Roselia Fantasy Online 作:ゆるポメラ
前書きが書く事がないのです(笑)
それはさておき……楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
「よく来てくれました……旅の方。実は、折り入ってお願いしたい事があるのです。この手紙を、鉱山のリンダに届けてもらえませんか?」
僕達6人は現在、
依頼主のジェイクさんという人に会いに来た。
……と言ってもクエスト受注しにきただけだけどね?
「へぇー、この人がジェイクさん?」
「そうだよっ!」
「ジェイクさんはこの場所からリンダさんに何万通も手紙を出し続けてるんです」
燐子ちゃんが今言った
現在、僕達がいる場所の事だ。
ここは"旅立ちの村"という場所で、簡単に言うなら、このゲームのスタート地点といえばいいのだろうか?
「そんなに手紙を書いてどうするのかしら」
「冒険者の数だけ必要だから、仕方ないんだよ。尤も書いてる人が大変だけど」
この茶髪が似合うイケメン、
ジェイク氏は書いてて疲れないのだろうか?
「手紙を受け取るにはどうすれば?」
「クエストの受注ボタンを押してくださいっ」
「これね……『手紙をリンダに届ける』」
クエスト受注のやり方をあこちゃんが紗夜ちゃんに教える。
「本当ですか!? ありがとうございます! リンダは村を出て西に進んだ先の鉱山にいる筈です。どうかよろしくお願いします……」
「これでオッケーだね☆」
「それにしても…… 目的地が村を出て西だなんて、随分と曖昧なんですね。もう少し話を聞いて具体的な場所を教えてもらいましょう」
紗夜ちゃんがジェイク氏に、
もう1度話しかけてみるが……
「本当ですか!? ありがとうございます! リンダは村を出て西に進んだ先の鉱山にいる筈です。どうかよろしくお願いします……」
「……?」
「リンダは村を出て西に進んだ先の鉱山にいる筈です。どうかよろしくお願いします……」
同じ事しか言わないのです。はい。
「…………どうしてこの人は同じことしか言わないの?」
「NPCは同じことしか喋らないですよ?」
紗夜ちゃんの疑問にあこちゃんが答える。
「NPC……?」
「NPC。正式名称、ノンプレイアブルキャラクターの略で、人が操作してないゲームの登場人物の事だよ」
友希那ちゃんも疑問形だったので、
2人にも分かりやすいように僕が簡単に説明をしてあげた……
「……? よく分からないけど、変わった人なんですね……」
「そそ。(・ω・) ちょっと変わった人だと思えばいいんだよ。あんまり無理に考えると頭痛にならぁ」
「なんか悠里も若干変なんだけど…… とりあえず、その鉱山に行ってみようよ」
……てな事でひとまず村を出る事になった。
ーーアゼミチ村道ーー
旅立ちの村を出てすぐのフィールド、
"アゼミチ村道"を居座る僕達6人。
「ここから鉱山にはどれくらいで着くのかしら」
「すぐそこですよっ! 最初のダンジョンだから、すぐ近くっ!」
僕、思うんだ。
鉱山のダンジョンが最初というのは、結構珍しい。
大抵のゲームは森とかが多いんだけどね……
「あれ? なんか光ってる草があるんだけど」
リサちゃんが何か見つけたようだ。
「これは薬草だね」
「薬草ってことは薬になるの?」
「うん。この薬草をこうすると……」
久しぶりに作るけど上手くできるかなぁ……
不安になりながらも調合ボタン押す。
「できた♪ これがHP回復ポットだよ?」
「えー! すごいすごーい☆」
「これはタンクの紗夜ちゃんに渡しておくね? もしHPが減ったら使ってね」
調合した回復ポットを紗夜ちゃんに渡す。
「あの……HPというのは?」
「HP。ヒットポイントの略で、このゲームにおける生命力の事なんだ。モンスターから攻撃を受けたりすると減っちゃうから気をつけてね? 画面の左上に緑色のバーと数字みたいなやつがあるでしょ? それがHPゲージ」
「なるほど……ゲームは覚える事が多いんですね……」
「ねぇねぇ悠里、そのHP回復ポットってアタシでも作れる?」
「簡単なものなら大丈夫だよ。やってみる?」
「うんやってみたい!」
「じゃあ、さっき拾った薬草をリサちゃんに渡して…… あとは調合ボタンを押せば作れるよ?」
「へー簡単なんだね。それっ!」
すると画面に『リサはHP回復ポットの調合に成功しました』が表示された。
「おおーできたー☆」
「リサ姉、おめでと~っ!」
「ありがとーあこ! よーし、それじゃあ……!」
「えっ!? リサ姉……それは作り過ぎじゃ……」
「えー? いっぱいあったほうがよくない? ほら、みんなにあげるよ~!」
「あ、ありがとうございます。ポットでアイテムスロットがいっぱいです(;゚'ω'゚)」
「貰えるものは貰っておこうよ。消費アイテムなのが幸いだけど……」
ちなみにリサちゃんが作った回復ポットは約30個。
燐子ちゃんの言う通り、お陰でアイテムスロットがいっぱいだよ。
「あ、あはは……」
「それにしても、そんなものを使わないといけないような場所へ行くのね」
「鉱山のモンスターは弱いけど、たまーに天井が崩れたりするよね、ゆうりん、りんりん」
「意外にも天井の崩落によるダメージが大きかったのは今でも覚えてる」
「そうだね……時々だけど岩盤の崩落はあります」
「そ、そんな危なそうな場所なの?」
「リンダさんをそんな所に独りにするジェイクさんもひどい人ですね」
紗夜ちゃん。
ゲームなんだから仕方ないんだよ……
なんか彼女の中でのジェイク氏のイメージが『同じ事を言う、鉱山の中に人を置いて行く薄情な人』という感じに定着しつつある……
「あ、でもあそこにはキラぽんも出るよ、あこちゃん」
「あーいたね。そういえば……僕も何回か見た事あるよ?」
「え、そうなの!?」
この反応からするに、あこちゃん知らなかったっぽい。
「キラぽん?」
「えっとね……あこちゃんが探してるレアモンスターなんだ。ね、あこちゃん?」
「うん……倒すと、めっちゃレアなアイテムがもらえるんですけど……なかなか見つけられなくて……」
「そうなんだ! じゃあキラぽんも探しながらいこっか♪」
「うんっ!」
てなわけで、低確率レアモンスターのキラぽんも探しつつ、
改めて鉱山に向かう事になった僕達だった。
読んでいただきありがとうございます。
本日はありがとうございました。