デート・ア・ライブ 〜天使を纏いし最古の王〜   作:多趣味の一般人

4 / 4
更新遅れてしまい申し訳ないです!今回、ギル様が戦闘します(と言っても、出るのは最初と結構後)。今回はかなり長いですが、どうかお楽しみ下さい!
それでは、どうぞ(= ・ω・)っ


再開…しかし戦闘

フラクシナスにて、士道に精霊について説明している最中に現れた男の精霊……今までの精霊とは違い史実にも残るあの名高き英雄王…ギルガメッシュが琴里と『士道と自分達に危害を加えない』・『士道が命の危機に瀕した場合、必ず助ける』と言う条件の元に協力関係になってから数日が経ち……

「ゼェ……ハァ……クソっ……めちゃくちゃキツい……。」

朝から士道はギルガメッシュに特訓という名の地獄を体験していた。

「おい雑種もどき。この程度でへこたれるなど、怠けにも程があるぞ?せめてこの程度の鍛錬を余裕で乗り切れるようになるまで力をつけるぞ!」

「そ、そんなぁ〜!」

まだこの地獄が続くと聞き、絶望の声を出す士道。と、そこへギルガメッシュが、

「フン、ではもしこの鍛錬を乗り切ることが出来れば何か褒美を与えようではないか。」

と、言った。その言葉に士道は素早く食いついた。

「ほ、褒美!?一体どんな褒美をくれるんですか!?」

「フッ、貴様の望むモノであれば、余程のことではない限り褒美として与える事は出来よう…。望むのであれば、俺の財宝をほんの少しだけだが与えてやろう。ただし!それもこれも、貴様の頑張り次第だ。ここ数日鍛錬に励んでいるが、貴様が上手く吸収出来なければ強くなれん。今の貴様では、他の精霊達と戦うとなった時すぐに死んでしまうだろう。だからこそ、この鍛錬だ。それに、今いるこの空間には、『死』という概念が存在しない。故に現実世界で死ぬような一撃を受けてもこの空間内では死ぬ事はまず有り得ん。分かったな?現実世界で死にたくなくば、この空間内での鍛錬で強くなってみせろ。」

ギルガメッシュは士道を強くし、容易に死なないように特訓していると言う。

「…な、なるほど…。流石は最古の王様なだけあって色々とぶっとんでるな…。でも、この鍛錬を続けていれば強くなれる…。皆を守れる…あの女の子だって救える…。よしっ!」

士道もそう気合いを入れ、再びギルガメッシュとの鍛錬に励んだ。

 

 

 

 

 

そしてそれから更に数日後、士道はいつも通り鍛錬を終え、学校に向かっていた。(この時点で、士道は人間をやめているが、本人はその事に気付いていない)

「はぁ……やっぱりキツいなぁ…。でも王様も言ってたけど、最初の頃よりは強くなれたっぽいし、成果は出てるんだよな?体力や持久力も付いたし、そろそろ鍛錬の段階をもう一段階上げるとか言ってたなぁ…………俺の身体、持つかな?」

そんな風にしみじみとしている内に学校へ着き、いつものようにその日の授業を受けた。

 

 

そして放課後になり、士道は今日の晩御飯を作るため、家に帰る準備をしていた。

「さてと。今日の晩御飯何にしようかな?……うん、久しぶりにハンバーグにするか。琴里の喜ぶ顔が想像出来るな。」

と、ハンバーグを前に目をキラキラさせて喜んでいる琴里を想像していると、

 

 

フォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

 

突如、空間震警報が鳴り響いた。

「え!?また空間震か!?」

再び空間震が起きるかもしれないと思い、他の生徒と同じように急いでシェルターに避難しようとするが、

「え…?」

少しの浮遊感か生まれたと思った瞬間、士道の視界はいつもの見慣れた校舎ではなく、少し前に見たフラクシナスの船内であった。(勿論、士道がフラクシナスに回収された瞬間は、他の生徒達には見られていない)

「あれ?さっきまで学校にいたのに……もしかして、転送装置…なのか?」

士道がそんな風に考えていると、

「やぁ、また会ったね。早速だが、管制室に行くよ。」

と、目の前の扉から令音が士道に話しかけた。

「あ、令音さん。…もしかして、精霊が現れるんですか?この前のあの女の子か……。」

「あぁ、どうやらもう現界したようでね。既にプリンセスが現界したと確認できた。場所は………君の通っている学校だよ。」

「え!?」

あの少女が現れたのが自分の通う学校と聞き、驚く士道。

「驚くのも仕方ない。兎に角今は琴里の所へ急ごう。」

「は、はい!」

そうして2人は琴里達のいる管制室へ急いだ。

 

