赤龍帝に転生した男   作:ウッキー

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第10話

え~どうもイッセーです。只今尋常じゃないくらいの荷物を持たされて山を登っています。

『誰に言ってるんだ、相棒?』

さあ?

「やっほー」

『やっほー』

どこぞの登山家のやまびこをBGMに山を登るグレモリー眷属………

シビアだな………

「すごいと思っていたけど、本当に凄いわねイッセー」

「いえいえ、これくらい平気ですよ。」

「さすがにその量は僕でも無理だよ。イッセー君」

木場もそれなりの荷物を背負っていた。

「いやいや、あれ見てみ。」

俺は前を歩く子猫ちゃんを指さす。

子猫の背に乗っているのは結構な荷物

「はは、そうだね。」

木場は笑い、辺りを見回し始めた。

それにしても、子猫ちゃんが後ろに転んだらカメがひっくり返った感じになりそうだよな

ププッ。

「……何か変な事を考えましたね?」

「うお!!」

そばには、子猫ちゃんがいた。何でいるんだ?

「変な感じがしたからです。」

「心を読むな。」

そんなギャグを続けていると

「貴方達、そろそろ着くわよ。」

部長から声がかかる。

見えてきたのは木造の別荘だった。

普段は魔力で風景に隠れ、見えないらしい。

説明終わり。

 

俺達はリビングに荷物を置き木場と着替えやすい服装に着替えに行った。

BL展開はもちろん無い!!

着替え終わりリビングに向かうとそこにはみんながすでに集まっていた。

赤いジャージに着替えた部長が俺を視界にとらえにっこり微笑んで告げる。

「さて、さっそく外で修業よ。」

レッスン1木場と修行

カン、カン、カン、

木刀を打ち合う音が響く。

「やっぱり、強いねイッセー君」

「お前もそこそこ強いぜ?」

「本気出してもらっていいかな?」

ちょうど間をとった時に木場が真剣に俺に言う。

「わかった。」

俺は、木刀の切っ先を下に降ろし自然体になる。

木場も俺の気迫が分かったのか真剣に構える。

地面を蹴り木場に向かって木刀を上から振り下ろす

かろうじて木場も受けるがその瞬間木場の木刀が砕け俺の木刀が木場の頭上数センチで止まる。

「俺の勝ち。」

笑顔で木場に言うと、木場も笑いを返す。

「まいったよ、イッセー君」

その後、また打ち続けたが木場のスピードも速かった。

 

レッスン2朱乃さんと修行

俺には一般人くらいの魔力しか無い。

いいもん、俺にはドライグがいるもん!!

『相棒、言い訳にしか聞こえないぞ。』

うるせー!!

「あらあら、イッセー君にも弱点はあったんですね。」

「はい、魔力系は苦手で…」

「うふふ、教えがいがありますわ。じゃあ、初めは魔力の球を作ってもらいますわ。」

アーシアの隣で手のひらに意識を集中させる。

「できました!」

横ではアーシアの手のひらに緑色の球がある。

「あらあら、やっぱりアーシアちゃんには魔力の才能があるかもしれませんわね。」

褒められてアーシアは顔を赤くしている。

「では、その魔力を炎や氷に変えてみましょう。」

朱乃さんがペットボトルに魔力を送るとペットボトルから無数の氷のとげが生まれた。

すげえな……いかん、集中集中

その時俺にはある閃きが浮かんだ。擬音語はピカーン!!だ

「朱乃さん、こんなのは………」

朱乃さんに言うとその練習に付き合ってくれた。けど失敗したときに来る氷とか炎とか死ぬかと思った。いやマジで!!(泣)

 

レッスン3子猫ちゃんと修行

ドゴッ!!バキッ!!

子猫ちゃんのパンチが木に当たり木が折れる。

なかなかの力だね~

その残骸を見ながらうなずいていると子猫ちゃんは再び俺に向かってパンチしてくる。

そのパンチに手のひらを添え力をいなして避ける。

「……当たりません」

「そりゃ、当たりたくないからね…」

「次は当てます。」

あれ?変なスイッチ押しちゃった?

と思ったが時すでに遅し…

今まで以上に鋭い攻撃が俺に来る。

「よっ、ほっ、おっと。」

避けられるパンチは避け後はいなす。

「……避けてないで攻撃してください。」

「わかったよ、避けてね?」

ステップを踏んで移動しながら拳を握る。

子猫ちゃんは何かを感じたのかその場を離れる。

はは、いいカンしてるけど甘いね。

そのまま拳を地面向かって放つ

ドゴン!!!

俺を中心に地面にひびが入る

「……すごいです」

着地した子猫ちゃんが感嘆の声を上げる。

ちょっと、嬉しかった。

 

レッスン4部長と!

