払え!ヘブンズプリキュア!   作:サウザンドピース

1 / 3
ついにやってまいりました。ヘブンズプリキュア。
新しくなった彼女たちの物語、ここから始まり始まり〜


第一番 え、うそ!? 空の巫子キュアレボルブの覚醒と妖精との出会い! 

突然ですが皆さん、あなたは妖怪を信じますか?

あ、信じない。そうですよね〜目には見えませんから。

ですが、この世には彼らはちゃんといるんですよ?

ほらあなたのすぐ近くにもいますよ妖怪。

因み妖怪には人に悪さするやつらもいるとか。

これはそんな”ヨウカイ”達を成敗する少女達の物語・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜明保野市立北明保野第四中学校 通学路〜〜〜

 

 

女生徒1「昨日のニュース見た〜?」

 

女生徒2「見た見た〜」

 

明保野市立北明保野第四中学校、

明保野市で一番生徒数が多い学校で七不思議などがたくさんある学校。

そんな学校の生徒達が楽しそうに話しながら歩いてる中、

ただ一人、物陰に隠れながら進んでいる生徒がいた。

 

詩織「見つかりませんように、見つかりませんように・・・」

 

このおどおどした様子の少女の名は”天空(あまぞら)詩織(しおり)”、

これから大いなる運命に巻き込まれる少女の一人である。

因みに何故ここまでおどおどしているのかというと、

彼女、人間恐怖症というものを発症しているのだ。

何が起こるのか例を挙げると誰かに声を掛けられると逃げてしまう、とかである。

 

詩織「今だ!」

 

詩織は一気に校門をくぐり抜け自分の教室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜しばらくして一気に放課後&詩織視点に〜〜〜

 

 

詩織「はあ、やっと学校終わった〜」

 

私は天空詩織、私は今一人帰路についていました。

 

詩織「はあ〜これからどう生きていこうかなぁ」

 

私はは大きなため息を吐く。なぜかっていうと今悩みを抱えているからだ。

だけどそれは親に相談できない。

だって両親は私が中学に入った時に

「「もう中学生なんだから、問題は自分だけでどうにかしなさい」」

なんて言って私の学校でのことについて触れなくなったからだ。

所謂”放任主義”、いや”ほったらかし主義”だ!

そんなこんな考えていたからだろうか。

私は地面が灰に変わってることに気づかなかった。

 

ズブ

 

詩織「へ?」

 

何かが沈む音がしたので下を見るとなんと私の足が地面に沈んでいた。

驚いた私は叫ぼうとした。

だけどその前に地面から出てきた手に口を塞がれ、

何も抵抗できないまま私は地面に引きずり込まれていった・・・

 

 

 

次に目が醒めると見慣れない場所にいた。

そして両手両足両腕が縛られていた。

 

詩織「も〜今日も結局不幸だ〜!」

 

とりあえず嘆いても仕方ないのでいまここがどんなところか知るために辺りを見渡すと、

 

詩織「・・・何もない」

 

結果、何もありませんでした。強いて言うならここ灰です。灰でできています。

というかなんで灰・・・は、まさか灰坊主(あくぼうず)!?

 

詩織はこの空間が灰でできていることから灰坊主という妖怪を思い浮かべた。(突然の三人称)

 

詩織「だとしたら会ってみたい!灰坊主!」

 

なぜか詩織は喜んだ。理由としては彼女が妖怪オタクだからだろうか。

ちなみにタイプな人は”ゲゲゲの鬼太郎”みたいな人らしい。

 

詩織「あ、でも…」

 

詩織はもしかしたら自分は灰坊主によってここに連れて込まれたのではないかと考えた。

そう考えた時、彼女の心に徐々に恐怖が湧き始めた。

 

詩織「ど、どうしよう…このままじゃ私灰坊主に食われちゃう・・・」

 

詩織は食われる恐怖にオドオドと怯える。

しかしいつまでもそうしてはいられないので自分を縛ってる縄を外そうと体を動かしてみる。

だがやはり縄は外れず、詩織は焦りからいっそう恐怖に支配されていった。

 

???「ウオ〜」

 

詩織「ひ!?ま、まさか…」

 

その時、突然うめき声が空間内に響いた。

詩織は振り向いてはいけないと思いながらも恐る恐るうめき声がした方を向いた。

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ」

 