 

「やっと来たのね士道。遅いわよ!」

「ご、ごめん…。」

「まぁいいわ。それより今はプリンセスよ。いい?士道、貴方は今からプリンセスとコンタクトして、まずはデートに誘いなさい。」

「デ、デートに誘うったって、俺はそんな経験無いぞ?どうやるんだよ?」

「安心しなさい。その為のフラクシナスよ?このインカムをどっちでもいいから耳に付けなさい。そのインカムから私が指示するわ。」

そう言って琴里は士道に小型のインカムを手渡した。

「これでか…。分かった、やってみる。」

「……まぁあのギルガメッシュ……様に鍛錬してもらったんだから、逃げる事になっても死にはしないでしょうけど、くれぐれも気を付けなさいよ。あっちは精霊で、貴方は人間なんだから。」

「分かってるよ。危なくなったら逃げる。指示、頼んだぞ。」

「…えぇ、任せときなさい。さぁ、そろそろ作戦を開始するわよ。」

「おう!」

 

 

そして 、士道はフラクシナスから再び学校に転送された。

「ふぅ……学校、めちゃくちゃだな……。」

空間震の影響で学校は色んな所が崩壊し、瓦礫となっていた。

「……さて…どこにいるんだ?」

と、周りを見ていると、

『士道、聞こえてる?』

「お?琴里か?聞こえてるぞ。」

耳に付けていたインカムから琴里の声が聞こえてきた。

『そう、ちゃんとインカムは正常のようね。…士道、いきなりだけど精霊は学校の教室の中にいるわ……貴方の教室よ。』

「……マジか…。」

自分のクラスの教室にいると聞いて少し驚く士道。

『マジよ、兎に角教室まで行きなさい。本番はそれからよ。』

「分かってる。」

そして士道は教室に向かって歩いていった。

 

 

 

 

階段を上がり、廊下を歩いて教室に着いた士道。

「……ここにいるのか…。」

意を決して扉を開ける。

「……ん?」

扉を開けた音で精霊……黒髪の少女は士道に気付く。

「や、やぁ…また会ったn……」

 

シャンッ!

 

また会ったねと言おうとすると、いつの間にか持っていた大剣の先を喉元に突きつけられていた士道。

「…ヒッ…!?」

突然の事に尻餅をつく士道。

「貴様…私を殺しに来たのか……。」

「ち、違う違う!?そんな事しに来たんじゃないよ!?」

必死にそう言う士道。しかし少女は訝しんでいるようである。

「…怪しいな………ん?お前どこかで見た事があるな?」

「え?覚えていて……ぐっ!?」

今度は前髪を掴まれ強制的に顔を近付けられる。

「また訳の分からない事を言って私を油断させる気か?だがその手には乗らんぞ?目的はなんだ?」

「も、目的なんて……。」

無いと言おうとするが、実際彼女をデートに誘う目的で来ているため、そんな事は言えなかった。

「……………。」

少女は士道を穴が開くのではないかという程睨みつけている。そして士道は、

(琴里!?何でインカムから声が聞こえないんだ!?)

そう、士道のインカムから琴里の声が聞こえず、士道は焦っていた。フラクシナスにいる琴里達も、

「ちょっと!?なんで急にインカムからの通信が途絶えるのよ!?」

「分かりません!!何かのジャミングの様なモノが発生しています!」

「くっ!こんな時に!」

「琴里、どうするんだい?」

「どうするって、士道を一旦フラクシナスで回収するわ!今はどう考えても危険だもの!」

「………いや、私は少し様子見をした方がいいと思うよ。」

「はぁ!?士道が死ぬかもしれないのよ!?」

「もし死ぬような状況になっても、()が助けてくれるはずだ。」

「………分かったわ。あの人を信じて、少しだけ様子見よ。」

と、言うふうに一旦回収しようとしたが、令音の発言もあり今は様子見をしている。

「……どうした?やはり何か企んでいるのか。」

「…目的があってここに来たのは否定しない。でも、それは君を殺しに来たわけじゃないんだ…!」

「なに?では何をしにここに来た?」

「……ただ、君と話したかったんだ。」

士道は自分の思いをそのまま彼女に言った。

「話だと?」

その少女は怪しんだ目で士道を見る。

「……なんで、そんなに悲しい目をするんだ?」

「な、なに?」

突然そんな事を言われ、少し驚いたように聞き返す少女。士道は、自分が今まで思ってきた事を言った。

「…初めて会った時からそうだ……君は目にした人間全てに、口では強気の言葉を言ってるけど、君の目は悲しさでいっぱいだった……。」

「そ、そんなことはない!」

「……本当に?」

少女はそんな事はないと叫ぶが、士道は本当にそうなのかと聞く。

「当たり前だ!この私が…悲しむなど…!」

「……そうやって、苦しそうな顔をしてる時点で、悲しんでいるって事に、なんで気が付かないんだ?」

「……な…に?」

それは、少女にとって自覚の無いモノだった。【悲しい】……少女はこの世に生まれて初めて、その感情(・・)を認識した。余程動揺したようで、士道の髪を掴んでいた手を離す。

