新しい家族はメイドラゴン   作:akatsuki4612

7 / 18
この度、今日投稿すると言って大変遅れて申し訳ないです。

検定やいろんなことやってたら執筆時間が取れませんでした。

そして、この小説に感想や評価を付けてくれてありがとうございます!

色が付いていてとても驚きました! それでは本編をどうぞ






家族がもう一人増えますね

「さて……トールがいない間、なにをしようかな」

 

トールは買い物に出掛けたので家には俺一人しかいない。何をしようか……溜まっていた録画も観終わったし、観たい映画もないしなぁ……

 

まあ、仕事の疲れを取るためにゴロゴロしとくか……

 

そうして俺は部屋内をゴロゴロと転がっていた。駄目人間になってしまう〜……でも今日だけはいいよね? 答えは聞いてない!

 

そう思っていると、チャイム音が部屋内に響く。

 

……誰だ? トールなら普通に入ってくるだろうし、ましてや何かを頼んだ記憶もない、まあ出てみれば分かるか?

 

ゆっくりと立ち上がり、玄関まで歩いて行く。その間にもう一回チャイム音が鳴り響く。

 

「はいはい、今開けますよっと……」

 

そう言って扉を開けると、外には小さな女の子がいた。

 

……はい? こんな子は学校では見たことないし、第一なんで俺の家に来たんだ?

 

そう思いながら、女の子を見ていると角としっぽが生えていることに気付く。

 

ということはトールの友達だろうか……? まあ家に上げるか。

 

「なんだかよくわからないけど折角だから上がっていってよ」

 

すると、女の子が玄関で靴を脱ぎ、すたすたとリビングまで歩いて行き、俺が座布団を持ってくるとそこにちょこんと座る。

 

さて、トールは今居ないしどうしようか……とりあえず名前でも聞くか?

 

「えっと……君、名前は?」

 

俺が聞くと、少しして女の子が口を開けて

 

「トール様と別れて」

 

……ん? どういうことだ? 別れる……? 一体何を言っているんだ?

 

「知ってる、貴方がたぶらかした 身体で、寝取られ……淫乱男!」

 

「ぐふぅ!!??」

 

教師なのに女の子に変態扱いされてしまった……ショックだわ……ってそうじゃなくて

 

「なにか勘違いしてないか?」

 

「わかれろー返せー!」

 

俺がそう言っても女の子は聞く耳を持たず、俺にポカポカと殴ってくる。これ、どうすれば……

 

「ただいま戻りましたっー!!」

 

トールが買い物から帰って来てリビングまで走ってくる。

 

「あ」

 

思わずそんな声が漏れた。トールは女の子を見るなり

 

「浮気ですかぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「違う違う……話をややこしくしないでくれ!」

 

「ん?貴方カンナじゃないですか」

 

「あっトール様ぁ」

 

「紹介します、この子はカンナカムイ 私の知人です」

 

なんだ、やっぱり知り合いだったか……

 

「トール様が行方不明になって探してた……」

 

「トール、そういうのはちゃんと連絡しないと」

 

「サーセン……」

 

俺がそう言うと、トールが謝る。

 

「それにしてもよくここが分かりましたね、流石にここにいるという手がかりは掴めない筈ですが……」

 

「曇りの日にトール様のブレス見た、それに魔力感じた」

 

カンナがそう言うとトールは思い出したかのように声を漏らす。

 

トールって迂闊だよな……

 

「トール様、なんでそんな格好してる? 私と一緒に帰ろう」

 

「……私は帰りません」

 

「何故?」

 

「何故なら……俊介さんを愛しているからです!!」

 

そう自信げにトールが言い切る。

 

おいおい、今はそんなこと言ってる場合じゃ……

 

「やっぱり! 商店街でデートしてるの見た!! 公然と手を繋いで……変態!!」

 

「えへへ〜」

 

なんか照れてるし……そこ照れるところじゃないと思うが

 

「こうなったらそいつを殺してでも……!!」

 

カンナが殺気を俺に放ってくる。俺はいつでも反撃出来るように身構える。

 

「死ねぇ!!」

 

俺の元まで走って来てポカポカと殴り始める。そしてひと息つき、またポカポカと殴り出す。

 

「カンナ……あなたすごく非力になってません?」

 

「トール様が異常なんです、此処はマナの純度が低すぎます……」

 

確かに言われて見れば、マナの純度が低い気がするな……俺にはあまり関係無いが……

 

「もしかして、カンナちゃん帰れない……とか?」

 

俺がそう言うと、カンナは図星だったのか身体をビクリと震わせる。

 

「そ、そんなことない!」

 

「でも行くとこはあるのかな?」

 

するとカンナは更に身体を震わせる。

 

「まあ話してごらん」

 

「カンナ……何を企んでいるか正直に言ってください。俊介さんを狙っているのなら諦めて下さい」

 

「トールは少し黙ろうか」

 

「実は……」

 

カンナは事情を説明する。

 

「イタズラして追放された?」

 

「カンナはイタズラ好きですからねえ、反省するまで帰れないでしょうね。私が戻してあげても無駄です」

 

なるほどな……たしかにそれじゃあ意味が無いな。

 

「今、カンナちゃんはこっちに来たときのトールと同じで一人ぼっちなのか……」

 

「そうですね……」

 

そうか……なら俺がしてあげれることは一つだ。

 

「カンナちゃん、よかったら家に来るかい?」

 

カンナはその言葉を聞いて眼を大きく見開くが

 

「に……人間なんか信じない! なにか企んでる、利用しようとしてる!」

 

頭を横に振りながら否定する。

 

俺は、カンナの頭に手を置いて頭を撫でながら

 

「知らない世界では、誰も信じれない……それは凄くわかる、俺だって多分そうする」

 

そう言って最初の転生のときを頭の中で思い浮かべる。

 

あのときは、本当に信じれる人が少なかった。その中にはそのとき育ててくれた家族は入っていない。

 

「誰かを信じれるのは友達や恋人になったりした後のことさ」

 

友達や恋人は少なくとも信じれる。例え裏切られるとしても、全く知らない奴を信用するよりマシだと思う。

 

「だからカンナちゃん、俺と一緒にいよう?」

 

「……うん」

 

カンナが返事して涙を流し出す。俺はそれをハンカチで拭いてあげる。

 

「私、俊介さんを好きになってよかった……」

 

トールのそんな声が聞こえたが今は気にしないでおく。

 

こうして、俺の家にはもう一人、家族が増えた

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。