心月流抜刀術を継ぐ者が行くIS   作:一刀斎

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第19話 GWの一時帰省と兎

 

 

 シールドの近くまで移動し、シールドを叩いて強度を確認する。

 

 

(この固さなら暗黒武闘を使った撫子でいけるかな……)

 

 

「焱姫、暗黒武闘の準備しておけよ」

 

『了解でーす。十蔵さんと手合わせした時以来ですねー』

 

「まあ、しゃーねーだろ。ホイホイ使っていい物じゃあねーからな、本来は」

 

 悪魔を憑依させるのはリスクを伴うけど俺は克服、改善してる。

 人が見てなければホイホイ使いたいよ。

 

 

 

〈マスター、今所属不明ISからロックオンされて狙われています〉

 

(えーっと、つまり……)

 

〈先程の大出力の一撃が来る、と言うことです〉

 

 

「マジかよ!?アイス展開!」

 

〈了解!〉

 

 

 0.5秒位で展開して上に飛ぶ。

 

 丁度アリーナの中心に来たときにギリギリの所でなんとか真上に放つ様に誘導出来た。

 

 

 今の一撃でまた空いたシールドの中に入って、中に居た二人と合流する。

 

 

「鈴、織斑。無事か?」

 

「翡翠!?なんとか平気だけど甲龍と白式のSEがもう無くなりそうよ」

 

「分かった。こっからは俺が受け持つから二人は後ろに下がってろ」

 

「な!?俺はまだ行けるぞ!何で下がらねーとダメなんだよ!?」

 

 

 おいおい、試合の時に結構エネルギー減らしてたハズだろ?

 

 そうでなくても零落白夜で減らしていくんだからもうほとんどない状態だろ?

 

 そんな状態でさっきの一撃を食らったら死ぬ可能性があるんだぞ……。ISがあるから大丈夫って思ってるんだろうな、織斑は。

 

 

「バカなの!?アンタのSEはもう10パーも無いんでしょうが!そんな状態でさっきの一撃食らったら死ぬわよ、本当に!」

 

「けど、だって鈴……」

 

「だってもヘチマもなーい!」

 

 

 ……にしてもぐだぐだ言い争いをしてるのに攻撃してこないな。

 

 やっぱり無人機、機械だって事か……。

 

 命令に無い動きは出来ないって事みてーだな。

 

 

 なら少し本気出してもいいかな。

 

 

「そんじゃ、俺はそろそろ行くからな。二人は後ろで俺がしくじったら動いてくれ」

 

 

 ─────チ、チ、チィン。

 

 ─────心月流抜刀術八式 神薙 三閃。

 

 

 全部当たったな。

 

 神薙が攻撃だと判断出来なかったみてーだな。

 

 今は、全身装甲で体隠れてるから暗黒武闘使ってもバレないよな……。

 

 

(焱姫、暗黒武闘クォーターシンクロで一気に終わらせるぞ!)

 

『分かりましたー』

 

 

 暗黒武闘を使えば体に刺青見たいなものが出てくるが全身が隠れてるなら大丈夫だな。

 

 

 ソードビットとテイルクローで周りを囲み逃げ道を無くして、展開装甲を使って距離を詰めて相手に動くことを許さない連撃を与える。

 

 

 ─────心月流抜刀術七式 七天芙蓉!

 

 

 最初の抜刀の速さを殺さずに相手を斬り刻む連撃でSEや装甲諸とも斬り裂いていく。

 

 

 これで、ラスト!

 

 

 ─────心月流抜刀術壱式 破岩菊一文字!

 

 

 瞬時加速と展開装甲を使っている時の速さにテイルクローで引き寄せた分の威力を叩き込んだ一撃を放つ。

 

 

 ……人に向けていい威力を超えたな。

 

 

 だってあのIS粉々に成っちまったからな……。

 

 

 あれ?エラー表示?なんでだ?

 

 

〈マスター、申し訳ありませんが機体が暗黒武闘の力と展開装甲の瞬間的な最大出力に耐えきれなくてオーバーヒートしました。冷却に三十分は必要です〉

 

(マジかよ……。連絡とかの機能は?)

 

〈可能です。ですが、雑音が入る可能性があります。やるのであればメールの方にしてください〉

 

(なら、鈴と織斑先生にメールしてくれ。あっ、後箒にも無事だってメールしておいてくれ)

 

〈了解しました。後、解除もしないでくださいね。熱を持っているので待機状態でも熱くて焼けるかもしれません〉

 

 

 三十分はこのままか……。

 

 

 

 

 

 

 

 やっと三十分経った……と言うのは嘘で鈴が水を持ってきたのでそれで冷却時間が半分になり早く戻る事ができた。

 

 

 

 

 戻った後に、織斑先生にあそこまでバラバラにしろ、とは言ってないと小言と出席簿が飛んできた。

 

 もちろん、避けたよ。避けたら蹴りが来たから殴ったらそのまま殴り合いになった。

 

 これから徹夜だからって当たるんじゃねーよ。

 

 

 

 あ~眠いけど、帰支度を済ませんとな二日ぐらいしか帰れないからとっとと準備しないとな……面倒くさいから量子変換で持っていけば良いか?

 

 

 

 モノレールの始発で帰るつもりだから箒や遊びに来た鈴には悪いが寝かせてもらった。

 

 

 

 

 

 

 ぐっすり眠って起きたら箒と鈴がベッドに侵入していた。古市が知ったら血涙を流すだろうな~。

 

 二人の好意は分かっているつもりだ。

 

 わざわざベッドに侵入するぐらいに俺の事が好きなんだろうな……。

 

 その内、腹括らないといけなくなるんだろうな、きっと……。

 

 

 二人を起こさない様に静かにベッドから降りて支度をして置き手紙を書いて部屋を出て家に帰省する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 朝早くから出た事で昼前に家に着いた。

 

 じぃちゃんは、道場かな?

 

 

「じぃちゃん?帰ったぞー」

 

「ん?おぉ、翡翠か。帰ってきたか」

 

「まあ、一時的にだけどな……んで?そこに転がってるボロ雑巾みたいになってるのは?」

 

 

 機械のウサミミと不思議の国のアリスみてーな服装をしてる女性が道場の床に大の字でぶっ倒れている。

 

 

「篠ノ之流当主の娘のようじゃ……確か、束と言っておったか?いきなり現れて勝負を吹っ掛けてきてのぅ…少しだけ本気出したらこの有様、もう少しだけ遊んでやれば良かったか?」

 

 

 うわぁ~。じゃあこれが箒の姉さんで織斑先生の友人だと言う、天災篠ノ之束かよ……。

 

 

 織斑先生の話じゃあ織斑先生並みに強いって言ってたけど……。やっぱりじぃちゃんには勝てなかったみたいだな。

 

 

「今、葵が昼を作っておるから戻るぞ。翡翠はもう食ったのか?」

 

「いや、まだだよ。久しぶりに葵ねぇの料理か……」

 

 

 

 気絶してる天災をそのままにして道場を出て家にじぃちゃんと一緒に戻る。

 

 

 

 

 

 

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