「……悲しんでいるのか……この私が?」

「……でも、俺は君を悲しませる様な事はしないよ。」

士道が少女にそう言った。

「…ッ!そんな言葉が信用出来るか!!私はあの変なメカメカとしているヤツらに、『お前は死ななければならない』などと言われたのだぞ!?どうせ貴様も、私を殺そうと……」

「そんな事はしないよ…絶対に。」

「……?何故そう断言出来る?貴様も人間だ……なら、いつでも私を裏切る可能性があるだろう!?」

「………今まで、沢山の人間に否定されて来たんだと思う。でも…俺だけは…絶対に!君を否定しない(・・・・・・・)!!」

「…なっ!?」

心のこもったその一言に、少女は明らかに動揺した。

「…う、嘘だ…どうせそうやって私を騙すつもりだろう!?そんな言葉、信用でき…「例え君がそう思ってても、俺は…俺だけは!君を裏切らない!否定しない!だから、信じてくれ(・・・・・)!」……!」

士道の…その必死な表情を見て、少女は本当にこの人間は自分を裏切らないのかと考えた。そして…

「………った…。」

「え?」

「分かったと言ったのだ!2度も言わせるな!………今は…お前を信じてやる…。」

「…!」

先程までま嘘だと言っていた少女が、自分を信じると言ってくれたことに、嬉しいと思う士道。

「か、勘違いするなよ!?あくまで貴様から情報を引き出す為に信じてやると言っただけだからな!……そうだ、情報は大事だ、超大事。」

そして、自分を無理矢理納得させるようにそう言う少女。それを見て、まだ完全に信用してくれた訳ではないと士道は考えた。

「…まぁ、今はそれでもいいよ。最初にも言ったけど、俺は君と話をしに来たんだ。」

「そう言えばそんな事を言っていたな。話とはなんだ?」

早速本題に入ろうとした士道だが、そこで肝心な事を忘れていた事を思い出した。

「あ、そう言えば君の名前は?ずっと君って言う訳にもいかないし…。」

そこまで言って、士道は少女の顔が…少し寂しそうな顔になったのを見逃さなかった。

「……名、か……悪いが、私にそんなものはない。」

「…あ…。」

そして、何故そんな事が分からなかったのか…士道は自分を叱咤した。

「……なに、お前がそこまで暗い顔をする必要は無いだろう?………そうだ、名が無いならお前が私に名を付けてくれぬか?」

まるで名案だと言うように士道にそう提案する少女。しかし突然の事に士道は少し硬直し…

「…………えぇ!?」

驚いた。

「む?なにか不満か?」

少し機嫌を損ねたようにそう言う少女。

「い、いや、別に不満って訳じゃ…ないけど……いいのか?俺が名付けなんて…?」

「良いのだ。この私と話し合おうとするなど、お前が初めてだったからな。…そうだ、ついでにお前の名前も教えてくれ。いつまでもお前と呼ぶのは……何故か、少し嫌だ。」

「……!」

前ならそんな事を言わないと思ったが、そんな風に言ってくれるという事は、少しは心を許してくれているのか?と士道は思った。

「……分かった、俺の名前は五河士道。呼び方は何でもいいよ。」

「………シドー……シドー…か。」

噛み締めるようにそう呟く少女。

「…ではシドーよ。私にどのような名をくれるのだ?」

若干キラキラした目でそう聞く少女。士道は名付けなど初めての事でどうするか悩んでいた。

(ど、どうしよう…?きっと下手な名前じゃ殺されるかも…こんな時に琴里と連絡が取れたら…………そうだ…!)

そんな時、一瞬閃いた士道。気に入るかは分からなかったが、試しに少女に聞いてみることにした。

「な、なぁ?『十香』って言うのはどうだ?結構似合うと思うんだけど……。」

「トーカ?………どういう字を書くのだ?」

どうやら気に入ってくれたらしい。

「えっと………こう書くんだよ。」

士道は黒板に白のチョークを使い、【十香】と書いた。

「……ふむ…こう書くのか。」

 

ガリガリガリガリガリガリッッ!