そこにいたのは灰の山に口がついたヨウカイ(・・・・)アクボウズ”だった。

 

アクボウズ「ウア〜」

 

アクボウズは詩織の方を向いて怪しく笑い、ゆっくりと動き始めた。

 

詩織「ひ、こ、来ないで!」

 

詩織は逃げようとするが縛られているためまともに動けず、すぐに距離を詰められてしまった。

詩織に接近したアクボウズはまず詩織の頬を舌で舐めた。

 

詩織「ひ…」

 

その後灰をかけては押し固めるを繰り返し、

詩織を完全に逃げられなくした。ついでに口にも縄をかけて叫べなくする。

そして口を大きく開けて詩織を飲み込もうとした。

 

詩織「(もう、いや、誰か助けて…!)」

 

詩織は心の中でそう叫ぶしかなかった。もうだめだと諦めた。

しかし、一向に食われる様子がないので、

恐怖のあまり閉じていた目を開いた。

すると腕がチェンソーになった鼬のような生物がアクボウズと戦っていた。

そしてアクボウズを蹴散らして崩し、同じように詩織の動きを止めていた灰も崩した。

 

詩織「あの、もしかして貴方は…鎌鼬(かまいたち)さん?」

 

詩織の問いにヨウカイ、カマイタチは無言で頷く。

 

???「さあさあこっから早く抜け出そう!」

 

詩織「わあ!?」

 

突然雑巾みたいな白い生物らしきものが現れた。

 

詩織「貴方誰!?」

 

詩織の問いに生物はゆったりと漂いながら悠長に答えた。

 

シッキー「僕の名前はシッキー!よろしくね!」

 

詩織「し、シッキー?」

 

シッキー「じゃあ、カマイタチ!頼んだよ!」

 

カマイタチはシッキーの命を受け、詩織を抱えて空間から抜け出した。

 

詩織「も、もとの場所に戻った…」

 

カマイタチ「ヨウカイ!」

 

カマイタチは詩織を下ろすとチェンソーで縄を切った。

 

シッキー「これでやっとゆっくりお話しができる…」

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ」

 

シッキーがそう言おうとした時、アクボウズが地面から現れた。

 

シッキー「もう、どうやら話してる暇はないみたいだ。」

 

シッキーは時計型のアイテムとメダルを詩織に渡す。

 

詩織「これは?」

 

シッキー「キュアウォッチとキュアメダル、さあそれを使って変身だ!」

 

詩織「え!?わ、わかった!」

 

詩織はキュアウォッチを腕に装着してメダルを装填した。

すると光がウォッチから放たれ、詩織を包み込んだ。

 

「わ!?」

 

光が収まると詩織の姿が変わっていた。かけていた眼鏡は消え、瞳は白色に。

髪はおさげのマゼンタからピンクのツインテールへ。

そして服は制服から和服をベースにした白とピンクのドレスとスカートに変わっていた。

 

詩織?「え、どうなったの…」

 

シッキー「君は空の巫子、キュアレボルブになったのさ!」

 

詩織は空の巫子と呼ばれるプリキュア、キュアレボルブに変身したのだ。

 

レボルブ「キュア…レボルブ」

 

アクボウズ「ヨウカーイ!」

 

レボルブに向かってアクボウズが突進してきた。

レボルブは回避しようとジャンプする。

 

レボルブ「へ?」

 

するとレボルブはたちまち大空へと飛び上がってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソシテソノママラッカスル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レボルブ「ひ〜〜〜い〜〜〜や〜〜〜〜〜〜〜!?」

 

ドゴーーーーン!…

 

レボルブは地面に大激突した。

 

レボルブ「いたた…あれ? なんともない!」

 

だが無傷だった。しかしアクボウズがいることを忘れずに。

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ」

 

レボルブ「!?」

 

アクボウズはレボルブの背後から現れて縄でレボルブを縛り上げた。

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ(どうだ〜)」

 

レボルブ「ん〜〜〜〜や!」

 

しかしレボルブは自力で縄を引きちぎった。

 

アクボウズ「ウオ!?」

 

レボルブ「これなら、いける!」

 

レボルブはアクボウズを掴むと回転して遠くの方に投げた。

 

アクボウズ「ヨ、ヨウカ〜イ!?」

 

アクボウズは地面に激突した。だがすぐに起き上がり舌を伸ばしてきた。

 

レボルブ「舌伸びるの!?」

 

