Roselia Fantasy Online   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
今回から番外編?になります。
短いですが楽しんでもらえると嬉しいです。
最初は紗夜ちゃんになります。

それではどうぞ。


Extra edition 番外編
Extra1 クエストマーカー


「よーし、それじゃあロゴロ鉱山にしゅっぱーつ!」

「西と言っていたわね。あっちかしら。鉱山のようなものは見えないけど……」

 

目的地の鉱山が見えない事に疑問を抱く紗夜ちゃん。

 

「村を出ればすぐに見えてくるから、大丈夫だよ」

「そうなの? ここからは見えないのに村を出たとたん見えるなんて不思議ね」

「そういう仕様……というか、ゲームシステムだから」

「まぁそういうことなら、とりあえず鉱山に行きま……す?」

 

友希那ちゃんと紗夜ちゃんに分かりやすく説明すると、紗夜ちゃんが何か気になったものを見つけたようだ。

 

「紗夜? どうしたの?」

「あそこに立っている人の頭に『!』が出ているのですが」

 

あぁ。アレね。

 

「クエストマーカーのことですね。そのマークが出ている人達はみんな依頼人ですよ。お仕事やお手伝いのような事を頼んできます(*´ v`*)」

 

燐子ちゃんがクエストマーカーについての説明する。

こういう時の燐子ちゃんって凄く頼りになるなぁ……

 

「依頼人に話しかけると、モンスターを倒してきてほしいとか荷物を届けてほしいとか、そういうことお願いされますっ! で、それを終わらせると報酬がもらえるんですよっ!」

「他にも、指定された素材をいくつ集めて欲しいとかっていう採取クエストもあるんだよ?」

 

クエストにはいくつか種類があり、

それぞれ『採取』、『討伐』、『届け物』等、様々……

これをこなす事によって、あこちゃんが今言ってくれた通り、報酬が貰えるのだ。

 

「なるほど。では、あの人達は今、何かを私達に頼みたい、つまり困っているということよね?」

「そういうことになりますね('ω'*)」

「では、話を聞きましょう」

 

それだけ言うと紗夜ちゃんは話を聞きに行ってしまった……

 

「え!? あ……紗夜さん、クエスト受けに行っちゃった……」

「氷川さんが今話しかけた男の人のクエストって、ちょっと面倒なやつだったような……ヽ"(。>Д<)シ」

「僕イマイチ覚えてないんだけど、紗夜ちゃんがクエスト受けにいったやつって、どういうやつだっけ?」

「えっと、確か……」

 

すると紗夜ちゃんが戻ってきた。

 

「話を聞いてきました。南の森ではぐれた愛犬を探してきてほしいみたいだわ。鉱山とは別の方向になってしまうわね」

 

あー……思い出した。あのクエストかぁ……

 

「とりあえず、先にジェイクさんのクエストを終わりにしてからそっちのクエストやりましょうかっ!」

 

あこちゃんが紗夜ちゃんにそう言うが……

 

「そんなわけにはいきません。あの方にとって、はぐれた愛犬は特別な存在なんです。物心ついたころから一緒に育った大切な、大切な犬なんです。急いで森へ探しに行ってあげないと……!」

 

紗夜ちゃんの固有スキル『犬好き』発動した。

ここだけの話なんだけど、紗夜ちゃんは大の犬好きなのである。ちなみに友希那ちゃんは猫好き。なのでRoseliaには、犬派のギターと猫派のヴォーカルがいるのです。はい。

 

「紗夜さん紗夜さん、大丈夫ですよ、時間制限のあるクエストでもないですし」

「後回しにして、もし犬に何かあったらどうするつもり? 南の森にはモンスターがたくさんいるとも言っていたわ」

 

あれ? ゲームの中の筈なのに、紗夜ちゃんがマジギレしてるように聞こえるのは僕の気のせいかな、かな?