 

そんな音を立てながら、指先で黒板を削り少し歪な形だが【十香】と書いた少女……いや、この瞬間をもって、彼女は【十香】となった。

「……フフッ…シドー。」

少し微笑み、士道に話し掛ける十香。

「ん?どうした?」

「…十香…私の名前は十香だ。…素敵な名前だろう?」

嬉しそうに笑顔を浮かべながら、士道にそう言う十香。その姿は、最初のような悲しみを滲ませた儚い姿ではなく、世界に光を見い出し、幸せと感じている姿であった。士道は、再びその姿に見惚れた。

「…………あぁ、いい名前だな。」

そして、士道は1人の精霊(少女)と打ち解ける事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その時には、もう遅かった。

 

ドガガガガガガガガガカ!!!!!!

 

「「!?」」

急にガトリング砲を発砲したような音が鳴り響き、士道達のいた教室の壁が破壊されていく。幸い、十香が咄嗟にバリアを作り、弾丸から士道を守ってくれたようだ。

「…あ、ありがとう…十香…。」

突然の事に呆然とする士道だが、ちゃんと十香に感謝する。

「ふむ、怪我はないようだな。………あの変な集団……また私と戦いに来たのか…。」

そこには、初めて士道と十香が出会った時、十香目掛けて攻撃を仕掛けてきた少女達の集団であった。

「…………ここは危険だ。早く逃げるのだ、シドーよ。」

十香が士道にそう言う。

「え?で、でも!十香を置いていくなんて…!」

十香が殺されないか心配になる士道。

「大丈夫だ。あのようなヤツらに、私は殺せない。……だが、シドーはただの人間だ。下手をすれば死ぬかもしれない……私は、それは嫌なのだ。折角私を肯定してくれる人間を見つけたのだ……死なす訳にはいかない。」

決意の篭った目で士道を見やる十香。

「……シドー、出来れば……再びお前と会って話がしたい。」

「…十香……。」

そして十香が少女の集団に突っ込もうとした時、空から声が聞こえてきた。

貴様が戦う必要は無いぞ(・・・・・・・・・・・)()。」

「「「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」」」

まるで空間に響き渡るような声に、その場にいた全員が驚き上を向いた。

「そこの雑種どもはこの我が相手をしてやろう。お前は存分に話をしているがいい。」

「な、何よアイツ!?」

「男の…精霊なの?」

「全身黄金の鎧の精霊なんて、聞いたことない…。」

そんな風に少女達はギルガメッシュを見て言っている。

「でも、精霊であるのなら私達のする事は変わらないわ!皆!二班に分かれて、あの男の精霊とプリンセスをそれぞれ叩くわよ!」

「「「「「「「「「了解!!!」」」」」」」」」

その集団の隊長格らしき女性の号令を聞き、他の少女達はそれぞれ二班に分かれ、士道達とギルガメッシュに向けて砲撃しようとする。しかし、それを許す程ギルガメッシュは甘くない。

「おい雑種ども…貴様らの相手は我がすると言ったはずだが?誰の許しを得て…我の言葉を無視している!!」

そう言うと同時に士道達の目の前に黄金の波紋か現れ、その中心から槍や剣などの武器が飛び出していった。

「うわっ!?」

「な、なによこれ!?」

「きゃあああ!!」

「くっ!?なんだこの能力は!?」

「まさか…天使!?」

ギルガメッシュの砲撃により2、3人程少女達が撃墜された。どうやら怪我を負っただけで、死んではいないようだ。

「フン…その程度の防御でこの我の【王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)】を防ぐつもりだったのか?ハッ!この我も舐められたものだな?」

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)?それがお前の天使か!?」

先程の隊長格の女性がギルガメッシュに向けてそう言った。

「天使?……この我の宝具を…たかが天使ごとき(・・・)と一緒にするでない。これは我が財宝達の眠る宝物庫である…断じて天使などではない!…そも、貴様らの言う天使とやらは、今の我では使えん。少しばかり腹立たしいがな…。」

「は?天使じゃない?それに天使が使えない?…………じゃあアナタは一体何者なのよ!?」

訳が分からず、叫ぶように言い放つ女性。

「何者だと?…決まっている。天上天下、この我を超える者はおらず……全ての英雄…全ての王の頂点であり原点……ありとあらゆるモノを収め、神すら降し…人類最古の王と呼ばれ、この世で一番にして絶対的な知名度を誇る王……英雄王…ギルガメッシュである。」

いつにも増して威厳あるその姿…その姿を見たその場にいた全員が…その姿に畏怖した。そして少女達は…本能的に気付いてしまった。自分達はとんでもない相手に挑んでしまったと…。

