感じだと、やっぱり予選は雑魚だけなんだろうな。
そのまま順調に勝ち進み、俺、キリト、シノン、全員が決勝に残ったのだった。
シノンはAブロック、俺、キリトはBブロックだから、次の決勝で当たることになるのか...
古参プレイヤーの強さ、見せつけてやりますか。
『転送開始まで30秒』
俺とキリトの戦い(一方的)が始まった。