「995、996、997、」

片手逆立ちで腕立てをしている。もちろん足の裏に岩をのせている。気を抜いたらプチッと潰れてしまいそうだ。

「頑張りなさい、イッセー」

「998、999、1000!!」

1000回をやり遂げたので岩を降ろし地面に座る。

「本当に規格外ね。すごいわイッセー」

「体力は必要ですもんね。」

それにしても、さっきのはちょっとやばかった。

「じゃあ、次いきましょう。」

その日俺は確かに死んだ……

 

「すげえ、美味い」

料理に舌鼓をうちながらバクバク食べる。

「あらあら、おかわりも食べてくださいね。」

今夜の料理は朱乃さんの手作りらしい。

「朱乃さん、美味いっす。嫁に欲しい位です。」

「うふふ、困っちゃいましたね」

頬に手をあててにこにこ微笑む朱乃さん

「…私もスープ作ったんですよ」

沈みながらアーシアも言ってくる。

「おいしいよ、アーシア。」

アーシアはその一言を聞くと顔を赤くして何かを言っていた。何なんだろう?

食後のお茶を飲んでいると、

「みんな、どうだった?」

部長が今日の修行の事を聞いてきた。

「「「イッセー(君、先輩)がすごかったです」」」

3人が口をそろえて言う。

「やっぱりね。イッセーはどう?」

今度は俺に聞く。

「朱乃さんは言うことないですし木場も子猫ちゃんもすごいですよ。」

「ならいいわ、明日もがんばりましょう。」

その後の温泉はすげー気持ちよかった。

 

修行2日目

午前中は勉強だった。

堕天使の幹部の名前が難しかった。

やはり午後は修行だった。

この何日間で俺達はかなりの力を身に着けた。

 

別荘での夜

山にこもって1週間がたった。

朝から晩まで修行修行だ。横では木場が静かに寝ている。俺は水を飲みにリビングに出た。

「あら、どうしたのイッセー?」

リビングには眼鏡をかけた部長がいた。

「あ、部長。こんばんは」

「なに改まってるの?ちょうどよかった、少し話しましょう。」

テーブルの上のキャンドルが淡い灯をともしている。

部長の対面に腰を下ろす。

テーブルの上には色々なフォーメーションなどが書き込まれた紙が置かれていた。

部長は戦術の書かれているノートを閉じた。

「…正直こんなものを読んでも気休めにしかならないのよね」

溜め息交じりに部長が言う。

「どうしてですか?」

「相手がほかの上級悪魔だったならこれを読んでいれば戦いは出来るけど、問題はそこじゃないの。」

「じゃあ、何が不安なんですか?」

「ライザー本人というよりフェニックスが相手な事ね。」

ドライグからの説明を聞いていたのでなんとなく部長の不安要素が分かってしまった。

「不死身な事ですか?」

「ええ、攻撃してもすぐ再生するわ。ライザーの公式記録は8勝2敗。2敗は家の配慮でわざとよ。だから事実上無敗なのよ」

事実上無敗か……

「今思えばこうなる事を予期してお父様たちは仕組んでいたんだわ。チェスで言うところのハメ手。スウィンドルね」

なるほど、だからグレイフィアさんがゲームと言い出したのか。

「ゲームによって悪魔はフェニックスの恐ろしさを始めて理解したの。」

沈黙が流れる。

「ライザーを倒せないこともないのよ。倒す方法は2つ

圧倒的な力で押し倒すか、起き上がるたびに何度も何度も倒して相手の精神をつぶすか。

前者は神クラスの力が必要、後者はスタミナを保つことよ。」

部長はため息をつきながら言う。

「ところで部長、なんでライザーを嫌ってる……っていうか縁談を拒否してるんですか?」

家の事情は無下に断れないものっぽいし

「…私は『グレモリー』なのよ」

「え?」

「私は、グレモリー家の人間でどこに行ってもその名が付きまとうのよ。」

納得。

「嫌なんですか?」

「誇りには感じているわ。けれど私個人を殺しているものでもある。誰しも私をグレモリーのリアスとして見るわ。リアス個人としては見てもらえない。」

部長は何処に出てもグレモリーの看板をしょってきた。

「私はグレモリーを抜きとして、私を、リアスを愛してくれる人と一緒になりたいの。それが私の小さな夢。矛盾しているけどこの小さな夢を持っていたいわ。」

その瞳には悲しみや寂しさが宿っていた。

俺は部長の手を取る。

「イッセー?」

「俺は部長の事、部長として好きですよ。」

それを聞いて、部長は目を丸くする。

「俺は部長と約束しました。部長の為なら神さえ殺してみせると。だから、安心してください。俺は部長を笑顔にしますから。」

部長は顔を赤くしている。

あれ?俺変な事言ったか?

『相棒は本当に鈍いな……』

なんだよ、ドライグ??

『なんでもない。』

その後修行は無事終わり決戦当日を迎えた。

 

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