「理解したか?雑種ども。では…遊びを続けるとしよう。」

そう言って右手を少し上げ、曲げていた右手首を振るような動作をした。すると、いつの間にかギルガメッシュの背後に展開されていた十を超える黄金の波紋から、様々な形の武器達が発射された。

「「「「「「き、きゃあああああああ!!!」」」」」」

少女達は為す術もなく、全員気絶と言う形で全滅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ギルガメッシュが少女達に一方的な蹂躙という名の遊びをしている最中、ギルガメッシュの配慮で周りの景色が見えないようになった教室内で、向かい合っている士道と十香(景色が見えないのはギルガメッシュの持つ一つの結界型宝具のお陰)。

「……やはり、あの男は分からない。この私より、強いのは分かる。だが、何か…歪な存在な気がしてならない…。」

十香はギルガメッシュがどういった存在なのか分からず、悩んでいた。

「…と、十香。折角ギルガメッシュさんが話が出来るようにしてくれたんだし…少し話さないか?」

「む?それもそうだな。あの男の事は、今度考えよう。今は話すことが先決だな。」

「うん、そうだよ。……なぁ、十香。少し聞きたいことがあるんだけど……。」

「む?なんだ?」

そして、士道は勇気を出して言った。

「こ、今度…俺と…デ、デートしてくれないか…!?」

緊張のあまり少し噛んでいるが、何とか言うことが出来た士道。しかし、十香はついさっき名前を付けて貰えたばかり。当然反応は……

「む?デェト?とは、なんだ?」

「え??」

これである。デートなんて知らないに決まっている。

「え、え〜と……デートってのは…かくかくしかじか。」

「ふむ、なるほど…要は一緒に買い物?をしたりすればいいのだな?」

「まぁ大体合ってるかな?」

「うむ、分かった。なら、今度そのデェトとやらをしてやる。」

「ほ、本当か!?ありがとう、十香!」

「…そ、そんなに嬉しいのか?」

「え?あ…うん、正直嬉しいよ…!」

「そ、そうか……嬉しいか…。」

若干、士道が喜んでいる事に、嬉しそうに微笑む十香。

「……む?…士道、そろそろ私は消えるようだ。次会う時には、デェトをしよう。」

「え?消えるって?……あれ?十香?」

十香の声が背中から聞こえ、消えるとはどういう事か聞こうとするが、いつの間にか十香がいなくなっていた。

(あ、そう言えば精霊って一定時間で『ロスト』するんだっけ?十香もロストしたのか……。)

予め、琴里から情報を聞いていた為混乱せずにすんだようだ。

「………とりあえずは…何とかなったかな?」

「おい、雑種もどき。話は終わったか?」

周りの景色が見えるようになり、丁度なタイミングでギルガメッシュが士道に声をかけた。

「あ、ギルガメッシュさん!さっきはありがとうございます。無事に話は終わりました。」

「フン…ならば良い。我もそれなりに退屈しのぎは出来たからな。………今夜…貴様の家に行く。そこで貴様ら雑種どもにとって、そしてこの我にとっても重要な話をする。話を聞くのは貴様と貴様の妹のみだ。それ以外は話を聞くことを禁ずる。貴様の妹にも伝えておけ。我はそれまで用事を済ませておく。」

「お、俺たちの家に来るんですか!?」

「む?何か不都合でもあるのか?」

「い、いえ!そんな事はないですけど……。」

「ならば問題無かろう。」

「は、はい……。」

そんな感じに夜にギルガメッシュが士道達の家に来ることが決まった。その後、回収された士道はその事を琴里に話し、琴里も少しばかり動揺したが、重要な話というのが気になり、承諾した。(本当はダメと言えばギルガメッシュに殺されるのではと考えたりしたからでもある)

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場所は変わり、天宮市上空。

「………。」

そこにいたのは、ギルガメッシュであった。

「……この世に生を受け、気が付けばギルガメッシュ(・・・・・・・)の肉体……いや、その存在そのもの(・・・・)になっていて、最初は驚いたが……今はもう慣れたものだな。……さて、そろそろ時間か。士道(・・)の家に向かわなければな。」

そういって、その場から消えたギルガメッシュ(・・・・・・・)。彼の呟きを聞いたものは、誰もいなかった。

 

 

 

 




さて、最後でこのあとの話が大体予想出来ると予測しています。いやぁ、書いててかなり疲れましたwこんなに長いの初めてですので……次はISの方を更新したいと思いますので、こっちはしばらく更新出来ないと思います。すみません!では、また次回εε=(((((ノ・ω・)ノ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。