心月流抜刀術を継ぐ者が行くIS   作:一刀斎

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第4話 バカは考えない

 十蔵のじーさんと一緒に放課後まで喋った後、新品の机を持って教室に戻る。

 

 

 残っている生徒がちらほらといるだけ。部活に行ったり、家に帰ったのだろう。

 

 机を自分の席に置き、参考書等をカバンに入れて帰り支度をする。

 

 

『主さま、あの男がこちらを見ておりますよ』

 

「……無視だ」

 

 回りに聴こえない様に小声で言い、教室を出ようとしたら。

 

「織斑くん、邦枝くん、教室に居て助かりました。少しお話があります」

 

「山田先生、お話とは何ですか?」

 

「はい、二人が住む寮の部屋が決まったので鍵を渡すのと寮での簡単な注意事項を……」

 

 防犯か……こっちは既に襲撃されたけど。

 

「一週間は自宅から通うんじゃ……?」

 

「お前は俺が朝言った事、覚えてないのか?」

 

「はぁ?何か言ってたか?」

 

 普通忘れないと思うんだが……お前も他人事とは言えないんだぞ。

 あぁ、そうか。姉の七光りか……。

 織斑千冬の弟は、表だって排除出来ないが、何も後ろ楯が無い俺の方を排除しようとしたのか。

 まぁ、いざとなったら姫川先輩に後ろ楯頼むかもしれないけど。

 暗黒武闘を使えば大抵なんとかなるからな。

 

「えぇ…襲われたって言ってたじゃないですか……」

 

「そういえばそんな事言ってたような……」

 

 山田先生……あんたいい人過ぎるぞ。

 

「荷物の方はどうなるんです?」

 

「安心しろ、私が手配しておいた」

 

 山田先生と違い威厳があるなぁ……早乙女先生みてーだな。魔王のBGMが似合いそうだ。

 

「邦枝は、姉が色々と送ってくれたぞ。後でお礼を言っておけよ。織斑の方は、着替えとケータイの充電器があればいいだろう」

 

 葵ねぇ、必要なもの送ってくれたかな?早めに確認せんとな……。

 

「じゃあ、時間を見て部屋に行ってくださいね。夕食は六時から七時、寮の一年生用食堂で取ってください。ちなみに各部屋にシャワーがありますけど、大浴場もあります。学年毎に使える時間が違いますけど…えっと、その…お二人は今のところ使えません」

 

 当然だろうな、元々此所は女子高。男子生徒なんて考えてなかったから、男女別で浴場を造る意味がない。

 

「え、何でですか?」

 

 このバカは考えることをしないのか……。

 

『バカですね~。考えれば、男の前後に入るのが嫌なヒトも居ないとも限らないんですよ~』

 

 悪魔にもバカって言われたな。

 コイツは、顔と口の勢いだけの流され野郎だな。

 

「えっ!?織斑君、女の子とお風呂に入りたいんですか!?だっ、ダメですよ!」

 

「い、いや、入りたくないです」

 

「えぇ…、女の子に興味がないんですか!?そ、それはそれで問題のような……」

 

 山田先生……話、飛躍し過ぎじゃね?

 もし、本当だったら怖いから離れとこ……。

 

 あーあー、回りの腐女子が反応してやがる。

 やめろ、それ以上俺のSAN値を削るのはやめてくれ……。

 

 

 

 

 

 

 それから鍵を貰い、織斑に見つからないように動いて寮に向かう。

 

 

 2030って二階の方か……。

 

 2030室の中に誰かいるな、同居人?にしては気配を消しているのは……待ち伏せによる、不意討ちか……。

 

 木刀では思いっきり振れないから、定規を右手に持って、ノックする。

 

 

 コンコンコン……。コンコンコン……。

 

 

 反応はあるが返事がない。

 とりあえず、ぶった斬るか……。

 定規から木刀に持ち替えて、分かりやすく技名を口にする。

 

 

「心月流抜刀術伍式水無──」

 

「す、ストップ、ストップ!?分かったから寮を壊そうとしないで!」

 

 

 

 そう言って出てきた少女は、水色の髪の毛と赤い目が特徴で……何故か裸エプロン?……違った水着エプロンの格好をしている痴女だった。

 

 

 

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