 

「犬は大丈夫なので、先に鉱山へ行きましょう。その犬のクエスト、ちょっとややこしいんですよね……」

「そうなんです(´・ω・`;) 南の森で犬を見つけると犬が逃げてしまい、その先の渓谷まで行かないといけなくて……」

「しかも、その渓谷に出てくるモンスターが結構強いんですよ。なので、とりあえず鉱山へ行ってからじゃないと……」

 

更に補足しとくと、この犬を探すクエストはある種の引っかけクエストだったりする。『犬を探すだけだしなんとかなるでしょ♪』という軽い気持ちで挑むと、渓谷に出現するモンスターに返り討ちされるのだ。

なのでプレイヤーから、『初見殺しじゃない?』と言われている……

 

「でも、あの男の人は困っているわ」

「……ちょっといいかしら。このまま話していても堂々巡りだから、南へ行くか、西に行くか早く決めてちょうだい」

 

ここで友希那ちゃんがストップをかけてくれた。

流石はRoseliaのリーダー、ゲーム内でもその能力をいかんなく発揮するとは。

 

「私は南へ行きたいです」

「そのクエストをはじめちゃったら、ジェイクさんのクエストをやる前にネットカフェの時間が終わっちゃいますってば!」

「そんなことになったら、キャンペーンの武器が……」

「そうね、そのために私たちはここへ来たんだもの。紗夜、犬を探すのは後にしましょう」

「それではあまりにもあの男の人がかわいそうではありませんか。あの人は私達にしか頼れないんです」

 

紗夜ちゃん、一歩も譲らず状態である。

 

「紗夜さん、紗夜さん、今、ほかの冒険者があの人に話しかけたからもう大丈夫ですよ!」

「……なるほど、本当ね。では犬を探すのはあの冒険者に任せることにするわ」

 

あこちゃんのおかげでなんとか西に行く事に決定。

 

「それじゃあ気を取り直して鉱山へ……って、氷川さん……?」

「あそこにも『!』がついている人がいるわ。その奥にも。皆さん、何か困っているようね。冒険者は誰も話を聞いていませんし、私達が解決するべきではないかしら? 私はあの青い服を着た方の話を聞いてきます。皆さんは他の人の話を聞いてきてください」

 

あ、あるぇ~(・3・)

 

「ええ、まさか全部のクエストを受けるつもりですか!?」

「困っている人の話を聞き終わったら、優先度の高いものから解決していきましょう」

 

まさかのとんでも宣言を仰った……

 

「村のクエスト全部受けたら、ネットカフェの時間を延長しても終わるかどうかわからないですよ(゚Д゚;)」

「そうですよ、今はとりあえずキャンペーンの武器をもらえるところまで進めましょう!」

「ですが……」

 

あのさ、僕の勘違いかもしれないけど……

 

「もしかして紗夜ちゃん、ゲームにのめり込んできているんじゃないの……?」

「そんなことはありません。ゲームの中とはいえ私はただ困っている人を放っておくのは……」

 

なんとなく予想してたけど、

ゲームの中でも紗夜ちゃんの性格が滲み出るとは……

 

「紗夜、あなたの言うとおりこれはゲームよ。気にしないで今はすべきことをしましょう」

「……わかりました。西の鉱山へ行けばいいんですよね」

 

友希那ちゃんの説得で鉱山へ向かう事に決定した。

その道中で……

 

「とは言いつつ、氷川さん……やっぱり依頼人のことが気になってるみたいだね、ゆうりくん、あこちゃん(´・ω・`;)」

「紗夜さんって、優しいところもあるんだね」

 

確かに紗夜ちゃんは優しいと僕も思う。

まぁでも、この場合は……

 

「友希那ちゃん、この場合は……ね?」

「そうね、あれはただ真面目すぎるだけだと思うわ」

 

うん。真面目過ぎるのも程々に……だね。

 

「……? 皆さん、早く西の鉱山へ行きましょう」

 

まぁ……それも含めて、紗夜ちゃんらしいんだけどね。




読んでいただきありがとうございます。
このエピソードで全く出てなかったリサちゃんは何をしてたのかな……?
防具屋でも見てたのかな……(未だに解けない謎)
リサ姉、行方不明説。
次回はまだ未定ですが順番が決まり次第、更新しますので、
よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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