舌はレボルブに巻付きいて身動きを封じ、アクボウズの方へと引き寄せようとする。

 

アクボウズ「ウアッアッアッアッアッア!」

 

レボルブ「く、さっきより締め付けがきつい…だけど!」

 

レボルブは力を込めると巻付いていた舌を吹き飛ばした。

そして舌を掴んでアクボウズを空に投げ、ジャンプして踵落としで地面に叩きつけた。

 

アクボウズ「ヨ、ヨウカ〜イ!?」

 

レボルブは手を前に突き出した。

 

レボルブ「プリキュア・レボルシャイン!」

 

レボルブの必殺技、”レボルシャイン”で発生したピンク色の炎がアクボウズを包み込む。

 

アクボウズ「ジョウブツ〜」

 

アクボウズは浄化されて灰に戻った。

更にアクボウズが描かれた銀縁のメダルを落した。

 

レボルブ「や、やった・・・」

 

レボルブが惘然としていると、急に光に包まれ、詩織の姿に戻った。

 

詩織「わ、元に戻った…」

 

シッキー「やっぱり、君は伝説の巫子、プリキュアだったね〜」

 

アクボウズのメダルを拾いながらシッキーがいったプリキュアという単語に詩織は反応した。

 

詩織「プリキュア?」

 

シッキー「ああ、それはあとで説明しよっか、とりあえず君の家に行ってもいい?」

 

詩織「う、うん」

 

詩織とシッキーは詩織の家に向かった。

カマイタチはメダルに変わった。

 

詩織「か、カマイタチが!?」

 

シッキー「ああ、彼は僕が呼び出したヨウカイだからね」

 

詩織はへえ〜と思いながら家に帰った。

 

???「へえ、プリキュアか、なんか面白くなってきたじゃん」

 

一人、そんな詩織を見つめる謎の男が月光に照らされながらつぶやいた。

男は怪しい笑みを浮かべてるとすぐに姿をくらました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜詩織の部屋〜〜〜

 

詩織「じゃあ、説明してくれる?あの灰坊主がなんなのか、貴方は一体何者なのか」

 

シッキー「わかった、じゃあ、ヨウカイについてまず話そうか…」

 

詩織の部屋、そこでは今、シッキーがあのアクボウズについて話そうとしていた。

だがその前に。

 

詩織「て、なんでワイングラス持って偉そうにしてるの!」

 

そう、詩織の言った通りシッキーはワイングラスを持って偉そうにどこからか持ってきた高級そうな小さいソファに座っていた。

 

シッキー「いや〜雰囲気は大事でしょ?」

 

詩織「いやこれ雰囲気関係ないでしょ!」

 

シッキー「ぐば!?」

 

詩織がシッキーの首(?)を掴んでブンブンと揺さぶった。

シッキーはそれに怒ったのか、体を伸ばして詩織に巻き付いた。

 

詩織「え!?」

 

シッキー「ほらほら!早く手を放して!じゃないと締め付けちゃうよ!」

 

そう言ってシッキーは身動きをとれない詩織を締め付けた。

 

詩織「わ、わかった!わかったから!締め付けるのやめて〜!」

 

シッキー「本当に?本当の本当に?」

 

詩織「うんうん」

 

シッキー「じゃあ許す。」

 

シッキーは詩織の拘束を解除した。詩織もシッキーから手を放した。

 

シッキー「ふう、じゃあ言うよ、彼らが何者なのか…」

 

シッキーはヨウカイについて語り始めた。

 

 

 

 

この時から詩織の運命は動き出した・・・

 

 

to be continued …




今日の妖怪は・・・・

アクボウズ

暴食の感情と灰から生まれたヨウカイ。
灰の山に口がついた姿をしている。
相手を灰の中に引き込む。
引き込まれた者は縄で縛られ後、灰で押し固められて動きを封じられ、
恐怖に心が完全に支配された所で捕食される。
舌を伸ばして敵を締め上げたり、灰をかけて視界を奪ったりする。
メダルを使うとがま口のバッグが出現し、
そこから灰や舌を出すことが出来る。


カマイタチ

嫉妬の感情とチェンソーから生まれたヨウカイ。
腕がチェンソーになった鼬の姿をしている。
チェンソーで敵を切る他、鎌鼬を起こしたり、
風を使って敵を拘束したりできる。
メダルを使うとチェンソーが腕に装備される。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。